成長角度が高いチームを求めてたどり着いたMicoworksでCOOが実現したいこと
こんにちは!Micoworks人事の徳永です。
今回は、取締役COOとしてビジネスサイド~プロダクト戦略、経営戦略、人事と幅広い領域を統括する八重樫にインタビューを行いました!
「八重樫さんの入社エントリーまだ?」というリクエストもたくさん頂いており、満を持して今回はインタビュー形式で八重樫をクローズアップしています!
VCの方々からもCOOの理想形と賞賛される八重樫が、日々どんな考えで仕事や組織と向き合っているのか、そしてどんな軸でキャリアを選択してきたのかがわかる内容になっておりますので、是非ご覧ください。
八重樫 健 取締役COO
2008年公認会計士論文式試験合格後、アクセンチュアに新卒入社し、新規事業立案、M&A、全社データ活用戦略立案、マーケティング戦略立案等の戦略コンサルティング業務に従事。
KDDIの新会社であるSupershipホールディングスの立上を支援し、 自身も転職し、デジタルマーケティング事業を展開。 立上から一貫して経営戦略立案・実行を担い、これまで10社超のスタートアップのM&A・PMI、大手企業との資本業務提携及びJV設立をリード。 大手企業のマーケティング戦略PJを統括。
2022年6月にMicoworksに参画。取締役COOとしてビジネスサイド全般の統括を行う。
今までのキャリアの選択軸
ファーストキャリアとしてコンサルティングファームへ
ー 今までどのようなキャリアを積んでこられましたか?
大学在学中に、公認会計士論文式試験に合格しましたが、会計士の道には進まずにコンサルティングファームへ入社しました。
入社して3日目に「コンサルティングファームは新卒でもお客様から月150~200万円を頂くが、150~200万円の価値では管理等もあるのでお客様にとってむしろマイナスになる。最低限としてクライアントから頂いている金額の3倍は価値を出せ」と言われました。こういったカルチャーからも「プロフェッショナルとして働く」という教えが染みついたと感じています。
その中で一番大きなキャリアの境目になったのは、新しい事業をつくるプロジェクトに初めて入ったときです。正直全くできなかった。でもそこでもらったレビューや指導はいまの私を形作っています。
厳しいレビューをシャワーのように浴びて、必死に食らいついて、その次は自分なりに必死で考え、自分で責任を持ってやりきる。このサイクルが回っている時に最も成長を実感しました。 だからこそ、いまのMicoworksのメンバーにもそういった経験をさせてあげたいと思っています。
意思決定しきれていない自分にもどかしさを感じ事業会社へ
一方で、コンサルティングファームで全力で支援する中でも、自分で意思決定をしていないことにもどかしさを感じることもありました。
特に新規事業・会社設立のプロジェクトで事業計画を作っていく際に、私自身のコストが重く乗っているのをみて、これは違うな…と。自分自身が転職することで、コストが下がるなら、そのほうがいいなと思いました。よりコミットできる立場になるために転職を決意し、それが前職である、Supershipホールディングスという会社でした。
立ち上げからアクセンチュアの立場でSupershipホールディングスの立ち上げを支援し、そのまま転職したので、3〜4番目ぐらいの社員としての入社でした。在籍中にグループの社員数が600名を超える程まで拡大しましたが、本当に多くの経験をさせていただきました。
Supershipには7年ほど在籍しましたが、後半3年間は役員を経験し、スキルとしてはまだまだですが、経営するとはどういうことか、また経営することの面白さを知りました。だから、Micoworksにおいても、一緒に経営したいという思いで入社しています。
Micoworksを選んだ理由
成長角度の高い経営チームが会社の高い成長率につながる
ー 次のキャリアとしてMicoworksを選んだのはなぜですか?
理由は3つです。
まずは、山田さんがトップであることです。
今までの経験から、経営で最も苦しいのは、チームに成長意欲がないことだと感じていました。特に経営レイヤーが成長するのを止めたら会社の成長も止まると思っています。だからこそ経営TOPの方が成長を続ける意思をもっているかを重視していました。
色々な方にお会いして、この成長角度が最も強いのは山田さんだと思いました。OPEN MINDであり、圧倒的な行動量とスピード感がある。この掛け算があるからこそ、山田さんの成長角度は常に高いのだろうと、一緒に関わる中で実感しています。
2つ目は、「顧客志向」をどれだけ強く持っている会社であるかです。
「顧客志向」のない事業は短期的には成功しても、中期的には必ず失敗します。Micoworksは山田さん自身が何度も事業をしてきたこともあり、顧客志向がとても強い方だと思っています。それはMicoworksのもっとも重要なVALUEである「WOW THE CUSTOMER」に表れていると思います。迷ったときには「Micoworksのお客様への提供価値は何か?」という点に立ち戻って議論し、意思決定する。Micoworksはそれができる会社だと思っています。
3つ目は、Micoworksが提供しているサービスのTAMの成長可能性です。
前職の経験からも圧倒的に市場が伸び続ける領域かそうではない領域かの違いは、すごく大きいと思っています。なので風の吹くところに立つべきという考え方を持っています。
あとは、本当に強いGAFAのような外資企業と同じ道を走るのは、正しくないと思っています。伸び続けることができる市場を捉え、その中で勝てる理由を見つけ、スタートアップとしての限られたリソースを目標達成のために配分していく。これが叶うMicoworksに可能性を感じました。
カンバセーショナルコマースの市場の可能性を実感
ー 入社してから印象は変わりましたか?
事業の解像度が上がり、入社前に認識していた”Micoworksが捉えている市場”と、”今捉えるべきMicoworksの市場”は違っていたことに気づきました。
もともと、アクセンチュア、Supershipもマーケティング領域を担っていて、POE(Paid Media/Owned Media/Earned Media)の中でもPaidの領域を見ていましたが、難しさを感じていた部分もありました。なので、本質的にそこにマーケティングコストを投下するのもちがうなとおもっていたので、Earned Mediaの可能性を非常に感じていました。
しかし、Micoworksが何をやろうとしているかを考えたときにEarned Mediaという捉え方ではなく、カンバセーショナルコマース(Conversational Commerce/会話型コマース)の方が正しい市場の捉え方だなと最近すごく思っています。
物を買うというのが、小売からWebになり、アプリになり、次はカンバセーショナルコマースの領域になるという調査結果が出ています。既にアジアでは圧倒的に進んでいて、ECで物を買ったことはないがカンバセーショナルコマースでFacebook/Messengerを経由して物を買った経験はありますという人が多い状況です。特にベトナムはこの傾向が強いとわかっています。
市場としてもグローバルで17兆円の可能性があると捉えられており、この流れは必ず日本にも来るなと感じています。 日本にはこの領域で圧倒的なプレイヤーがいないので、Micoworksとしてもっと意識すべき大きな市場だと考えています。
参照:Conversational Commerce 2021 REPORT yalochat
Micoworksに入社してから
0⇒1が圧倒的に強い山田、1⇒10で価値を出せる自分
ー 改めてMicoworksではどんな役割を担っていますか?
私が既存事業の1⇒10を、山田さんは0⇒1で新しい事業を生んでいく。スピードとクオリティの高さが山田さんの強みなので、この役割分担が最適なのかなと思います。
もともとCSOとして内定をいただき、プロダクトロードマップや事業の戦略を描いていくことがメインミッションでしたが、戦略を立てるだけで事業を持たないのは実行力に欠け、このフェーズで戦略と実行を分ける必要もないですねと山田さんと話し、COOのポジションで参画しました。
現在は、セールス、マーケティング、カスタマーサクセスのビジネスサイドと、経営戦略、人事を管掌しています。
Micoworksの直面する課題
カルチャーの言語化と浸透が永続的な成長が出来るかの境目
ー 日々悩ましいことはたくさんあると思いますが、今、最も大きな課題だと認識している点はなんでしょうか?
よく言われる100人の壁は明確に存在すると感じています。組織が急激に拡大、事業の拡大に伴い、山田さんが作ってきたカルチャーを正しく、細部にこだわって言語化し、それをメンバーに伝え、メンバーの行動を変容することがとても重要なフェーズだと実感しています。
VUCAの時代(将来の予測が困難な状況)において、5年後、10年後に同じビジネスをやっているとは限りません。であれば、変化に強い組織・カルチャーを作ることが再現性を持って成長していくためには必須になります。
組織が急激に拡大、事業の拡大に伴い、空気としてのカルチャーだけでは上手くいかないことが増え、言語化されたカルチャーが重要だと実感しています。 カルチャーの体現をしきるかどうかが、企業が永続的に成長するための境目だと感じています。
トップが全メンバーと直接会話できる規模感であれば、カルチャーの言語化は大きな問題にはなりませんが、組織規模が拡大する中で誰かを介してでないと伝えていくのが難しい状況になっています。
現状山田さんと同じ解釈を、同じ強度で伝えきれているかというと、まだまだ改善できることがあると感じています。経営チームがまずは理解し自分たちの言葉で熱量を持って伝えられるレベルで腹落ちし、それをミドルマネジメントのメンバーに伝えていく。これを元に会社としての仕組づくりをしていくことが、今まさにやるべきことだと実感しています。
圧倒的な「顧客志向」を当たり前のカルチャーに
ー 八重樫さんが最もMicoworksらしいと感じるカルチャーはどんな点でしょうか?
圧倒的に顧客志向が強い点だと思います。VALUEにもある『WOW THE CUSTOMER』が最もMicoworksの強いカルチャーですね。
山田さんは、何か迷ったときにそれが顧客のためになるのか?に立ち戻れる方です。みんなこれを理解しているのものの、常に行動に移すのは難しい。 だからこそ、この思考を当たり前のカルチャーにしていきたいです。
入社して、体験して…その積み重ねが当たり前になる。それがカルチャーかと思います。
例えば、些細なことではありますが、今Micoworksはどんな内容であってもオンラインMtgでカメラをオンにして顔を出して参加するのが当たり前になっていますが、カメラオフで参加が当たり前になっている会社は世の中に多いと思います。
一度当たり前の方向が決まってしまうと、軌道修正するのはなかなか難しいですよね。なので、常にマジョリティの方々が会社が目指したい方向になっているのか、その中でもマネジメントレイヤーや模範になる方が会社がありたい方向性を体現しているのかを意識し徹底することが大事だと考えています。
圧倒的な顧客志向を当たり前のカルチャーにするには、これらをしっかりとまずは経営チームがやっていく必要があると思っています。
Micoworksで成し遂げたいこと
2030年にアジアNo.1になる=アジアNo.1の経営チームであること
ー Micoworksで成し遂げたいことは何でしょうか?
中長期のビジョンにも掲げている、2030年にアジアNo.1コミュニケーションプラットになるを実現することです。
せっかくコミットしてやるのであれば大きな成功にしたいと常に思っています。なので、日本の中でまあまあ成功したスタートアップであれば自分がやらなくてもいいと考えています。アジアで、グローバルで戦えるプロダクト・会社にしたい思いはすごく強く持っています。
私個人としては、何か大きな意思決定をしたり新しいことに取り組んだりする際には、「あと1週間で死にますとなった時に、思い出になるか?」「人生を振り返った時にやってよかったなと思える一つになるか?」を意識しています。 自分たちがつくっていったプロダクトや会社がグローバルから評価されるレベルでできていない場合、「やり切れてないな」とか、「もっとやりたいな」と思う自分の姿が想像できるので、やり切りたいと思います。
ー 2030年の中長期ビジョンを実現するために必要だと思うことを教えてください。
アジアNo1.の会社であり、プロダクトである必要があります。そのためには、経営チームとしてもアジアNo.1のスキルや素養を持っている状態でないと辿りつかないと思います。
会社が2030年にアジアNo.1になるためには、経営チームもそれ以上のスピードで成長していくのが何よりも必要です。それがあってこそ、チームとして会社としてマネージャーと一緒に成長していけると思っています。まずは、経営チームの成長角度を上げていくことをやっていきたいです。
UI/UXを研ぎ澄ましたグローバルに順応したプロダクトに
プロダクトとしてもまだまだやることがたくさんあります。グローバルで成果を出しているプロダクトとは何かを十分に研究してそれを越えていけるプロダクトの指向性を考えつくし、プロダクトのコンセプトやUIUXなどの設計をしきれるかもポイントになると感じています。
日本のエンタープライズ企業においては提供企業が伴走して成果を出すハイタッチな支援が求められることが多くなります。我々は導入後の成果創出を実現するカスタマーサクセスを自社で抱え、プロダクトだけでなく、提供しています。これによって顧客の課題の解像度を高め、どうしたら成果を創出できるのかを自社で把握でき、プロダクトに落とし込んでいくことができます。
今後さらに拡大し、グローバルに展開していくことを考えた際には、自社のみでカスタマーサクセスを提供することは前提にできず、パートナー・クライアントの方々が、圧倒的に使いやすく、成果を出せるデータの設計・UI/UXの設計をこだわり切ったプロダクトをつくり上げたいです。
Giverの集まりになることが強い会社への道
ー 最後にどんな方と一緒に働きたいですか?
人は、与えたいが先行するGiverの人と、得たいが優先されるTakerの人に大きく分かれると思っています。
何かを与えていって、会社や関わる人に対して良くしようという考え方を持っている方(Giver)なのか? 今の状態で出来ることはないと思い、今ある状態から何かを得ようとする方(Taker)なのか? 自分自身常にGiverでいたいと思っていて、Micoworksにおいても、Giverの集団にしていけると、さらに強い会社になれるんだろうなと思っています!
【Special contents①】VCから見た八重樫
現在出資頂いております、Eight Roads Ventures Japan村田さん、ALL STAR SAAS FUND神前さんに八重樫の印象について伺ってみました。
Eight Roads Ventures Japan パートナー 村田純一さん コメント
「大局観と現実解」、場合によっては相反するこの二つの要素を常に超高次元で両立する稀有な人物だと思います。
私自身、投資家として取締役会等では短期的な問題解決と長期的な目線感、この両立を意識しながら意味のある問いかけをしないといけないわけですが、八重樫さんは常に先回りして我々の問いに対して本質的な仮説を持っておられていて、会議の生産性が上がるだけでなくその良質なディスカッションを通じて会社との信頼関係が日々深まってると感じます。
入社前の採用の段階から少し関わらせていただきましたが、常に強力なリーダーシップを発揮され、明らかに”Before 八重樫”と”After 八重樫”では会社の格や放つオーラが変わったと思います。
あと素晴らしい人柄といい声の持ち主でもあります(笑)
ALL STAR SAAS FUND パートナー 神前達哉さん コメント
このフェーズでCOOに求められるのは、限られたリソースを最大限レバレッジできる施策にコミットすることです。
八重樫さんは戦略コンサルでのご経験そして大手事業会社の役員として磨かれたスキルや豊富なご経験をもとに、就任1年足らずでMicoworksの急成長を実現されました。さらに柔軟で謙虚なコミュニケーションスタンスでメンバーからの信頼も厚く、そして自ら先頭に立って手を動かして事業成長に貢献している点に日々感銘を受けています。間違いなく日本のスタートアップを代表する経営者の1人です。
今後MicoworksがARR100億円、1000億円のフェーズになっても安心して経営をお任せできる心強いパートナーです。
【Special contents②】一緒に働くメンバーから見た八重樫
共に働くメンバーを代表してセールスチームのマネージャーを務める、林さんと中井さんに八重樫さんについてインタビューしました!
ー 八重樫さんとの一番の思い出エピソードを教えてください。
中井:八重樫さん入社直後、経営合宿に向けてセールス&マーケの戦略策定について討議したのですが、過去のMicoworksの戦略は戦略ではなかったというくらい、フォーカスポイントをシャープに策定されており、これが戦略かと衝撃を受けた事ですね(笑)
林:私自身、Micoworksの中では社歴も長くなってきたこともあり、自身の商談や業務においてフィードバックを頂く機会が減ってきていました。八重樫さんに初めて商談同席いただいた案件で、私自身でも気づいていなかった癖や改善ポイントを的確にフィードバックいただけたことが印象に残っています。
八重樫さん自身が営業を受けて決裁を下す立場の方でもあるため、決裁者目線でどのようにセールスすればよりベストなのかをアドバイスいただけるので日々学びが多いです。
ー 八重樫さんのすごさを感じるのはどんな場面でしょうか?
中井:先ほどのエピソードに加えて、ファクトベースで戦略を徹底的に描いていく印象を持っていましたが、物事の意思決定が早すぎて驚きの日々です。
林:誰よりも多くの業務を抱えている中で、抜け漏れなく正確で高いクオリティでアウトプットを出してくるのは、真似できないなと思います。※実は八重樫さん数人いる説
また、社内においてもどのレイヤーの方に対しても、相手の目線とレベルに合わせてコミュニケーションを取れる点もすごいなと思います。
ー 最後に、八重樫さんの推しポイントを教えてください!
中井:役員として管掌範囲が広すぎるにもかかわらず、営業の現場ワークにおいて細部までフィードバックをくださいます。そして、しっかりと任せていただけるところを明確にして接してくださるので、我々メンバーの成長に向き合ってくれていると実感しています。
林:セールス時において顧客要望を先読みし提案できるスキルも素晴らしいのですが、成約が厳しい案件であっても最後まで諦めない泥臭い姿勢も尊敬ですし見習いたい点です。
あとは全社的に真面目なイメージが強いと思いますが、飲みの席などで誰かのボケに対するツッコミのセンスが高いところも個人的に好きです(笑)
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