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ゆたかさって何だろう

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2020年6月の記事一覧

できることから始めよう #9

できることから始めよう #9

今日で「ゆたかさって何だろう」が終わりとなる。
いろいろ考えて楽しかった。

最後に、映像を夢見てきた私が、
最近はじめた道楽を紹介したい。
道楽だからこそ、真剣ですよ。
仕事はそこそこ、道楽命って感じです。

子供の頃、漫画が好きだった。
どちらかというと漫画家になりたかった。
アニメーションも大好きで、声優スタジオを見学に行った。
1970年代だから、セル画の時代である。

自慢なのは、宮崎駿

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いつか自分の小説を映像にしたい #8

いつか自分の小説を映像にしたい #8

それが私の夢だ。
そんな夢かなうはずがない、と何度も自分で打ち消してみた。
夢破れて泣くのは自分だから。
でも、そうやって謙虚に縮こまっていてもいいことはない。
バカな夢だと笑うかもしれないけど(母とか……(苦笑))、
私はまだあきらめていない。
夢は、いつも寄り添って私のそばにいる。

はじめて映像化の話があったのは20年前のこと。
私の出版したエッセー「タイ、水牛のいる風景」を読んだ若い映画プ

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老後資金2000万円のこと #7

老後資金2000万円のこと #7

昨年、人生90年時代の老後資金は2000万円用意しておくことが望ましいという議論があり、国会で大騒ぎになった。私が「老後マネー戦略家族!」を出版したのは、その2年前の2017年3月ことである。ようやく時代が私に追い付いてきたかな、と思った。

まずは、小説の紹介文から。

「定年が近づく父、専業主婦の母、仕事を辞めた息子に学費のかかる娘……。老後や将来への不安から、山田家は顔を合わせればケンカばか

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通勤が辛くて…… #6

通勤が辛くて…… #6

コロナ禍で在宅勤務になった人たちの中に、もう通勤したくなくなった、と言う人がいる。ゴールデンウイーク明けの鬱みたいな感じだろう。満員電車が地獄に思えるのもよくわかる。

私は何度か転職をしているが、主な原因は通勤時間だった。
一時間近く吊革にぶら下がって会社に移動するのが苦痛で、30分で行ける会社に転職し、さらには正社員を辞めてテレワークの契約社員になった。もう15年近く前の話だ。

国際開発コン

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ささやかな暮らし #5

ささやかな暮らし #5

ふと、あの頃が懐かしくなる時がある。
世界中を飛び回って……いや、ほとんどが発展途上国だが、
でも、とにかく、2ヶ月に一度のペースで飛行場にいた。
数か月後、自分がどこの国に飛んでいるのかわからない。
行く、と決まったら、怒涛のように準備をしてスイッチを入れ、
成田エクスプレスでギアをドライブに入れる。
ソウルやバンコクやドバイでトランジットして、目的地へとひたすら突き進む。
手荷物はパソコンと書

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「すみません」の文化と「ありがとう」の文化 #4

「すみません」の文化と「ありがとう」の文化 #4

長く海外で仕事をしていると、日本という国を外から見ることが多くなる。数えてみると、私が訪問した国は39カ国。アメリカやカナダなどの先進国は個人旅行で行ったが、アジア、中東、中南米、アフリカについてはほぼ仕事である。そして、プロジェクトとなれば、数年にわたり何回も同じ国に渡航して相手国の人と業務を遂行する。
だから、私の中で、日本の常識というものが、どこかズレている。同時に、「私って日本人だなぁ」と

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株式投資って何だろう #3

株式投資って何だろう #3

私が株をはじめて購入したのは2005年である。
きっかけは、モンゴルの経済支援に関する調査だった。

モンゴルは1992年に90年にわたる社会主義を放棄した。
私はその直後の1993年に流通混乱に対する支援策を検討するために調査に飛んだ。とにかく現場を回ってメモを取りまくるという体力勝負の調査だった。

かつて社会主義国のモンゴルではマーケットが否定されており、非合法の闇市がひとつあるだけだった。

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