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☆本#220,221 「北の愛人」マルグリット・デュラス著、「デュラス、あなたは僕を(本当に)愛していたのですか」ヤン・アンドレア著を読んで

「北の恋人」は「ラマン」の別バージョンで、基本内容は同じ。表現が映画のシーンっぽい感じ。

今回、「ラマン」で文学賞を獲ったときデュラスが70歳ぐらいだと知ってびっくりした。20代で書いた処女作もその賞の候補だったらしいけど。それと、映画監督してたってのも知らなかった。内容は、結構物議を呼びそうなものだった。

デュラスの最後の恋人と言われている、38歳年下のヤンがデュラスの死後書いたのがもう一つの本。なんというかちょっと錯綜している感じ。よくけんかをして、遺産はあげないと言われてもいっしょにいたふたり。

出会いは、デュラスの監督した作品の映画上映時。その際、手紙を書きたいので住所をおしえてもらう。これ結構すごい。
「ラマン」を書いてる時一緒に住んでいたようだけど、彼は大学で哲学を学んでいたのもあるのか、彼女の死後メンタルがかなりやられた様子。デュラスも、残されるほうが苦しむというようなことを言っていたようだけど。
2年ほど引きこもって、20キロ太って、汚部屋で自身も臭くなって、最後母親に助けを求めたらしい。その時彼は、46歳くらい。

で、ゆっくり時間をかけて、彼女とのことを本を書くことにし、その本は、デュラスと親交があったジャンヌ・モローのナレーションで映画化された。これ観てみたい。

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