【詩】命を削る

命は有限
誰もが知っているはずなのに

どうして私たちは
さも永遠に命があるかのような
生き方をしてしまうのでしょうか

どうして私たちは
明日が確約されているかのように
今日を終えるのでしょうか

心通わぬ人と過ごした時間
悪意を向ける者へ
怒りのエネルギーを使う時間
人の愚痴を聞く時間
叶わぬ願いを
何とか叶えようとする時間とエネルギー

このような時間を過ごす私
この時間は私の命を削った時間
決して生きていない時間
命の輝きを削る時間

どうして私たちは
命を削りながら生きるのでしょうか

もっと　もっと
限りを意識して
もっともっと
目の前の出来ることに集中して
もっと　もっと
大切な人に
エネルギーと時間を

大切だと思える人に出会える奇跡に感謝を
大切な人と過ごせる時間が
あとどれくらいあろうと
命を削った分だけ
共に過ごせる時間は
短くなるのだから

どうか　どうか
死神が迎えにきた時に
後悔などせぬよう
限りある命を
精一杯生きる同志たちよ