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自己紹介 |本のこと、教育のこと

こんにちは、まほこです。
いつも私のとりとめのないnoteを読んでいただき、ありがとうございます。

noteを始めてしばらく経ち、この辺りで改めて私が何者かを書いておこうかと思い、現時点での情報を自己紹介にしてみました。
きっとこの先も内容は変わっていくと思いますが、「一体どんなやつなんだ!」と思った方は、読んでみてくださいませ。


プロフィール

東京学芸大学教育学部卒。卒業後、東京で公共ホールや図書館などの施設管理をしていました。結婚を機に長野県に移住。地方では似た職もなく、いろんな仕事を転々としながら、断絶するキャリアにずいぶん悩みました。
現在は本の要約サービス「flier」のライターと、バイトをしながら生活しています。

またアクティブ・ブック・ダイアローグ®️ (通称ABD)という形式の読書会に出会い、2019年に認定ファシリテーターの資格を取得。2021年から縁あって、地元の中学校で総合的な学習の時間にABDを実施してきました。
現在はこちらの活動報告が、noteのメインになっています。

コロナ禍を経た2022年から「桶屋書店」の屋号で自分で古本を売るようになりました。店舗はありませんが、ときどき長野県内の古本市などに出店しています。

現在の活動

現在の軸となる活動は、ABDファシリテーター、本屋、ライターの3つです。
それぞれの活動内容を、くわしく書いてみます。

・ABDファシリテーター

ABDとは、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。ファシリテーターとして、こちらの読書会の企画・運営を行っています。

分厚い本でも事前読書なしで読め、しかも誰かと共有できるという点に惹かれて始めたABD。当初から教育系への関心が強く、ピーター・センゲ著『学習する学校』(約800ページ!)を数回に分けて読み切ったこともあります。

大切にしているのは、ABDを通じて「できることをふやす、したいことに気づく」こと。これは、大人でも子どもでも共通です。

ABDのプロセスでは、読んだり、書いたり、しゃべったりと多様な活動をします。その過程で、初めてやることに対して経験値を得るだけでなく、他者との活動の中で「自分ってこんなこと考えてたんだ」と気づくことも、学びだと考えています。
参加者が自分の根っこの部分に気づいたり、根源を思い出したりすることが増えるように、講座を運営しています。

長期間にわたる中学校でのABDを研究したことで、私は現在の認定ファシリテーターの中でも、かなり特殊なやり方をするようになりました。
ABDという枠を超え、子どもたち自身に読む本を決めてもらったり、ABDの企画からやってもらったりと、自由に授業を作らせていただいています。

現在は中学校での授業のほか、大人向けは年数回のペースでゆったり行っています。

・本屋

桶屋書店のコンセプトは「探していなかった本に出会う本屋」。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ように、人生、何が自分に影響してくるかは予想がつかない。
店舗を持たない不定期の本屋だからこそ、訪れたときは普段は目にも留めない本に興味を持つこともあるでしょう。そういう時の興味のきっかけ、みたいなものを、お客様には大事にして欲しいなという思いがあります。

ちなみに私個人は、一冊の本をじっくり読むよりも、本の「並び」にときめきを覚えるタイプ。
イベントごとにどんな本の並びにしようか考えるのが毎回とても楽しく、偶然の出会いを演出するようなセレクトを心がけています。

・ライター

経験したもやもやを、もやもやのまま記録しておく」ということも、文章にできることの一つだと思います。

本の要約ライターとして、明確にわかる文章を目指しつつも、noteでは、日常の出来事や、そこで得た感情の記録も書くようにしています。
下の二つの記事は、多分全然違う印象を受けるかもしれません。

わかりやすさや結論を重視する文章とは別に「もやもやを記録する」ときは、出来事をなるべく加工なく、そのまま書くことを目指しています。
このような目標でnoteを書いているのは、後述のnoteを始めたきっかけが強く影響しています。

noteを始めたきっかけ

きっかけは「キノトリ学園」という新しい学校づくりの活動の記録係を買って出たことでした。

主な活動であるミーティング「ゆっこの部屋」では、教育について考えたこと、出来事をメンバーがそれぞれ共有します。アジェンダも結論もありませんが、とても充実した会でした。

一方で、話している内容が超個人的すぎて、そのままどこかにシェアすることはできませんでした。かなり面白い内容なのにもったいないな・・・と思ったので、文章にすることにしたのです。
ただ、これが結構難しかった。

ゆっこの部屋は、誰かの話をきっかけに、また誰かの話が続いていきます。
議題や結論がないので、話したこと・聞いたことの順番で書いていくのですが、それだけだと結局、どこが充実していたかが客観的に見えにくい。
見えない話の輪郭をなぞり、プライベートは適度に伏せつつ、かつ嘘がないように書いていくうちに、私たちが得たものが何だったのか、だんだん言葉になっていきました。

出来事をまとめずに文章にするのは、さながら木材から仏像を掘り出すような感じです。とても時間がかかりますが、何を話していたのか掘り起こす作業は楽しく、毎回没頭していました。

現在「ゆっこの部屋」は定期的な開催こそありませんが、地域とともにある学びへの関心は、いまだに私の個人的探求テーマであり続けています。

目指していること

ここまで書いてみると、自分でもあらためて、いろんなことに首を突っ込んでいるなぁ、思います。

バラバラに見える活動の中で、共通して目指していることをあえて挙げるなら、「わからないことを楽しむ機会を増やしたい」ということかもしれません。

私にとって本や学びはツールであり、きっかけです。
つい理屈とか、常識が頭に浮かんでしまう人には、今の自分を肯定して、あと一歩飛躍するきっかけとして「本」あるいは「学び」を使ってほしい
それは幅広い意味での教育といえるかもしれません。

少し、私自身の学校生活の話をさせてください。

大学は教育系でしたが、最初から教育に興味があったわけではありません。
当時はむしろ興味がなく、教員免許も持っていないほどです。

音楽が好きだったものの、将来的に音楽で食べていく覚悟がなく、音大よりも学費が安くて芸術系学科がある学校として、東京学芸大学を目指しました。
我ながら勉強の要領はよく、運よく入学はできました。が、私はここで軽いカルチャーショックを受けました。
大学では、わかったふりすら簡単にさせてくれない(注:ほめ言葉です!)特別な作品や、友人や、先生や、アーティストに、それはもうたくさん出会うことになったのです。

最初のうちはわからないものに出会うと、多少憤慨すらしていました。「もっとわかりやすく言ってくれ」って。

もちろんそれは、相手のせいばかりではありません。大学生の自分の理解力が追いついていないことにも原因があるし、単に、意見が違うだけかもしれない。
そういった反省は色々ありますが、一旦置いておき。
当時の私は何となく興味があることには抗えず、わからないなりにそのまま接しました。それでもわかったりわからなかったりするのですが、そこで少しずつ、知らないものを少しでも知ろうとすること(多分これが、学ぶってことなんだと思います)が楽しくなってきたんです。

いろんな人や作品に出会い、人間が生きた結果としての「アート」に興味がでる。相手を理解することと思えば、難しい本を読むことも楽しくなりました。

結果的に、わかったかどうかは、どっちでもよかった。
未知の作品、自分とは違う道を辿ってきた人に出会うと、わくわくする。人が生み出すものへの興味は、現在まで続く私の原動力になっています。
わからないことを楽しめると、安心して知らない世界に飛び込んでいけます。

だから、自分が知らない世界に飛び込んだり、知らない人と接することをためらわないでほしいと思います。

・他人との違いを受け入れ、自分を発信するきっかけとなるABDの企画。
・自分では探してもいない、でもどこか興味深い本を勧める本屋。
・そうした心の動きを記録できるライター。

これらが、私が今目指しているものです。生きる楽しみをひとつでも増やすようなコンテンツを作れたらいいなと思います。

ライターとしてはたいへん遅筆ではありますが、今後も活動はnoteで報告していきます。フォローして気長に見守っていただけたら嬉しいです。

SNS・問い合わせ先

ご連絡はnoteのお問い合わせフォームからお願いいたします。
桶屋書店としての出店情報や、ABDの読書会のお知らせは、主にInstagramで行っています。


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