ダーリンに火がついた
久しぶりに家族でシラ海岸 (Sira beach)へ。
海外ではパールビーチとも呼ばれている、美しい白砂の海岸だ。
今日は、海へ行くのが当初の目的ではなかった。
もとのお目当てはオゴオゴ・パレード。
オゴオゴとはバリ・ヒンドゥー教のお正月(ニュピという)の前日に、悪霊を追い払うためにつくるこわーい生き物の人形だ。バリ・ヒンドゥー教徒は村ごとにその人形を作って、お神輿のように担いでパレードをする。
年に一度のイベントなので、今週ロンボク島を訪問中のお客様と見に行くことにしたのだ。
オゴオゴ・パレードには、パレードのスタート地点近くに住む勤務校の先生と私のダーリンの二人のバイクでいくつもりだった。
だけど先生のお母様が体調を崩され、急遽ダーリンにお願いして別の人を探してもらった。
平日の昼下がり、うたた寝していたところを電話で起こされたダーリンは、「いきなり誰かなんて無理だよ」とふざんけんな的な気持ちをぶつけたあと、「ちょっと待っといて!」と言って電話を切ってしまった。
怒られちゃった…。
あんな言い方しなくていいやん。
だけど、気持ちよく寝てたところだったからなあ。
いろんな気持ちが交差する。
でもまぁ、ダーリンがこんなふうに怒ってるときはなんとかしようとしてくれている(けど思い通りにいかない)ときなんだ。
だから、私たちのためにがんばってくれているダーリンの気持ちを受け取って、待っておく。そうすると、だいたいうまくいく。
しばらくしたら、ちゃんと友達を連れてやってきてくれた。
すごい!よく見つけてきてくれたね。
*
私たちがオゴオゴを見ている間、長年観光業に従事している夫はおもてなし精神に火がついたらしく、「帰りにシラ海岸に寄ろうか」と提案してきた。
「この時間なら夕日が見られるよ」と。
私たちは大喜びでバイクで風を切って海岸へと走った。
何年かぶりに家族でシラビーチに来たな~。
娘とお客様が一緒に貝殻を拾っているのを、ぼーっと眺める私。
はぁ~、これからも月に一度くらいはこういう日がほしいなぁ。
「あっちのカフェへいこう」
ダーリンに誘われて、ちょっと西に移動。ごはんを食べているうちにサンセットになるそうな。
プーちゃん(娘)はカフェでおいしいバニラシェイクを飲んで、上機嫌。鼻にシェイクをくっつけて、ダーリンにぬぐってもらっている。
おいしいピザとフライドポテトも食べた。
海辺にこんなカフェ、あったっけ?
と思っていたら、最近できたんだそうな。
ダーリン、いつのまにこの情報を仕入れていたんだろう。
ずっと家族でいこうと思ってたのかな?
お待ちかねの夕日タイム。
うへー。いっぱい遊んでクッタクタ。
でも楽しかったし、家族で来られてうれしかったなーーー。
ねぇ、知ってた?
今日は春分の日で一粒万倍日で天赦日で新月という、今年一番の吉日なんだって。ほんとだね!
次の朝、起きたら顔がヒリヒリした。
全然気づいていなかったけど、日焼けしてたみたい。
そんなヒリヒリさえも前日を思い出してはデレデレする材料になった。
ダーリン、急なお願いだったのに、お客様と私とプーちゃんを楽しませてくれてありがとう。
また行こうね!
サポートはとってもありがたいです(ㅅ⁎ᵕᴗᵕ⁎) 2023年年末に家族で一時帰国をしようと考えています。2018年のロンボク地震以来、実に5年ぶり。日本の家族と再会するための旅の費用に充てさせていただきます。