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バーチャルライブと音楽の未来−SONY新技術〈イマーシブリアリティ・コンサート〉

先日、こんな記事を見つけました。

Sonyの新技術「イマーシブリアリティ・コンサート」は、アバターの視線から”現実の追体験”を加速させる

■「イマーシブリアリティ・コンサート」はSony Music Entertainmentとアメリカの大手電気通信事業者のVerizonが提携、開発された新たな没入型のVRコンサート体験のこと。今月開催された電子機器の見本市〈CES 2021〉で発表された

■まずはSony Music Labelsの社内レーベル「Epic Records」に所属するアーティストであるMadison Beerアバターが、バーチャルで忠実に再現したNYのソニーホールでパフォーマンスするティーザー映像が配信された

■今後公開予定のフル映像は、PlayStation VR、Oculus VRといったVRデバイスに加えて、2D映像が各種映像ストリーミングチャンネルより配信される予定

■バーチャルライブを観ているファンがアバターと視線が合うという、”現実の追体験”要素が組み込まれているのがポイント

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お時間ある方はこちらもみてみてください(1分半くらい)。裏側の状況がもう少し把握できる映像です。

BOUNDLESS by Sony — Artist Madison Beer on Connecting With Fans Through Technology


ライブ配信が広まってきたと思いきや、次はバーチャルですか…素晴らしい技術だけど、気持ちがついていけませんねえ(゚o゚;;

ですが、この記事にもありますが、すでにバーチャルライブ・イベントはいくつか開催されていたようです。

■2020年4月24〜26日 Travis Scott
オンラインゲーム『フォートナイト(Fortnite)』内音楽イベント「Astronomical」

■2020年7月31日〜8月2日 kZm(ケー・ズィー・エム)
「VIRTUAL DISTORTION」
クリエイティブ集団・PARTYが開発したヴァーチャル パーク システム 「VARP」コラボ企画。専用アプリ「kZm LIVE by VARP」をダウンロードすれば誰でも無料で鑑賞できたようです。野田洋次郎さんも出演していたとのこと。

Zm "VIRTUAL DISTORTION" teaser

■2020年10月26〜31日 バーチャル渋谷
「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」

渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」内で開催されたイベント。参加者が仮装したアバターを使ってバーチャル渋谷内を自由に散策できるだけでなく、貞本義行さんデザインによるバーチャル渋谷区長「HACHIKO」が秘密の区長室へ招待する謎解きゲーム、人気キャラクターとの記念撮影、バーチャル仮装コンテスト、限定グッズの購入など様々なコンテンツが用意されていたよう。日替わりのイベントには、きゃりーぱみゅぱみゅ、BiSH、Rin音、Nulbarichやお笑い芸人の和牛などが登場したり、キッザニアとのコラボも実施され、6日間通して約40万人もの参加者がいたとのことで、かなり賑わっていたんだなあ…と今更ながら知りました。

バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 楽しみ方

■2021年1月2日 乃木坂46
「乃木坂46 LIVE IN 荒野」

大人気ゲーム「荒野行動」のアプリをダウンロードし、アプリ内の特設ページにアクセスすると参加できたようです。ゲームの中に特設ステージが出現し、3DCGとなったメンバーによるパフォーマンスや、乃木坂46選抜メンバーによる人気楽曲&荒野行動コラボソング「Wilderness world」が披露されたほか、曲ごとにステージ演出が変わったり、楽曲に合わせたゲームが企画されたりとファンにはたまらない内容ですね。

荒野行動×乃木坂46 ライブコラボ記念ムービー


いつのまにか、こんなにバーチャルイベントが開催されていたとは。ふと、紅白でGReeeeNがバーチャル出演していたことを思い出しました。2020年を象徴した紅白になっていたんだな〜、と今更ながら感心してしまいました(笑)

そういえば、昨年の秋ごろにビックカメラで5Gスマホを見ていたら、嵐のデモVRライブを体験させてもらいました。簡易メガネにスマホをセットして覗くと松潤がすぐそこにいて、ぐる〜っと回ると相葉くんとか大野くんとかがいて…まだボンヤリした映像でクオリティは高くなかったけれど、これが当たり前になるのか〜と思うと、すごい時代が来てしまいますね。

これからライブの形はどんどん変わっていきそう。いつでもどこでも演奏できて、楽しめるようになりますね。数年前にエアコンの効いた部屋でフジロックのオンライン配信を楽しんだのも、つかの間でした。

でも本来、音は空間の中で反響して私たちに伝わってくるもの。生音ライブは絶対無くなりません。でもチケット代が今よりももっと高くなってしまったら、音楽業界、大丈夫なんだろうか……いや、その頃には別の形で利益を出せるコンテンツやプラットフォームができているはず…。これから10年、どうなっていくのやら!

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