見出し画像

大人になるということ

8年前の今日は、雪がちらちら降っていて、とても寒かった。

母も二十歳の時に着たという、祖母にあつらえてもらった振袖を着て、成人式に出席した。

節目の日に家族が側にいない、少しの切なさと悲しさを抱えながら、いつまで甘えた気持ちでいるのだと、こぼれそうになる涙をこらえながら、私の大人への階段は、ほろ苦いものでもあったことを記憶している。

あれからいくばくか時は経ち、社会の中で働き、賃金を得て、自分の力で生活ができるようになった。
社会的には随分と自立できるようになった。

大人になるということは、とても自由で、二十歳の節目を迎えるということは、自分の人生の権利を得るということなのではないかと思っている。

勿論、自分で選択をしていく分、責任も伴うわけでもあるけれど、それでもこれでよかったと、思えるように生きていくことが、大人になるということなのではないかと思う。

もし、二十歳の自分に会えるのなら、楽しいことばかりではないけれど、大丈夫よと、何があっても大丈夫よと、泣いてばかりいた自分に伝えたい。

胸を張って、大人であるとは言いがたいけれど、子どもだった自分に、たくさんの優しさを残してくれた大人のような、そんな大人でありたい。


#日記  #エッセイ #コラム #考えたこと
#日常  #人生
#成人式  #二十歳 #大人になるということ
#写真  #フィルム #フィルム写真

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?