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脳のドパミンが関係する私の統合失調症について

そもそも統合失調症とは

私のブログやnoteを見ている人は私が「統合失調症」だということは知っていると思う。

今日この記事で初めましての人は「統合失調症って何?」と分からない方もいるだろう。

私は以前から自分の統合失調症や発達特性から困ったことや考えたことなどを記事にしてまとめているが、「そういえば統合失調症についての説明をしてなかったな?」と思ったのでざっくりになるが説明しようと思う。

そもそも統合失調症とは、心や気持ち、思考がまとまりずらい病気である。だから、行動や言葉が矛盾してしまったり、人間関係が上手く構築できなかったりすることがある。

また、統合失調症には陽性症状と陰性症状がある。陽性症状では幻覚が見えたり被害妄想が加速するなどということがある。しかし、陰性症状が出ると、意欲が無くなったり、感情が表に出て来なかったり「無」の状態になりやすかったりする。

その症状が片方の人もいれば、両方を繰り返す人もいるらしい。前兆期や急性期、回復期など症状の時期を乗り越え「社会復帰」を目指していくことが多い。

私の場合、高校生の頃に、小さい頃から、発達障害の自分が「変わり者」として周りから見られていたことが思春期のせいで気になりだし、家庭や勉強のストレスがそこにプラスされて自分自身の感情がコントロールできなくなって発症した。

「周りから変わり者として見られているかもしれない」という気持ちが大きく膨れ上がり、統合失調症の陽性症状が出た時には「Aさんが私のこと変わってるって言ってくるんです」「周りがいじめてきます」というありもしない被害妄想へと発展してしまった。

先生も両親も「これはちょっとおかしいな……」と気が付いて病院に行くことができた。

ドパミンが関係している

統合失調症の症状にはドパミンが関係しているらしい。未だに調べても調べても、「まだまだ解明されてないこともある」とあるので、時が経てばもっとわかることがあるかもしれない。

ドパミンとは脳内の情報伝達物質のことである。ドパミンが多くなり過ぎれば、脳内は興奮し、覚醒しすぎる。するとありもしないことが現実ではありもしないのにあるようにみえてしまったり、悪口を言われていないのにも関わらず、考えが加速し「あいつは私のことを悪く思っている」もしくは「悪く言っている」と感じ取ってしまうことが起こる。

私はそのせいで人が怖くなってしまったし、トラウマが強く根付いてしまうこともあった。ドパミンさえコントロールできていたら、そこまで考えなくてよかったことにも「こうかもしれないああかもしれない」と現実から離れたことを考えてしまい、恐怖を感じてしまうようにもなった。

脳がさえ過ぎちゃう、そんな感じかな?
そのせいで現実と自分の中の考えたことに区別がつかなくなり混じり、混乱してしまう。そして、被害妄想が生まれてしまう。

また、ドパミンが少なければ少ないほど、やる気など意欲が無くなっていく。思考力も低下し「無」に近づいていく。ドパミンが適切な量で出てこないと人は元気ややる気は生まれない。

多すぎても少なすぎても行けない。普通の人はこれが常に適切な量で出ている。

つまり、統合失調症って脳の中の問題なのである。

脳みその中で、正しく伝達できるはずの現実の情報たちが正しく伝わらず、コントロールできなくなってしまう病気だ。

だからそれは薬を飲めば改善される。ドパミンをコントロールする薬をだ。もちろん風邪のようにすぐに治るわけではなく、とても時間をかけて少しづつ回復していく病気なのだが、私は今、薬を飲めばある程度コントロールができるので不安定にはならない。

もちろん、過度な被害妄想もでなくなった。

副作用で実際に起こったこと

しかし、薬を飲み続ければ治ってもうそれ以降は終わりという話でもない。

再発を繰り返さないためにも、私は死ぬまでドパミンを調整する為の薬が必要だと考えている。人によって症状の大小はあるので必ずしも全員がずっと飲み続けるわけではないと思うが、私は必要だと感じる。

一時期一切飲むのを辞めた期間があったが、飲むのを辞めて1カ月後に脳のコントロールができなくなり大変だった。

だから、旦那と子供を考えるタイミングなどは薬を代用したりしてできるだけ危険な薬は避けたいが、ずっと飲み続けることはもう受け止めている。

そして、薬には副作用が存在する。

薬を飲むことで出てしまう症状のことなのだが、私の場合はいろんな症状があった。

眠気、気持ち悪さ、しびれなど最初飲み始めた時はいろんな症状が出てきて、自分がしっくりくる薬の飲み合わせと出会うまではなんだかんだ3年くらいかかったかもしれない。

特に今も続いている副作用は「パーキンソン症状」だ。パーキンソン病を知っているだろうか?パーキンソン病はドパミンの減少によりふるえが起こったり体が思うように動かせなくなったりする病気だ。

私は薬の効果からドパミンが減って、パーキンソン症状が毎日出る。とくに目の瞼が上手く動かせない。散歩をしていると周りの人は「あの人瞬き凄いなあ」と思っているかもしれないと気にしたこともあった。

筋肉の動作や神経が上手くいかないのか、思ったように手足が動かなくなるなんてこともある。

薬を飲まないとどうなるか

しかし、だからって薬を辞めるわけにはいかない。

一時期薬を飲むのを辞めた時に、もっと大変な症状が出たからだ。統合失調症の被害妄想が止まらなくなったり、思考がコントロールできなくなるだけではなくて、薬を飲まないことで色んなことが起こる。

とくに私は、10年以上同じ薬を飲んできたものだから、良くなってきて「ちょっと試しに辞めてみましょうか」と主治医から提案があったときに、吐き気がきつくなったり、においですぐ嘔吐してしまったり、食事の味がしなくなったりした。

薬でコントロールを何年もしてきたからこそ、やめると正常な状態になかなか戻れないらしい。すぐにまた飲み始めた。

私は発達障害の特性から、特に普段から気持ち悪くなりやすい。だからこそ、統合失調症の薬を辞めればそれがさらにひどくなるし、周りにもより敏感になってしまう。

だって、薬を飲んでいる今だって歯磨きで「歯磨き粉」を口に入れるのさえ気持ち悪くて毎日吐きそうなんだもの。

脳の病気とうまく付き合う

それでも、私は自分の「統合失調症」とはうまく付き合っていかなければいけない。正直、病気と付き合うというより、そういう自分と付き合うものなんだと感じている。

だって、脳の病気だし、自分の中の話で、自分にしかコントロールはできない。薬を使っていてもある程度は自分で理解してあげないと、気が付かないうちに酷くなっていることもある。

主治医にも家族にも「私の統合失調症」をしっかり自分で理解して伝えていく必要があるし、自分自身で「私だけの統合失調症」をわかって受け止めてあげなくてはいけない。

調子の悪い時には気が付いてあげて、良い時には見守ってあげるしかない。

だって、私が一生をかけて共に生きていく病気でありパートナーみたいなもんだから。

▽大切に生きるをテーマに執筆中▽

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