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記事一覧

詩 欺瞞

欺瞞

木枠のガラス窓が
カタカタと揺れる
行き場に迷った
嵐の名残りが彷徨う
諦めの悪い残響

帰る人に差し向ける言葉と
待つ人に差し向けようとする瞳

聖歌隊から外れた少女の歌が
わたしの腕をとるならば
軋む寝床で丸くなり
今夜見るはずの夢の中で
青白く光る事を思い出した細い月は
どうやって
泣くのだろうか

告解の名を借りて
頭を垂れる前にわたしは

水の枯れた一輪を抱えたまま
再びの嵐を待

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(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)嬉しゅうございます

詩 雪の落ちる日

雪の礫が胸の中を舞えば
それはそれは綺麗でしょう
ポッと花が咲くように
滲んだ赤を凍らせて
遠巻きに眺める雪景色
背中の傷は容易には見えず
気付いた時には
かさぶたと化す

マッチ売りの少女はきっと絶望した
手持ちのマッチを擦ったとしても
それだけでは
ほんの指先すら
温まる事は無い事を知り
遠巻きに眺めた雪景色が
何もかもをも
閉じ込めてくれるようにと
現れる保証もない神に
祈ったのだから

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╰(*´︶`*)╯♡ありがとう!

詩 憐憫

くぐもる声で囁く少女

石の上のバイオリン弾きが
片目を瞑り
汗をかきながら働く人夫が
怠け者を蹴り上げる
踊り子達が軽やかに羽を広げれば
王様が角を磨く

頬を赤らめた少女は
囁きを止めて歌い出す
拳を突き上げ
とうとうと語る思いのたけ

ハーメルンの嘘つき市民
お腹を空かせたグレーテル
鼓動の高まりはミュージカル

虫達を舞台装置に見立てた少女に
観客はお前自身だと囃す蝉
驚いた少女は背をむけ

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わたしも♡

詩 はね

あれほど欲しかった
飛び上がるための羽を手にいれた

足を蹴り上げて
ふわりと羽に身をあずける
ただそれだけで
鬱蒼とした世界を見下し
風と遊び
思い描く
どんな世界へでも行けるのだと思った

掴めるものに限りは無く
ただひとり
自分だけの煌びやかな星の祭りは
学舎の空
先へ先へと広がり続ける筈だった

乳白色の朝陽を浴び
揺れる湧き水を眼下に
身の渇きを覚え狼狽える

降り立つために必要な羽の操

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(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)嬉しゅうございます

詩 おかえり

何者になろうと望んだのか
大きく手足をバタつかせて
薄暗い森の奥へ奥へと
行ってしまった
聡明と愚昧
友達として囁いた小鳥達は
あなたをふたりにしてしまったわけでは
なかろうに

泣いて泣いて
引き裂かれたのは
きっと小さなハート

チラチラと陽を浴びた
薄く光る花に囲まれて
それでもおそらく枝を折りながら
ずっと叫んでいるのでしょ

ここで待ち構える
トゲの刺さったわたしの手には
黄ばんだひと巻

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ウレシクテソワソワ( ˙-˙ )♡

詩 月の影 詰問



月の影 詰問

青白い月影が
目立ち始めた皺を晒す
満ち足りた夜の数々は
もう望むべくもなく
漆黒のカラスがよこす
憐れみの眼差し

あなたがいなくなってから
空っぽの鳥籠のような静かな時間に
仮縫いの服が手足を引っ掻く音がする
戸棚に溜まった白い埃は
鈍い光を帯びて
掠れてゆく口笛だけのメロディー

何度も何度も声を殺した

艶を失った髪を噛むように
望まないことを望んだのは
わたしのほう

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╰(*´︶`*)╯♡ありがとう!

詩 ある祈り

頭をさげたひまわりの姿

晩夏を鼓舞するレクイエムに

永遠の狭間に溺れていこうと
 もがくわたしの腕を掴んだ熱風

気がつけば

引き上げられた場所に連なる

セミの薄羽のような
 薄桃色の花弁が捧げる祈り

一瞬酔いしれた後に
 呼び寄せられた静寂は

生み出すための歓喜

欠けてゆく熱を腹に溜めたまま

成熟へ

枯れ始めたひまわりよひまわりの花よ


再びのさらば

・・・・・・・・・・

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♪───O(≧∇≦)O────♪マジですかー!

詩 黄花秋桜



黄花秋桜

少しだけ顔を上げて広がる空に
忘れられぬ人達の面影を探す
暮れてゆく空ほど色濃く染まり
季節の匂いを立ち上げる土が
足元にあることを確かめた

石ころだらけの土から伸びた
茜の空の下に佇む
黄花秋桜

まだ夏はこれからだというのに
充分眩しい光に顔をむける
人はなぜ
空を見たがるのだろう
ただそれでも

今だけは
思い出すままに
#詩 #創作

わたしも♡

詩 うつろう

軒先のか細い雨音を
受け止めるのは紫陽花
鮮やかな色があるうちに
ひと枝切り取ろうとしては
憂いを帯びた空が探しはしまいかと
手を止める

盛りを過ぎて幾分褪せた色ほど
紅掛けの名に近づくとは
おかしなものだと
つくづくおかしなものだと

差し出した
まだ白い手の平を濡らす雨粒に
首を振る



二年前、土曜絵画で描いた絵に紫陽花を添えて140字小説を書いていました。諸々連想を繋げた自作を並べて

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やった~・:*+.\(( °ω° ))/.:+

詩 老木



老木

ひと気の消えた一点に再び季節が巡れば

季節が巡れば人々は集い

「国の心に咲く花」と仰ぎ見る

圧倒される程の静を突き抜けるささくれた幹

悠然と立つ葉桜の老木よ

Collaboration

蜃気楼音すらも消す老木よ
ふと見れば悠々と立つ葉桜よ
#詩 #創作 #現代語俳句

(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)嬉しゅうございます

詩 繁栄の跡

キャラバンが見た夜空の回廊
ラクダの背が運んだ絹
人は動き道は動かず
今は打ち捨てられた都の
足跡を覆う草は痩せた装束

わずかに残る年老いた伝説は
時代に消えた北辰を指さす者
虚構を疑わずに
恐れるものを
ただ恐れていればよかった世界

キャラバンが見た夜空の回廊
北辰を指さす者
石のつぶてのひび割れに
その身を押し込んだたくさんの冒涜と
踏みつけられては足首を掴む
神々の切れ端

再びここで踊

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╰(*´︶`*)╯♡ありがとう!

詩 ひとり

風に飛ばされて来たのか
冬を越えた帽子がひとつ
たんぽぽのそばでカサカサと
小さな音を立てる

春に迷子になった帽子は
最初から転がる先を決めていたように
ふわりと飛んだ綿毛を見上げたまま
次の風を待つ

春は、どうしても。

土曜絵画に出したたんぽぽに、帽子を描き加えました。ほんの少し構図を変えて、久しぶりにフォトギャラリーにも入れてみました。
#詩 #創作

♪───O(≧∇≦)O────♪マジですかー!

散文詩 花散る

たった一輪が残るのです。
他の花は短い日々を染め上げて、ものも言わずに散ってゆくというのに。
たった一輪だけが残るのです。
落ちてゆく姿を見せたいただひとりを待っているかのように。

天真爛漫を装って、ただ無邪気に振る舞い続けた意味を知って欲しいと待っているのかも知れない。
散り際が美しいなどと、やめてくださいね。
残して欲しい姿は、きっとそれではないのですから。
来年また会えると人は言う。でもそ

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やった~・:*+.\(( °ω° ))/.:+

詩 思い違い

だから切ったのに
あの人もこの人も口々に可哀想だと言った
いいからわたしの腕の中で
ゆっくりおやすみなさいな

あなたが大切にしてきた
繭から生まれた艶やかな髪が
誰かに奪い取られる前に隠してしまうことは
悪い事なんて思い違いなのよ

人形の髪が伸びないなんて
いつの時代の幻想か
ビロードの緞帳の中で宝箱を見つめる

そうやってわたしは大人になる事を
いつまでも拒んで拒んでこの場所で
白いものが混

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わたしも♡