☆本#570 分岐点 「身の上話」佐藤正午著を読んで
語り手は主人公の夫。流動的展開で、先が読めないロードムービー的。
妻ミチルの人生が語られる。
ミチルは23歳の時、地元の、海に面した観光地の老舗書店に勤める。
ある日、毎月出張でやってくる大手出版社からの販売部の男性、豊増と偶然食事をする機会があり、多少流されやすいタイプのミチルは彼と付き合い始める。といっても、ミチルには恋人がいるし、彼には妻子がいるので不倫。
ある時、彼に会うために歯医者へ行くと嘘をついて勤務先を出ようとしたミチルは職場の主任らから行く途中宝くじを買うよ