☆本#59 はかなさ 「藪医ふらここ堂」「阿蘭陀西鶴」朝井まかて著を読んで
時代小説を読んでいつも思うのは、儚さ。若くして命を落とすひとが多い。貧しさや、病気や、出産や、武士の融通の利かないしきたり等で...。
この2冊は偶然どちらも父娘の話で、どちらも母親は病気で亡くしいて、多分5代将軍綱吉のころの話。
綱吉については、「最悪の将軍」(朝井まかて著)という本が出ている。将軍を支えていくように育てられてきた綱吉が、将軍にならざるをえなくなり、『将軍は「将軍の長男」が継ぐことになっている(もし死別している場合は次男)』ので、母違いの兄の養子になるこ