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彼の30年

もうすぐ平成が終わる

私の記憶で忘れらない人がいる

時代の始まりに友人2人と

地元の焼き鳥屋で酒を飲んだ

私を含めて、これからどんな人生になるのか?

希望と不安を肴に飲んでいた

その時代がもうすぐ終わる

その彼は新しい時代を僅かだけ生きた

今でも忘れることが出来ない

6月の蒸し蒸しとした暑さの中での

あの涙を

彼と飲み交わした後にこんな事になるなんて

全く想像することが出来なかった

私たちの前から何も言わないで突然いなくなってしまった彼

何度も何度も思っても夢にも出てきたことはない

彼が僅かしか生きれなかった時代が終わる

そして・・・

彼が見ることを出来なかった新しい時代が始まる

新しい時代を前に今度は二人で飲むのだろう

あの時と同じように希望と不安を肴に残った二人で






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