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#3.「人生の折り返し地点」を過ぎて少しだけ見えてきたこと


今年の1月、またひとつ年を重ねた。


キャッチ―でパワフルな「アラフォー」というワードは、割と気に入っていたけど、アラフォーを名乗れる時間は残りわずかということに気づいてしまった。あまりに早すぎて、毎年、過去最高速度を更新している気がする。


だいたい85歳くらいまで生きると仮定して、今ちょうど折り返しを過ぎたあたり。かなり前から膝は痛いし、生え際に白髪を発見した時、(老いるショック!笑)自分は確実に死に向かっているということをはっきり自覚した。ブログだってもっとダラダラ書いていたい日もあるけど、尻切れトンボで終わることもたびたび、、やる気はあるのに目がかすむ。


人生の折り返し地点をすぎ、「残り半分くらい」を意識しだした頃から、気になりはじめたことがある。それは「ちゃんと人生のお役目を果たせているか、人様のお役に立てているか」ということ。アラフォーになって、若い頃には考えもしなかった総決算的テーマが降りてきた。これは余命がある一定のラインを切ると作動する警告システムなのかもしれない。。


「書くこと」で誰かにホッとしてもらえたり、笑ってもらえたりできたらいいなと思うものの、正直なところ、それが「お役目」なんぞに値することなのか自信はなく、「これが私のお役目、、?だといいけど、これで合ってるんですかね?」というような、まだぼんやりした状態。

回り道のすすめ



「お役目探し」というのは、俗にいう「自分探し」に近い言葉かもしれない。作家の林真理子さんは

「道に迷い込むことによって逆に、自分が本当に進みたい道がはっきりと見えてくるということは多いのではないでしょうか。」

『野心のすすめ』林真理子著/講談社現代新書


という名言を残されているが、まさにその通りだと思う。思えばこれまで色んな「自分探し」をしてきた。


小学生の頃から憧れていたCAをやってみたり、着物の着付けを習ってみたり、いっちょまえに講師のようなことをやってみたり、WEB媒体でポツポツとファッション記事を書いてライター風のことをやってみたり。


どれも自分なりに一生懸命向き合ってきたし、経験したことはすべて自分の財産になっていると思える。ただ、唯一わかったのは


「自分はそっち方面の人じゃない」


ということ。それなりにやりがいや楽しさも感じていたが、「一生続けたいくらい好き!」というエネルギーが湧いてこなかった。それを続けるべきか続けないかは、「自分の感情がすべて教えてくれる」という感覚もいったん道に迷い込むことでつかんだ気がする。


あの道も違った、この道もしっくりこないと、たくさんの回り道をして、唯一進み続けたいと思った道が「書くこと」だ。書くと言っても、「小綺麗で整った文を書く」ではなく、書きたいことを「自分らしく書き散らかすこと」が好きということも色々書いてみて分かった。それもブログやエッセイのようなものが性に合っている。緻密な計算要らずで、脳ミソを介さず瞬発力で書けるのがいい。


思い返せば「書き散らかす」ことが好きだと自覚したのが小学校高学年ごろで、「そっち方面で合っている」という、かすかな心あたりもある。なぜなら、時間を忘れて没頭できる上、一生をかけてスキルアップしていきたいと思えるから。


頼りにすべきは、他の誰かの評価や意見でもない、自分の感情や感覚だけと信じている。そして持続可能なのは、やっぱり「自分の好きなこと」に尽きる。

そんなこんなで、数日前に読んだ、コピーライター糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」に書かれていたエッセイの締めの一文は、とてもタイムリーで救われるような気分になった。

ずっと毎日やってられることが、その人の本分なのかもなぁ。

3/8『今日のダーリン』糸井重里/ほぼ日刊イトイ新聞


「本分なのかもなぁ。」なんて締めくくるあたり、糸井さんのお人柄がにじみ出ていて、ふわっと残る余韻も素敵!自分が主張したい言葉って、つい強めに押し出しがちになるけど、糸井さんは言葉をそっと置くように使うのがかっこよすぎてつい真似したくなる。


そんな糸井さんの優しいお言葉に励まされながら、かすむ目をこすりながら今日も書いている。「書くこと」が私の本分だったら嬉しいなぁ。


ブログを始めてはや10年。いつの間にかYouTubeやTikTocなど、動画全盛の時代になり、「まだ書くことしかできない自分」にネガティブな感情を持ったり、本音を言うと、焦りのようなものを感じることが多々ありました。でも最近やっと、「書くこと」は、ただ自分の言いたいことを伝えることだけでなく、誰かを応援したり励ましたり、少しだけホッとしてもらえたりという大きな可能性に気づきました。人前で話すのが下手クソな自分だからこそ、動画全盛の時代だからこそ、書くことで少しでもお役に立てることがあるんじゃないかと、やっと前向きになれた気がします。だから書くことを、地味に淡々と続けていきたいと思ってます。今日も読んで下さりありがとうございました(^^)

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