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【読書きろく02】さみしい夜にはペンを持て

前々から書店で気になっていたこの本。
表紙がとても可愛くて、冒険絵本として10代向けに描かれた本ということで読みやすそうだなーと思い手にとってみました。

「思う」ではなく「考える」の重要性

ぼーっとしていてもいろんなことを思ってしまう私。ただ「思う」と「考える」は違うと知りハッとさせられました。
「考える」は「答えを導こうとすること※解決策を見つけること」である。

普段頭にあることは「どうしようもない心配事」なのか「自分次第で解決できる考え事」なのかを見極め、悩みの解決に向かうこと。また、これを頭で考えることではなく書き出すことで客観的に整理をすることができると知りました。

そしておしゃべりと書くの違いは「消しゴム」で何度でも書き直しができるということ。これは新たな発見でした。声に出してしまうともう引き返せないですが、文字なら考え直すこともできます。note記事も然り。いかに言語化しようか?と何度も書き直しができることで頭が整理できてきます。

「もう一人の自分」との対話を楽しむ

誰しも複数の自分を持っています。友達といる自分、仕事での自分、家族との自分、一人でいることでの自分。本書では日記の中の自分も「もうひとりの自分」であると表現しています。時系列順の日記ではなく、あるエピソードを深掘りしその時の感情や心の動きを言葉にする。嘘なしに本音で書いてみる。

そうすることで新たな自分を知ることができ、気づけば自分がその日記の読者になることができるという物語だったため、自分も続かなかった日記をやってみたいと思えました。

言葉をじっくり選び表現することで、剣を磨き、地図を広げる

この本どうだった? 面白かった。
と簡素に表現してしまう(むしろそれ以上言葉が出てこない)ことって多くないでしょうか?

この本では「言葉を決め切るのが早すぎる」と指摘をしています。

「面白かった」という感情は、過去の経験のどの時と似ている感情か?
共通点は何か、を考えて見ることの重要性を示唆しています。
そうすることで、自分にしかないテーマで読書感想が書けたり、思考を深められる。自分だけの思考の地図が広がっていく。

また日記を書くときも起こった出来事の時系列の記録にはせず、思い出した出来事をスローモーションに思い出し表現をすること。一つ一つの使う言葉、語彙を増やすことで伝えたいことを表現できるようになることも提案しています。これが自分だけの武器(剣)を磨くことになると。

この地図を広げ、剣を磨く作業を繰り返すことで自分の進むべき道も見えてくるようになるとのことでした。


早速自分でも棚卸しをしてみます。
この本を読んでのワクワクは、何に似ているのかを早速考えてみたところ、「新しい土地に旅に出る時のワクワク」に似ているような感覚でした。

日記を書き出して、続けていくことでどんな景色が見れるのかという「期待」と、ちゃんと行けるのか?迷わないか?という「不安」。
これから日記を書いたり棚卸しをすることは新しい自分や価値観との出会いにもなり、旅を続けることで得られる学びもきっとある。

いつもより、言葉にするという作業が楽しみに感じられる本でした。
この本を読んでみて、実践することで学びがありそうなので、noteの更新や、日記をつけることなど少しずつやっていきます。

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