保立道久の研究雑記
神話論についていろいろ書いたものがあるので、ここにまとめておきます。
『老子』は、神話時代、文明化の時代、さらに徳川時代まで、日本の文化・思想に深い影響をあたえました。とくに神道の思想は相当部分が『老子』によっていました。東アジアにおける国家の思想・宗教の基本は儒教でしたが、その基層では『老子』の思想はきわめて重要な位置をもっていました。 そのような位置をもつ『老子』の思想を東アジアにおいて復権することを目指し、中国語・韓国語をはじめとする多言語に翻訳していくことを考えています。それは大きく言えば、東アジアにおける諸文化の相互尊重、諸国家の間の平和と協調、そして民主主義のために一つの思想的基礎をあたえるのではないかと考えています。
拙著『中世の国土高権と天皇・武家』(校倉書房2015、540頁)を公開したものです。校倉書房は多くの歴史書をだしていた会社ですが事業継続ができず廃業したため、版権の問題がなくなりました。pdfではなく、テキストですので、史料情報などコピー・ペーストもどうぞご自由に。
二〇二三年7月ツイッタに投稿したものです。 豊田会長10億の年収。これは財産権の保障は「…
2018-03-02 20:17:26のココログ記事です。 もう六年経った。自分の仕事の要領の悪さを思い知る…
武田清子先生が亡くなられたとき二〇一八年四月一二日のときに書いたものです。 私は国際…
以下に書きましたことは現在執筆中の原稿ですが、基本部分は本居宣長・平田篤胤などが述べた…
拙著『平安王朝』の8刷りがでましたが、そこで110頁五行目に下記のような修正をしました。 …
さて三宅和朗によればヒの光は太陽の発する光だけではなかった。三宅は広く神話史料を点検し…
ケアの倫理は人間は弱いものだというところから始まる。もちろん経済学的にはケアは消費を内…
今書いている本の一節です。 石母田は哲学科出身で三木清の影響が強かったが、反戦的な非合…
「国家神道」という言葉は使用しない方がよいのではないか。戦争中の皇国主義は信仰や宗教で…
私の著書、保立道久『歴史学を見つめ直すーー封建制概念の放棄』(校倉書房、A5版、443頁)は…
普通、高木敏雄(1876― 1922)は日本神話学の最初の本格的な開拓者として高く評価される…
明日、3月30日シンポジウム「能登半島地震と地域のサステイナビリティ」(2024年3月30日15時〜…
榎森進『アイヌ民族の歴史』(草風館、2007年) 待望のアイヌ民族の通史。約1600年間を追跡…
「益田勝実氏と歴史学の立場(400×5枚以上。9月24日しめきり)」という標題があるの…
断片です。ここにあげておけば忘れないので。 神話論にとっての百済との文化的関係が重…
「『人種問題』と公共―トマス・ペインとヴェブレンにもふれて」 先日、国際理解教育学会で…