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midnight lullaby

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夜だね
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2017年5月の記事一覧

海を渡るよ

めっきり体調が優れない。

どうしてしまったの身体。



わたしは同時にいくつものことが出来ない

考えられない。

切り換えは早くない。

いまさらながら最近気づいた。



ずっとずっと

なんでもできる完璧で器用な人間になりたいと思っていた。

でもほんとうは

一個のことを一生やりたい星の人だったのかもしれない。



自分を無視して頑張っちゃった後は

しわ寄せがすごい。

まだ

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心ない大人たち

舌打ちする人

唾を吐く人

大きな溜息をはく人

声が大きすぎる人

睨む人

ぶつかってくる人



外に出て電車に乗って

そんなふうに移動していると

いろんな大人がいて、

わたしは今年で電車通学10年目なんだけど

ほんとにいろんな人がいて、



露骨に嫌な感じを出してくる人って

何なの?って思ってたけど

今日ちょっと気づいたのは

何らかでくたびれてしまった大人たちが

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木

大学のワークスタディーで

植樹した木のお世話をしている。



木を彫って作品をつくっている時、

いまここにある丸太は

どんなふうに生えてたんだろうと

しばしば気になって

ワークスタディーにも参加することにした。



今日は植樹してから半年程のまだ低い植物たちのゾーンで

雑草を抜く仕事を2時間。

暑かったなあ。

でも最高な時間だった。

余計なことは何も考えていない、

抜く

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人間椅子

恋人に貸していた

「江戸川乱歩傑作選」が返ってきた。

中学生か高校生の時に

映像作家 シュヴァンクマイエルのコラージュ作品の展示を見に行った時に

乱歩の「人間椅子」を題材にしたコラージュがあって

気になって小説を読み始めたらはまってしまった。

怖いのは苦手なのに つい読めてしまう。

100年以上前に生まれた人が書いているけど

文体も読みやすい。

人間椅子は椅子職人が自作の椅子に仕

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キッズ

幼稚園でアルバイトしていて、

キッズ達に絵を教えたりするんだけど、

頻繁に耳にするのが

「赤やピンクは女の子の色」

「今年の教室は男が少ない、女ばっかりだ」

「かわいい」「かっこいい」

4~6歳くらいのキッズからなかなか過激な

ジェンダー発言が……



今日は小1の男の子が、ゴムで編んだ青いミサンガみたいなのを腕にまいているのを見せてくれて、

「凄いね、つくったの?色がきれい」

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よみのくにのいずみのほとり

高校生の時に読んでいた

谷川俊太郎の詩に出てきた、

黄泉の国の泉のほとりという言葉が

ずうっとひっかかっていて、

その言葉のかたちを考えていた。

いのちが、やってきて、かえる場所。

私の身体は私だけで成り立ってるのではないし、

自分の存在とはなんなのか、よくつかめない。

わたしはちいさな粒子で、

この世界に融けてしまうことだって

消えてしまうことだって

忘れられてしまうことだ

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ごがつ

先月半ばまで普通預金が59円だったのが、2週間ほどで10万円を超えた。

急な潤いに驚いている。

昨年度の労いが溜まって流れ込んだのかな。

一年前に不眠とうつで医者から言われるままに

2年続けた居酒屋のアルバイトを辞めた。

今は週一で日給制のアルバイトをしている。

健康と引き換えにお金は貯まらなくなり、時間は増え、不眠とうつは治らない。

(健康と引き換えたはずでは?)

それでもできる

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2017/2/2 羽田空港にて

祖父が死んでしまうかもしれない。今日にも。

そんなの信じられない、と思うけれど、そういうことはあることなんだ。

羽田空港で、鹿児島へ旅立つか、静岡に帰るか、あと1時間半。決めないといけない。

もう帰るべきかもしれない。

もうわたしには、このおじいちゃんしかいないのだから。

共通の楽しみを知っている、あまり喋らないけれど、たったひとりのおじいちゃんだ。

いやだ。

誰も死なないでほしい今

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2016/12/3

おじいちゃんが倒れてお見舞いに行った。

倒れたことをしばらく知らなかった。教えてくれなかった。

母が倒れた時と同じだ。そういうものなのかしら。

会ってみたおじいちゃんは、最初はとっても変わってしまったように見えたけど、

数時間そばにいて、だんだんおじいちゃんだなと思う表情が見えてきた。

母も祖母も叔母も献身的におじいちゃんに寄り添い、ポジティブに振舞っていた。

無理やりそうしているよう

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deadline and whine

美大に入学したての一年生の4月頃は、たぶんとても優雅に生活していた。

わたしは一人で過ごすのが好きだったから。

それに、入学前も田舎から上京して一人で予備校に通う生活をしていて、

たくましかった。たくましいな。



6月22日だったのかな。周りが一変しちゃった日がありました。

交通事故でした。通学中に自転車に乗っていたわたしは車に轢かれてしまったらしい。

嘘でしょ。

意識不明の重体

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ところ変われば大変

上京してから早4年目?大学4年生の春である。

実は未だに一人暮らしに慣れない。

さみしいよ〜苦しいよ〜たすけてよ〜

だから実家にはよく帰る。わたしの実家は東京から新幹線で1時間半のわりと近場の静岡県。

実家に帰ると1人でないことに安心する。

でも、数日?いると必ずイヤになってくる。

イヤな気持ちになる。

生まれ育った場所なはずなのに、そこにはもうわたしの「今」の居場所はないのだ。

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しがつ

美大は卒業論文じゃなくて卒業制作なので

卒業制作を考えてみます。

この四年間の集大成的なもの(?)

まだこの分野に足を突っ込んだくらいのレベルだと思うので何を集大成できるのだろうと思っている。

チャレンジだと思う。

でもそれなりに節目ではあると思うので、自分の中にどんな血が流れているのか確認するような機会にしたい。



彫刻 を勉強していて、

入学してから考えていることは大して変化

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