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銀杏

遊歩道近く。強い風が吹いて、もう葉を落とした銀杏の木があった。



短歌と詩

葉を散らし時のままただ立つ銀杏
いさぎよくでも惜しむでもなく

うっすらと色の広がる夕陽を受けて立つ銀杏
ついこの間まで黄色に照り映える葉の下で、子供達の遊ぶ姿を見たはず
寂しかろうとか
心細さの中で佇む姿も美しいなどとは
人間様の勝手な思い

日がすっかり落ちる前に
灯りのある部屋で
一服の熱いお茶でも飲もう

銀杏散る




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