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Warm Heart of Africa

マラウイ人は本当に人懐っこい。

あのアフリカの代名詞のようなぎゅうぎゅうのバスに乗っては、
「どこから来たの?」
「名前は?」
「仕事は何してるの?」
と質問ぜめ。だいたい「マラウイ人の旦那さん見つけなよ!」で話が終わる。
“Muli Bwanji?” (チェワ語でHow are you?)って言うと、超喜んで満面の笑顔「元気!」って答えてくれる。その素直さと健気さにいっつも胸がきゅんってする。かわいい。

(ぎゅうぎゅうのバス。マラウイでスリにあった事はない。私はバスに乗るの結構好き。)

道端ですれ違うにいちゃん達には、
“Hey, Babe!” だの、 “チャイナ!”だの、 “My Friend!” なんだのって、もうめっちゃ絡んでくる。
今日は街を歩いてる時に、「ヘイ、君はチャイニーズか、ジャパニーズか?」って聞かれて「ジャパニーズだよ」って答えたら、
「お〜〜〜そうか、コンニチハ!俺も実はジャパニーズなんだ!名前はカツロウだぜ!」って言われて、爆笑した。
絶対嘘でしょ、その名前どこから持ってきたんや!笑
うざったい奴も多いけど、こういうダル絡みがなんだかんだ面白いから好きだ。

背中にチテンジ(アフリカ布)で包まれた赤ちゃんを背負うお母さん。
お母さんって言っても、多分年齢もそこまで変わらない。
伏し目がちにこちらを見てきて、目があって私が微笑むと、照れながら微笑み返してくれる。
その姿がとっても可愛くて、私は好きだ。

私が街中でどのバスに乗ればいいのかわからず迷っていると、
「どこ行くの〜?」って話しかけられて、行き先を伝えれば、「あっちだよ!」と必ず教えてくれる。分からなくても周りの人に聞いてくれる。
初めは「こうやって案内されたら、紹介料とかでお金取られるんじゃ…」って警戒していたけれど、私は一度も要求されたことはない。
いつも「じゃ!!!」と爽やかに去っていく。ありがとうと伝えると、 “Sure, Sure!”と言って笑いながら去っていく。

マラウイが “Warm Heart of Africa” と呼ばれているのも本当に頷ける。
この人懐っこさと、優しさが私は本当に好きだ。
この血の通った人と人の交流は、心にとっても心地よいあったかさを残す。
自然に生まれる会話と笑顔が、心をつなぎ、世界がどこか優しくなる。

もう帰国まで1ヶ月を切って、このマラウイ生活にも終わりが見えてきた。
12月末にマラウイに降り立ってから、ここまで本当に長かった。
マラウイ生活は辛いと思うことの方が沢山あって、「早く帰りたいなぁ」と何度も思った。
でもその度にマラウイ人のあったかさに癒されて、「この人たちの為に、あともうちょっと頑張ろう」って思えた。

マラウイ人とのおしゃべりの中で、「マラウイでどこが一番好き?」とよく聞かれる。
私がいつも「人かな!みんなとってもフレンドリーで優しい!」と答えると、
みんなちょっと誇らしげな顔で、「ふふふ、そうだろ…Warm Heart of Africaだからね。」と笑う。その顔がとっても愛おしい。

私はいつか、この笑顔を思い出して泣いてしまうと思う。

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