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神戸

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放香堂珈琲

放香堂珈琲

放香堂珈琲

昨日は美容院で元町へ。
最近、美容院で元町へ来たときに時間があれば、こちらで珈琲をいただくことに決めている。

当店は日本で最古のコーヒー店として各メディア様、三省堂カタカナ辞典や東京書籍 中学校歴史の教科書などにてご紹介いただいております。
/ 放香堂珈琲HPより

そうなの、日本最古の珈琲屋さん。

なんと豆を石臼で挽いて、それをフレンチプレスで淹れはる。
もちろん石臼挽きだから

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あかし

あかし

源氏物語 第十三帖 明石

ひとり寝は
君も知りぬや
つれづれと
思ひあかしの
浦さびしさを

独り寝は寂しいものとあなた様もお分かりになったでしょうか、所在なく物思いに夜を明かす明石の浦の娘心のうら寂しさを

明石の入道が光源氏に詠んだ一句。
この明石の浦の娘心の娘とは、明石の入道の娘で、将来、今上帝の中宮となる明石の姫君を産む明石の御方のこと。

神戸に住んでいながら、わたしにとっての明石はこ

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そばぼうろ

そばぼうろ

元町本通りにある
浮世あられの花見屋さん。
こちらも一昨日にお伺いしたとこ。

祖父母の部屋へ行くと、花見屋さんのお好みあられとそばぼうろが必ずあった。
それに粟おこし、甘納豆。
これは祖母のチョイス。

祖父はまた違うねん。
祖父はチョコレートにクッキーに、むかしトーアロードにあったセントラルベーカリーの焼きたてほわほわのクリームパン。

これは間違いなく、わたしをおいでおいでしてたんやと思う。

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主菓子の思い出

主菓子の思い出

昨日は用事で元町へ出掛けたので、久しぶりに元町本通りの二つ茶屋さんへ。

長月の主菓子二種

御銘
秋の野

御銘
初秋

二つ茶屋さんの主菓子には、懐かしい大切な思い出がある。
阪神大震災よりもむかしの話。
わたしは元町本通りのゑりうさんにお茶とお華のお稽古に通っていた。
その時に先生がいつもご用意して下さってたのが、二つ茶屋さんの主菓子。

「お預かりしているお嬢さんに、身体によくないものはお

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おっちゃん、ありがとう

昨日、歯科の帰りのこと。

一番暑い時間帯に駅前のスーパーでお買い物をして、いつものパン屋さんへ行こうと坂道をてくてく歩いてたら、なにか地中の古い管をやり変えるとかで工事をしてはった。

炎天下に汗まみれで頑張ってはる交通整理のおっちゃんに
「暑いですね」
って話しかけて、会釈をして横を通らせてもらった。

パンとお花を買って、帰りにまた横を通らせてもらったら、さっきのおっちゃんが
「重そうでんな

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一番舘のポームダムール

一番舘のポームダムール

元町にあるチョコレートの一番舘。

ここのポームダムールが絶品なのです。

ポームダムールとは、蜜炊きのりんごをビターチョコレートでコーティングしたもの。

わたしがまだ幼いころから、おじいちゃんがよく買ってきてくれたり、おもたせで頂いたりしていた。

三宮のコスモポリタンがなきいま、神戸のチョコレート文化は元町の一番舘に尽きる。

老舗らしく、いわゆるオサレというより、ハイカラな感じ。

一番舘

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さくらさくらさくさくらちるさくら



桜の向こうに広がる港
海キリンの影も

異国のひとが運転する
赤いアウディロードスターが
急勾配の坂道を降る

母と手をつないで歩いた道
通学路
トーアロード
南京町

神戸の風景はどこも懐かしい