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【2月の数秘テーマ】 人を頼るってなにそれ 美味しいの?

2月の数秘テーマ


以前も書いたように、1月の数秘テーマ『新しい旅の準備』でした。

では新たに迎えた2月のテーマは?
今日はこれについて書いていきます。

旅の準備はまだ続きますが、具体的にどんなことをしたらいいの?というポイントを解説していきますね。


まずは2月の【2】のお話からどうぞ!



【8】の月:『自力』 と 『他力』 が入り混じるとき


わたしが今月のテーマに挙げてみたのが、『自力力(じりきりょく)』と『他力力(たりきりょく)』を意識すること!

自力力と他力力。
これは完全なオリジナルワード。

なんのこと?と思われるかも知れませんが、ここでいう『自力』と『他力』がなんなのか、ひとつずつ説明していきますね。


まず、2月の【2】は『他力力』としてみました。

この『他力』は、他者の力や世界の力、とも言い換えられます。

そして、他力力というのは、

▼他力力とは
他者・世界があるからこそ自己が成立していることを理解し、自分の力だけではどうしようもない領域があることを認め、自分を他者に開き、互いに助け合う共存・共栄・健全な相互依存関係を築く力

というイメージです。


一方で、【8】は『自力力』。

この『自力』というのは、自分自身が持てる力、生まれながらにして持っている固有の力とも言えます。


そして、自力力というのは、

▼自力力とは
今の自分が持てるもの(生まれながらの個性、能力、知識、ポテンシャル、健康状態、etc.)を客観的に理解し、他者との関わりの中で今できること・やるべきことをやり、自己を表現・体現していく力

というイメージになります。


そして2月は、この『他力力』と『自力力』の両方を、しっかりと自分の中にインストールすることを意識してみよう♪

……という話なんですが、「それ両方持ってます!」って即答できる人って、そんなに多くないかもしれません。


そもそも、このブログを読んでいる人は、頑張り屋さんなタイプかな、とわたしは想像してるんですね。


自力力と他力力、どちらかと言えば「自力力をつけよう!」と試行錯誤している人、そして同時に、他力力に関してはちょっと……という人が多いのかな、と。


つまり、自分の持っているものを活かしたい、魂の本来の願いに沿って生きたい、と思っていて、そのために学んだり、ものごとに取り組んでみたりしている。


ただし、人に頼る、相談する、力を借りる、ポンコツになる、といったことを自分にOKするのは苦手……という人たち。


今回は、そんな「他力力ってなにそれおいしいの?」とハテナが浮んでしまう、頑張り屋さんの紳士淑女のみなさんへ向けた内容になります。


頑張り屋さんがかかりがちな
ある『呪い』とは


さて、ここからは、全世界の頑張り屋さんたちがかかりがちな、とある『呪い』についてお話ししていきます。(※怖い話じゃないよ笑)


なぜそんな話をここにぶっ込んじゃうのかと言うと、この呪いというのが、他力力をつける際に強固なブロックとなるものだからです。


ここは多くの人が共感するところかなと思うんですが、『自分でやれる』ことを正解とする風潮ってありますよね。


自分でできる、一人でやれる、人に頼らなくてもできる。


これが『人間性を測るひとつの評価基準』にすらなっている人や場もあると思います。

なんでも一人でできて
はじめて一人前。

人に頼らなくても生きていけて
ようやく自立した人間って言える。


ちなみに逆を言えば、人に頼っているうちは半人前で、他者に依存した自立できない人間、となりますね。


こうした価値観の背景には、色んな理由や思いがあるでしょう。

◉他者からの期待

◉どうせ誰も助けてくれないんだ、という傷つきと諦め

◉自分が頑張らなきゃやってこれなかった、という生い立ち

◉「自分だってこれだけやってるんだから」と言われ、頑張ることを強要された環境、etc.


このように、すべての思いや感情、価値観には正当な言い分があります。


だからこの『自分でできることが良いこと』というのは、ひとつの価値観としてわたしも尊重はします。


ですが、賛同はしません。

Photo by Harli Marten on Unsplash


リアルな今ここの、その人


ここからは、とんでもなく当たり前のことを書きますが、途中で嫌にならないでください。笑


わたしたち一人ひとり、できることがたくさんあるように、できないこともたくさん、あります。


そもそも持って生まれたものが違い、世界の感じ方や切り取り方が違い、育った環境(アドバンテージもディスアドバンテージも含め)が違い、今置かれている状況だって違う。


人の内面というのは目に見えませんが、同じ容姿を持つ人が誰一人としていないように、数秘を通して見る人の内面世界は、頭がクラクラするほどに違います。


セッションを受けたことのある人などはウンウンと頷きが止まないと思うんですが、

自分の数秘を知り、パートナーや家族の数秘を知れば知るほど、

自分たちは一体どうやって共存してこれたんだろう。笑

人間はどうやってこの世界で共存しているんだろう。笑


と、笑いが出ちゃうほど、一人ひとりが見ている世界は違います。


そして、さらに、ですよ。

わたしたちの一人ひとりの中にも、ムラがあり、グラデーションがあります。


数秘でいえば、思考の担当さん(LP)もいれば、行動の担当さん(D)もいて、魂の担当さん(S)だっている。なんなら、専属スタイリスト(P)もいる。

そんなふうに、社会の縮図である個人の中にも、異なる人格(その人格が持つ価値観や感情、欲求)が同居していて。


そこにプラスして、外的な要素、たとえば経済的な状況や健康状態など、さまざまな要素も絡んできますよね。

昨年できていたことが、今年できないことだってある。昨日できたのに、今日できないことだってある。


こうしたあらゆる要素があって、『リアルな今ここの その人』にようやく手が届く。


こう考えて見ると、不思議に思えてきませんか?

『なんでも、いつでも、自分でできる自分でいなきゃ』って、なぜ思うのか、思ってしまうのか、って。

オールマイティな、完全無欠の『できる』人なんて、どうやったら存在できるんだろう、って。

Photo by Pawel Czerwinski on Unsplash


生命を萎縮させる
『一人でできるもん』の呪い


凸凹で、再現性がなくて、ムラばかり。

それこそが、機械ではないオーガニックな生命(有機体)が持つ質であり、人間というものだとわたしは思ってるんですね。


そんな人間を、たとえば『一人でできる』という画一的な評価基準で捉えてしまう文化は、恐れや不安を生み、過剰なコントロールを生み、生命を萎縮させ、本来の生きる力を削ぎ落としてしまう。


そしてなにより、わたしたちの間にあるはずの繋がり、他者と共に生きている意味、他者と世界への信頼感や安心感を、自ら切り離すことになってしまいます。


人は往々にして、自分ではない『誰か』(多くの場合、非現実的なまでに完璧な理想像)になろうとします。

でも、ここで残念なお知らせです。


『誰か』と『自分』は決して両立できません。
それらはトレードオフ。

※トレードオフ=一方を得る代わりに、もう一方を失わないといけない関係にあること


『誰か』になろうとするとき、わたしたちは自分を売り渡しています。


そして、そうしているうちは当然、自分自身の本来の才能を発揮することなどできません。もう、それ以前の話ですよね。


もし『この自分ではない誰か』にならなきゃと思うときには、『誰か』はもうあなたの外側にたくさんいる(80億人近くいます笑)ということを思い出してください。


あなたを『誰か』にトレードオフする必要なんて、ないんです。


あなた以外の人たちが、あなた以外の『誰か』をやってくれている。

そして、そんなあなたも、すでに誰かを補う『誰か』なんです。

Photo by Yang Shuon on Unsplash

まとめ:自分を生きる人生に必要な2つの条件


長々と書いてきましたが、このあたりでまとめに入ります。

今月は【2】と【8】のエネルギーを『他力力』と『自力力』と捉えて、その両軸を自分の中に持つことを意識してみましょう、というところから始まりました。


そして、『自分でできるもん』の呪い。

これは、わたしたちの他力力(下に再掲)を弱体化させます。

▼他力力とは
他者・世界があるからこそ自己が成立していることを理解し、自分の力だけではどうしようもない領域があることを認め、自分を他者に開き、互いに助け合う共存・共栄・健全な相互依存関係を築く力


そして、こうしてみてきて分かることは、自分を生きる人生というのは、少なくとも2つの要素が揃ってはじめてスタートする、ということです。


ひとつは、

『一人でできるもん』の呪いを解いて、いかに自分に足りないところがあるのか、ポンコツな領域があるのかを認めること。

ありのままの自分を受け入れる、といった表現もできますね。

これは同時に、自分にできないことは他者が補ってくれるのだと知ることにもつながります。

そしてもうひとつは、

あなたがあなたを生きることで、他者にとっての『誰か』になることができる、その繋がりがもたらすパワーと喜びを知ること。


自分の足で立つことと、他者や世界に自分を開いていることは、両立できます。

むしろ、自分の足で立つということは、他者や世界とつながっていなければ成り立たないこと。

だからこそ、両立できるというよりも、そもそもの自然な在り方に気づくだけ、と言った方が正しいでしょう。

立つためには
大地と重力が必要です。

立てるようになるまでには
たくさんの助けが必要でした。

「無重力空間で、自分の足で立て」
とは誰も言わない。

赤ちゃんに「靴履いて100m走れ!」
とは誰も怒らない。


支え、支えられる関係性が、わたしたちを作り、わたしたちを生かし、わたしたちの背中を押す。


悲しいかな、そのくらい当たり前のことを忘れているのが、今の社会とも言えますね。


最後に:口にするのは簡単だけど


そして、最後に。

「みんな個性があるよね」「人に頼ることも大事だよね」と口にするのは簡単です。


でも、その人がどれだけの実感を持ってその言葉を発しているのかは、その人自身の寛容さ、特に、自分自身への寛容さを見れば分かります。


あなたは、人に、自分に、どれだけダメ出しをしているでしょうか。どれだけ人や自分の未熟さを責め、拒絶し、鞭を打っているでしょうか。

人に、自分に、「そのままのあなたではない誰かになれ!」と、要求していないでしょうか。


この機会に、自分のことを振り返ってみてください。

そして、ピピッと引っかかるところがあれば、そこに『一人でできるもん』の呪いが隠れていないか、チェックしてみましょう。


さぁ、そんな具合に、

今月はまず、『自力』と『他力』とは何なのかを捉えなおし、『自分で全部できることが◯』という呪縛を我が身から引き離して、空に還していきましょう。


次回の記事でも引き続き、2月の数秘について書いていきますね。どうぞお楽しみに。

よい週末を!
みっこ

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夫のヘッドホンをぶん取り……もとい、借りました。


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