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医者も見放したケロイドが高タンパクで治った-医学常識はウソだらけ/三石巌、より

これまで見てきた通り、人間の病気に対する私の考え方は、
多くの部分で医者の言うことと違っている。
それも当然で、私の健康管理学や栄養学は、
従来の医学に基づくものではない。
私は「分子生物学」という生命科学の骨格となる学問に立脚して、
人体の仕組みを考えている。
同じ山でも自分が立っている場所によって見え方が違うように、
私と医者では人間の体に対する考え方が根本的に違ってくる。
分子生物学といっても、一般には馴染みにくい言葉かもしれない。
ここで言う「分子」は、遺伝子の分子を意味しており、
その遺伝子の実体が明らかにされたことは、二十世紀最大の科学的成果だと言ってよい。
遺伝子やDNAといった言葉なら、誰でも多少は耳にしたことがあるだろう。
簡単に言えば、DNAとは植物から動物まであらゆる生命の「設計図」のことで、もちろん人間の体もDNAという設計図にしたがって作られている。
その仕組みを解き明かそうとするのが分子生物学であり、
私はこれが人類に史上最大の恩恵をもたらす科学だと思ってる。
医者と全く違う方向から人体にアプローチすれば、
もちろん「治療」の方法も結果もまるで違ってくる。
そこで、分子生物学について詳しく説明する前に、
一つの具体例を示しておこう。
結論から言えば、医者が「治らない」と見放したある患者の症状が、
私の指示によって完治してしまったのである。
1980年に起きた「新宿バス放火事件」は多数の死傷者を出した
悲惨な事件だった。
その被害者の一人に、杉原美津子さんという方がいる。
彼女は、この事件を題材にした作品でドキュメンタリー作家として
デビューしている。
彼女は、命からがら逃げ出したものの、全身に大火傷を負い体中に
ケロイドができてしまった。
医者には「一生治らない」と宣告されたそうだ。
私が杉原さんのことを知ったのは、事件から14年後のことだった。
ひょんなことから彼女のご主人と知り合い、
彼の口からケロイドのことを聞いたのである。
顔に火傷を負わなかったのは不幸中の幸いといえたが、
それ以外はほぼ全身がケロイドに覆われたままだという。
しかし、ケロイドの隙間にはわずかながら正常な皮膚も残っている
とのことだった。
ただし正常の皮膚からは、夏になると汗が出る。
それが痒くてたまらず、搔きむしってしまうために全身が
血だらけになるというのである。
不幸な事件に巻き込まれた挙句に、14年間もそんな苦痛を味わっているのだから、まったく気の毒としか言いようがない。
その話を聞いた私は、「治らない」と言った医者とは
正反対の意見を述べた。
ケロイドはできていても、おそらく皮膚の遺伝子そのものは
壊れていないだろう。
だとしたら、必要な「材料」を与えてやれば正常な皮膚が作られるはずだ、と私は考えた。
もちろん、過去に私がケロイドの治療経験を持ったわけではない。
彼女のケロイド自体、手や腕のあたりを見せてもらっただけで、
全身の状態を見たわけではなかった。
つまり、私は経験や印象によってではなく、
純粋に分子生物学の理論的な立場から、彼女のケロイドが「一生治らない」などということはありえないと判断したわけである。
では、ケロイドの治療に必要な「材料」とは何か。
それは、良質なタンパク質とビタミンである。
先ほど、DNAとは人体の「設計図」だと書いた。
もう少し厳密に言うと、この「設計図」とは、
タンパク質の構造を暗号化したものだということになる。
したがって設計図が壊れてさえいなければ、与えられたタンパク質という
「材料」が、DNAの指示どおりの正常な皮膚に作りあげられるはずだ。
また、ビタミンが必要なのは、それがタンパク質を作るうえで
補助的ではあるが重要な役割を果たすからである。
もっとも、理論的に言えるのは「いずれ正常な皮膚が再生する」
ことだけである。
なにしろ治療の経験がないために、回復までにどれだけ時間を要するのかもわからない。
私はそのことを彼女に告げ、自分が作った良質タンパクとタンパク質の
体内利用をスムーズに働かせるのに必要なビタミン群、
さらに皮膚がとくに要求するビタミンAといった「材料」を与えた。
それを気長に摂取しつづけて結果を待つしか、治療の方法はない。
すでに14年間もケロイドになやまされているせいか、
彼女も焦りを見せることはなく、素直に私の意見を受け入れてくれた。
朗報がもたらされたのは、私自身も驚くほど早かった。
タンパク質とビタミンの摂取を始めてからわずか2か月後に、
少女時代から指にあったペンだこが消えてしまったという。
皮膚が再生しつつある証拠である。
やがてケロイドも治り始め、半年たったころには少し残しただけで
ほとんど消えてしまったという。
「一生治らない」と宣告した医者の顔を見てみたいものである。
苦しみから解放されて大いに喜んだ杉原さんは、
「この治療法を広島や長崎の被爆者にも教えてあげたらどうでしょう」
と、私に言った。
たしかに、彼らは杉原さん以上に長くケロイドに悩まされていることだろう。
しかし残念ながら、私はこの意見に賛成ではなかった。
タンパク質とビタミンによって彼女の皮膚が回復したのは、
あくまでも遺伝子という設計図の存在が前提となっている。
被爆者の場合、放射能によって遺伝子そのものが壊れている可能性が高い。
設計図がなければ、いくら「材料」を与えても皮膚は再生しないのである。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

常識を疑わないまたは知りながらも平気で騙す者から、
命を奪われないためには、自ら常識を疑い、自ら学ぼう。

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