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#ウェルネス
元気が取り柄の私は摂食障害のことを誰にも話せなかった
2012年春、私はトイレにいた。
膝まずき、便器に顔を埋めて、吐いたばかりのパンを見つめるのが日常だった。
外から聞こえてくるのは花見で賑わう人たちの声。
そうだ、私の20歳の誕生日、来週だった。
私が生まれたことを祝う日が近づいてくる。
吐く前に急いで束ねた髪をほどき、水で口を洗ってるうちにふと冷静な思考が戻ってきます。
「ねえ、こんな私の人生に意味あんの?」
◆パワフル女子、摂食障
自信のない私を救った5つの『点』
夢もなく、取り柄も無くしたばかりの19歳の私は、自分に自信がなかった。
大学で体育学群にいながら「私が将来やりたいのはプロスポーツじゃない」と感じていて、それまで運動神経が取り柄だった私は競技スポーツを辞めたんです。
引退後、ただでさえ人生の向かう先も分からずで不安だらけだった私を襲ったのが摂食障害です。
ネットの情報に翻弄されたり、誰かの決めた『普通』や『標準』に悩まされ、自信をなくしてい