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吉田 翠*詩文*
2024年2月1日 17:39
詩取り残された一葉が風に吹かれて身を離すこの時に抗うわけでもましてや待つでもなくただ落ちる小川の水面をゆらゆらと役目を終える葉を抱え水の流れのその先にあるものは恐らく次の春少し眩しい日の光に手を翳したわたしは運ばれるままの一葉を見送った*短歌 #詩 #短歌 #創作
2020年11月18日 18:54
遊歩道近く。強い風が吹いて、もう葉を落とした銀杏の木があった。短歌と詩葉を散らし時のままただ立つ銀杏いさぎよくでも惜しむでもなくうっすらと色の広がる夕陽を受けて立つ銀杏ついこの間まで黄色に照り映える葉の下で、子供達の遊ぶ姿を見たはず寂しかろうとか心細さの中で佇む姿も美しいなどとは人間様の勝手な思い日がすっかり落ちる前に灯りのある部屋で一服の熱いお茶でも飲もう銀杏散
2020年6月27日 19:45
気がつけば口をつく繰り言は先に旅立った父に向けられたものかどうなのかそうかと思えば毎年実を付ける金柑に手を入れ玄関先には母の育てる鉢植えがひとつまたひとつと増えていった何が本当で何が嘘なのか夫婦は互いの影を踏み知ってか知らずかやがてはそれも気にならぬ程重なりあった影となるあれから長い年月が流れ、母の娘は夫の影とどれほど重なりあっているのだろうかとため息をつくガラリと窓を
2019年11月6日 17:42
誰とここに居て誰とこの風に吹かれたかそれを覚えていよう荒ぶる気持ちを声なき祈りをその波間に放った日々遠く凪いだ水平線心のひだを写すようにその姿は刻々と変わり明日の姿は朧の夢それでも悠々と果てを見せずにそこにあるひさかたのひかりを受けて語る海この身の枷を知ってか知らずか今を目に焼き付けてそして忘れよう 今日と、過ぎた後の明日をも忘れよう見つめるわたし
2019年7月24日 12:48
あたり一面わたしの渡るみなもにはさわさわと小刻みに波が立つそれは背を押す風の声さざれ波 立つ瀬を渡り ふりかえり風の旋律 ひかり集めてそよとわたしの頬を叩きやがて何も残さずにきえた さあ行こうまだ道は続く・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな事やっちゃっていいのかな?🤨短歌部分の「さざれ波」は、立つにかかる枕詞としても
2018年8月30日 18:00
詩人の本懐というTwitter内でのタグ企画に参加してみました。日替わりでお題が出され、そのお題に合った詩やショートストーリー、俳句短歌等を投稿するのですが、時々やってみるのも面白いかなと思いました。特に何があるわけでは無いので、noteにもシェアしたいと思います。お題はそれぞれの下に記載してあります。※自身の作品をTwitterから転載いたしました。流れる星のあとさき夜空を走る流星