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詩 雨だれを数える日々に


野辺へと向かう身に施す
ひとさしの紅
見送る側を慰めるとも言う
引かれる色は無念の赤

掃き出しの障子を開ける
しっぽりと
濡れたブルーグレーの空の下
仮のお宿も見つからないか
ちいさな雀が
木々の間を行ったり来たり

単衣の合わせを固く閉じて
押し留めた情の絡みは
どこまで待っても無縁仏

軒下の紫陽花が揺れる
わたしは雨だれをひとつ
またひとつと数えた


前回の句会に寄せた句に書いた詩なんですけど、紫陽花も終わりですね😅


#詩

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