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詩 バスに揺られて

マイクロバスに揺られて

運転手の鼻歌はガイドの代わり
小難しい政治絡みの云々も
対立する民族がいた歴史も
窓の外に広がる過不足のない一瞬が
全て承知の上で道をあけろと偉そうに笑う

そうだ
このバスが向かう先は
あんなにも憧れた伝説の土地
絵に描いたような男も女も
いつぞやの時間に住む老人も
悪巧みに飽きた子供も
好き勝手にお伽話を持ち込んでは
指を指す地平線
何が見えたか
思い通りだったのか

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ウレシクテソワソワ( ˙-˙ )♡
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今年最後の現代語俳句と詩歌コラボ

今年一年現代語俳句の会に参加して、締めくくりとして詠んだ三句です。

ひとしきり見上げることよ冬木立 

沈黙のダム湖つらぬく冬月よ

千年を詩歌に舞うか花吹雪

こちらの句のうち、一句に対して詩をつけてみました。

【沈黙のダム湖つらぬく冬月よ】

山の
青々とした時も
こうして眠ろうとする時も
風の運ぶ騒めきにすら面をつけ
深く深く立つ人造湖

行き場に迷った獣が低く唸る

沈んだものの歴史と

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わたしも♡
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こんなの書いてたんだな

とっ散らかってしまっている個人サイトを少し整理しています。まだ途中ですが。

noteで発表した作品の中から選んで載せていますが、その中からニ作品を紹介させてください。

ひとつは「砂民」と言う詩です。直接この記事に貼り付けます。

もうひとつは、かなりの部分を「詩」で表現した物語ふうの作品です。タイトルは「こんな世界を考えたこともなく」
考えてみれば、これを出した後、語り物のような作品をnote

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(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)嬉しゅうございます
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詩 すすきの穂

じゃあまたねと母は手をふった
ちいさな背を折らずに歩く後ろ姿
髪染めをやめた白髪は柔らかく哀しい

これから手を合わせる時はどうか
どうか自分のことを祈ってください
母親とはどうしてもそれができないものだと
一番良く知っているのにわたしは
わたしはそう思わずにはいられない

ぴんと冴える冬の空
すすきの白く豊かな穂が風を受けてそよぎ
母の髪を思う
目に焼き付ける姿を繰り返し変えながら
まだまだだ

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やった~・:*+.\(( °ω° ))/.:+
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四行詩

四行詩 雪花

遠い過去からの拾い物を
一編のうたに託して忘れましょう
人肌に溶けると知りつつもなお
はらりはらはらとむつの花が舞う

*雪花(せっか)・六つの花
雪のこと。結晶が花びらのようであることから使われる雪の別称。六つの花(むつのはな)は、平安時代から使われていたという。

初めての四行詩。
随分と詩を書いてきたけど、四行詩がここまで難しいとは思わなかった🥺

#詩 #四行詩 #詩歌

やった~・:*+.\(( °ω° ))/.:+
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散文詩 まだ遠く

どんな季節にしても、夕方というものは気持ちを鷲掴みにしてくる。
忘れていた事をグッと空に浮かびあがらせて突きつけてくるかのように。
あの時漕いでいたブランコの、キコキコいう音までも。
歓声を上げた汗のほとばしりを。
もう二度と会えない人の皮膚の温度を。
やがてフェードアウトしてゆく切れ切れを、決して掴ませないように、大夕焼けという舞台装置に立ち上らせる。

人の夕暮れ。
ここを越えて、忘れ去る事が

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(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)嬉しゅうございます
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詩 ペレー我こそがこの大地ー

ハワイ神話のペレ。キラウエア火山におわすと言う炎の女神。ハワイ神話の中で、圧倒的な存在感を示す。
※1800年代初頭、キリスト教に入信した酋長の娘カピオラニは、ペレを否定するためにキラウエアに向かった。ペレへの捧げ物であるオヘロを自ら食べ、火口に石を投げ入れ、あろうことか聖書を朗読した。何事もおこらなかった事をもって、キリスト教の勝利とされた。
※ハワイの神話と伝説を参照の上、要約。

ー我こそが

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わたしも♡
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銀杏

遊歩道近く。強い風が吹いて、もう葉を落とした銀杏の木があった。

短歌と詩

葉を散らし時のままただ立つ銀杏
いさぎよくでも惜しむでもなく

うっすらと色の広がる夕陽を受けて立つ銀杏
ついこの間まで黄色に照り映える葉の下で、子供達の遊ぶ姿を見たはず
寂しかろうとか
心細さの中で佇む姿も美しいなどとは
人間様の勝手な思い

日がすっかり落ちる前に
灯りのある部屋で
一服の熱いお茶でも飲もう

銀杏散

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♪───O(≧∇≦)O────♪マジですかー!
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詩 ふることのふみ



ふることのふみ

花は饗し
月はしじまを守り
我が身はいかなる場所に向かうのか
火は導き
禁じられたいとなみは
やがて喜悦の中で目を閉じる

鳥は大空を自在に泳ぎ
呼応した魚が跳ぶ
我が身はいかなる場所から出でるのか
水は流れ
まことの誓いは
我欲を引き連れ昇華する

閉じてゆく物語の懐に
血肉をわけた言霊をいただき
水面にうつる月のごとく
磨かれた銅の鏡にうつる一切は
ただひとつの我が身とな

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ウレシクテソワソワ( ˙-˙ )♡
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詩 お母さんの「ごめんね」

目を塞ぎ耳を塞ぎ
押入れの中で
すり切れた縫いぐるみと遊んでいる小さなおんなの子

もうそろそろ出てきましょうよ

お母さん
こんなにも無理のない
穏やかな空を
いつか一度は見てみたかった

あなたの娘と
あなたの娘の娘の頭に置いた手が
何度も何度も滑り降りて

ごめんね

本当に必要なのはその言葉じゃないとわかっていても

小さくなったあなたの背中は
いずれわたしも辿る道

お母さん
こんなにも

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やった~・:*+.\(( °ω° ))/.:+
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