みどり

インドネシア・ロンボク島在住のお母ちゃん、ライフコーチ、高校教師▼家族は夫アディと娘プ…

みどり

インドネシア・ロンボク島在住のお母ちゃん、ライフコーチ、高校教師▼家族は夫アディと娘プーちゃん(2013生)▼2023年3月からnote 再開▼ブログより小さなエッセイ集▼自分・家族や身近な人々・村の暮らしなど大切なものを大切に慈しみながらイキイキのびのび生きる様子を綴っています

マガジン

  • 姑サーちゃん号

    故・姑サーちゃんの物語をまとめたもの。 認知症のようす、介護、嫁姑バトルなど。

  • ネイチャー号

    ロンボク島の自然や我が家およびその近辺の動植物についてまとめています。すごいな・かわいいな・不思議だなと愛でるのがほとんどです😊

  • ロンボク島民号

    ロンボク島の人々との出来事を中心に、彼らの考え方や風習などから学んだことなどを書いています。

  • 私みどり号

    落ち着きない私のあれこれを詰め込みました。内容にまとまりもなければ、めぼしい情報もありません。でも「ぐんぐん伸びるジャングルを冒険!」的な楽しさはあるよ。

  • 娘プーちゃん号

    娘プーちゃんの物語をまとめたもの。成長のようすや子育て中に気づいたことなど。いつかプーちゃんに育児日記がわりに手渡したい。

最近の記事

西の空とお母さん

「わぁぁ~!」 私は歓声をあげた。 朝6時過ぎ、お祈り時よりも日が昇り、窓の外が明るくなってきた。 門灯を消すために玄関の扉をあけたら、扉の外の白いタイルに珊瑚色の光の筋が照らし出されていた。 「きれ~。朝日がこんな色になるんだ?」 反射的に太陽の方向を見ると、太陽のほとんどの部分には雲がかかっていた。雲の端が白く黄色くひときわ目立ち、光がサーッと四方へ漏れている。どこまで漏れているんだろう。 光線を目で追うも、あっという間に見えなくなった。しかし、その延長線上を目でた

    • 歯医者と漬物石

      2週間前、歯医者でお腹の上に漬物石を置かれた。 発端はこうだ。 朝5時ごろ、早朝から書き物の仕事をしていた私は、小腹が空いたのでゴソゴソと台所のお菓子ボックスをあさった。前日に夫が買ってくれたらしいピーナッツ・チョコバーが家族の人数分ある。ラッキー。これ食べよう。 チョコバーを片手にああでもないこうでもないと仕事を続けていると、脳天が突き抜けるような痛みが走った。 「いっつーーーー」 稲妻のような一瞬の出来事で、何がどうなっているのかがわからなかった。 痛みと驚きとで

      • 薬物依存とつながり

        コーチング・セッションが終わった。 台所へ行き、プラスチックの円柱状のタッパを2つ開ける。スプーンで中に入っている極細挽きのカカオコーヒーと砂糖をカップへ掬い入れ、お湯を注ぐ。ぐるぐるっとスプーンでかき混ぜて、はいロンボクコーヒーのできあがり。 ふぅぅぅ、香りが沁みるなぁ。お疲れ、私。 守秘義務があるのであまり細かいことは話せないが、今日のコーチング・セッションの主題は近親者の薬物依存だった。 * セッション中は、お客様の話と自分の話とは切り分けている。 だが、セッシ

        • 何事にも時間がかかる自分とあなたへのエール

          最近、インスタの投稿が楽しい。 でも慣れないからすんごい時間がかかる。 私そして我が家の今年の一大目標は日本への一時帰国。その交通費のためにコーチのお仕事がんばるぞーエイエイオーとインスタでビジネスアカウントを始めることにした。 それがまぁ、投稿をつくるまでのアカウント設計の段階で数ヶ月もかかった。そして実際に1つ目の投稿をつくるのに数日かかった。数日まるまるかけたわけじゃない。でも全部で何時間もかかっている。 今日も一つ投稿するだけに3時間経過。まぁまだ3つ目の投稿だ

        西の空とお母さん

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        • ネイチャー号
          2本
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          12本
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          11本
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          10本

        記事

          「ママ、生理なんじゃないの?」ーおうち性教育、二世代アップデート

          二日前の大停電の日、生徒たちの最終評価作成に疲れ果てていた私は、停電をいいことに昼寝をしようとした。 しかし腰が痛い。 「プーちゃん、ちょっと腰踏んでくれる?」 10歳になったばかりの娘の腰ふみふみマッサージは、ちょうどいい加減にイタ気持ちよくてそのまま眠りこけた。 夜。またまた腰が痛い。娘に再び助けを求めると「えー、また?」と言いながらも私の要望に応えてくれた。 「ママ、生理なんじゃないの?」 「え?そうかなぁ。みんなの成績つけてたから疲れてるんだと思うよ」 まさ

          「ママ、生理なんじゃないの?」ーおうち性教育、二世代アップデート

          学年末の成績評価、混乱を極める

          今、インドネシアの教員は学年末テストが終わり、最終評価の大詰め段階だ。 私の勤務校では、明日生徒の評価会議を行う。 一人ひとりの生徒の進級の可否を決定するのだ。 教員は、明日の会議の前に全生徒の成績を出し終えていないといけない。 ちょうど先週の土曜日に学年末テストが終わったから、土日月火の4日間で成績を出して会議に臨むわけだ。 4日あれば楽勝だと思う? 全然だ。 テストが終わったら成績が出せるなんて思っていたら、大間違いなのである。 だって、テスト→採点→日頃の授

          学年末の成績評価、混乱を極める

          「書く私」のリハビリ、第2ステージへ突入

          リハビリ・エッセイの経過を話したい。 今日までのリハビリ成果私の「書く」を守り育てるためのリハビリを始めたのは3月14日、ホワイトデーだったらしい。 できるだけ毎日noteを書いて、30本くらい書けば、リハビリとしての成果=本ブログへの掲載に耐えうる記事が上がってくるのかなぁと予想していた。 途中で断食月が入って投稿が滞ったりしたものの、その後は思いのほか早く本ブログにも投稿できる文章がまとめられるようになった。 おかげで今日6月12日までにnoteに13本、本ブログ

          「書く私」のリハビリ、第2ステージへ突入

          プーちゃんと足の悪いおじさん

          「ただいまー!」 昨日、娘のプーちゃんは弾んだ声で学校から帰ってきた。 学年末テストの初日だったが、自分で納得できる出来だったのだろう。 おかえりと迎えると、案の定テストが簡単だったと教えてくれた。 「それでね」 まだ声が弾んだままだ。ほかにもいいことがあったのかな? プーちゃんは「足の悪いおじさん」に会ったそうだ。そして、そのおじさんに1000ルピア(日本円で10円ほど。安い駄菓子が買える金額だ)を渡したんだ~と言う。以前お菓子を買ったときのお釣りがポケットにあったらし

          プーちゃんと足の悪いおじさん

          パパのウキウキ看病

          金曜の晩、夫が買ってきてくれたハンバーガーを食べた後あたりから、吐き気がしはじめた。 ハンバーガーと一緒にフライドポテトも食べたのだけど、古い油でも使っていたのだろうか。でも、同じものを食べた娘や夫は元気そうだ。腰と肩がいつもよりも痛む。うーん。調子悪いのかな。とにかくさっさと寝よう。 翌朝、起床。お湯を沸かして、洗濯をして…と一通りの家事をするも、なぜか食欲がわかない。相変わらずうっすら吐き気がする。でも熱はない、咳もしてない。ほかにこれといった症状はない。 ちょっと

          パパのウキウキ看病

          コーチングの足跡を眺めて得られたもの

          コーチとして、まず目指しているところコーチの認定を受けたときから密かに目指しているものがある。国際コーチング連盟の認定資格だ。認定資格は易しいものから順にACC→PCC→MCCとあり、はじめはACC(アソシエイト・サーティファイド・コーチ)を目指すことになる。 私の考える、国際コーチング連盟の認定資格のよいところは、コーチとしての国際的なお墨付きをもらえることだけではない。認定資格取得のために倫理規定がバチッとあって、コーチとしての技術・知識のみならず、姿勢・あり方も伸ばし

          コーチングの足跡を眺めて得られたもの

          断食月の生徒&先生たち

          現在、インドネシアはイスラム教の断食月の真っ只中。 断食月の学校ってどんなのー? 見てみましょう。 断食月はじめの体の変化断食月のはじめ4-5日間は体が慣れていない。 空腹で血糖値が下がり、眠い・だるい・頭が回らないなど体に変調をきたす。 また、日没時刻から翌日の日の出までは断食しないので、夜になると人々の活動が増える。友達と会ったり遊んだりするのも夜だ。昼夜逆転の生活スタイルになる人も多い。 例年、公立学校は数日間休校になる。 私たちの高校も休み4日間休みがあった。

          断食月の生徒&先生たち

          リド君の5,000ルピア

          数週間前。 娘の改名手続きが終わったので、小学校へ報告へ行ったときのこと。 学校移転時に植えた樹々が私の背丈を超えて、濃い緑の葉をつけていた。 少しかがんで一本の木の下をとおると、職員室のある校舎の前だ。 休み時間なのか、教室の前にも職員室の前にも児童たちがいて、ザワザワとほどよく騒がしかった。 校舎前のテラスで、近所の市場の裏に住むリド君(仮名)が「おばちゃーん」と高い声で駆け寄ってきた。 「リド君、どうしたの? 休み時間?」 「ううん、授業中。だけどもうやることが終

          リド君の5,000ルピア

          ダーリンに火がついた

          久しぶりに家族でシラ海岸 (Sira beach)へ。 海外ではパールビーチとも呼ばれている、美しい白砂の海岸だ。 今日は、海へ行くのが当初の目的ではなかった。 もとのお目当てはオゴオゴ・パレード。 オゴオゴとはバリ・ヒンドゥー教のお正月(ニュピという)の前日に、悪霊を追い払うためにつくるこわーい生き物の人形だ。バリ・ヒンドゥー教徒は村ごとにその人形を作って、お神輿のように担いでパレードをする。 年に一度のイベントなので、今週ロンボク島を訪問中のお客様と見に行くことにし

          ダーリンに火がついた

          おはなし聞かせて

          「ママー、ベッドタイムストーリー」 娘プーちゃんは、毎晩寝るときに短いお話を求める。 これまでに、私は桃太郎・浦島太郎などの日本の昔話やイソップ童話などの小話を話してきた。 が、ときどき話の内容に注文が入る。 「今日は、とびきり可笑しい話がいい」 「こわいけど最後はハッピーエンドなのがいい」 「今までに聞いたことのない新しい話がいい」 そんなにいっぱい話知らんがな。 ついには、こんなことまで言い出した。 「なんで『昔むかし、おじいさんとおばあさんがいました』ばかりなの

          おはなし聞かせて

          とにかく広い!バリ島の巨大市場

          用事のためにバリ島へ行った。 旅行時には、できるかぎりその地の市場や商店街へ繰り出す。人々の生活がごろごろと転がっているのがいい。 今回はたった2泊2日のバリ島滞在だが、行きたい市場があった。 バドゥン市場ーバリ島デンパサール市内にある巨大市場ーだ。 私は去年はじめて甥に連れられて来て、ここの市場ヂカラにすっかりやられている。もうこの市場に行かずしてデンパサールを後にすることはできない。バドゥン市場にはそれほどの力があるのだ。 去年の写真を2枚あげると、こんなふう。

          とにかく広い!バリ島の巨大市場

          おじいちゃんの秘密

          3月17日は祖父(以下、身内だけど「おじいちゃん」と書く)の誕生日だった。 おじいちゃんは私が小学五年生のときーもう30年以上前だーに亡くなっているから、今は誰もこの日を祝うことがない。それでも毎年、「今日はおじいちゃんの誕生日だなぁ」と思い出す。 私の記憶のなかのおじいちゃんは、真面目・几帳面・市役所勤務の「キチッとした」人だ。 昔、おじいちゃんが机に向かって帳簿をつけているのを見たことがある。おじいちゃんは分数の横棒の線を定規でひいていた。「定規使うんや。キッチリして

          おじいちゃんの秘密