見出し画像

手間を愛する


ていねいな暮らし。

あたたかい白米に、具沢山のお味噌汁。
パリッと皮目の焼き魚に、ぽりぽり食感のお漬物。納豆に、野菜たっぷりの副菜。
素敵な箸置きに、木のおぼん、
はい完成🥢


まさにこれはわたしが思い描いていた
いわゆる"ていねいな暮らし"。

大学生のわたしは
一人暮らしをきっかけに自炊を毎日始め、
趣味料理と言えるほどには上達してきた。
普段お肉や乳製品を食べない、
いわゆる【ペスカタリアン】の生活をするわたしは、お魚やお野菜・植物性のもので様々なオリジナルレシピを考案しては試し、を繰り返している🐟🍅🥦
それなりに作れる料理も増えて、手際良く作れるようになってきた今日この頃。ふと料理をしている時に感じた、"ちょっと違う"感。

「あれ、自炊してるのに、SNSでよく見る"ていねいな暮らし"とはかけ離れてないかい...?」

大学の課題やテストに追われる中、
料理が大好きなわたしは
毎日毎日何を作ろうかと考えてはレシピを考案し、キッチンに立つ時間を割いて、身体や心の欲するものを作る。

調理に使う時間をなるべく少なくするために、いかに手際良く作るか、
無駄なく食材を使うか、
また節約するために
いかに安く食費を抑えつつも満足できる食事をとるか、
これがわたしのモットーなのである。🍳


スーパーで激安だった真鱈と見切り品のお野菜たちを
重ね蒸しした時短料理🐟🥬
大葉を入れたら味が締まって美味でした。


わたしにとって
ていねいとは...


無添加キムチと安く買えたお魚で
炒め物🐟
見た目は豚キムチでしょ。

ていねいは
物質じゃ作れない。

ていねいは
食器や見た目じゃ測れない。


ていねいとは

"手間を愛する"こと。


野菜をことこと煮る時間。
買ってきた食材たちを切る時間。
料理の下準備をする時間。
何を買おうかなと献立を考え、買い物リストを作る時間。
歩いてせっせと食材を買いに行き疲れた帰ってくる過程。
キッチンに立ち火をつけ食材を炒める心地よい音を聴く時間。
「いただきます」「ごちそうさま」を毎食言うこと。
テレビやスマホを見ずに、食事を五感で味わう時間。

どれもこれも
わたしにとっては
精一杯の"ていねい"で
必要なピース🧩

素敵な写真じゃなくても
高級な陶器や伝統工芸のお皿じゃなくても
フライパンがすこし焦げちゃっても

どれもわたしの
"ていねい"に
手間を愛した証なんだ、と。

1日1日を
精一杯生きること。
良い日も悪い日も
あるがままに受け入れて生きること。
おいしいご飯を食べて
ほっとする時間を持つこと。

これがわたしの
"ていねいな暮らし"。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?