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詩 もみじ



「秋の夕陽に照る山もみじ」

夕陽に照り映える山々を
白くか細い髪の背中越しに眺める
目を凝らせどもかすむ頂
峠の景色は何処へ行ったか
歩むほどに
静まるものを目の奥に流して
やがて散る彩りは
路傍に刻まれる時の影
幾分小さくなったその背中を
いたわるように進める歩み
夕陽に照り映える山の木々

「濃いも薄いも数ある中に」

最後のひと葉を
見送るまでは


「紅葉」の一節を二箇所で引用しています。
(高野辰之作詞、岡野貞一作曲の唱歌)

著作権は自然消滅していますが、著作人格権は残ります。侵害していない筈ですが、何かあれば削除します。


#詩 #創作

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