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「夢中」が生き様を変えるというお話【最終回】 ー「夢中」とは「豊かに生きる」ことと見つけたりー

イラストで初めて収入が得られた前回の出来事からそう時間は経っていないのだが、現在もリクエストを受けてイラストを描きつつ、今度はCanvaを使って広告デザインの勉強をし始めた。元々そういうデザインも好きで、毎月購入している地元のカフェ情報が載っている冊子を読んではレイアウトで好きな部分を観察していた。
本当はIllustratorやPhotoshopを使って学ぶのがいいとは思っているが、そもそも作成したことがなかったので、無料なのにオシャレな素材が豊富なCanvaでレイアウトを勉強してから触った方が自分にはとっつきやすいと感じたのだ。
これも自分なりの教訓だが、まずは必要最低限のことが簡単に学べるものから手を出して、事前知識ができた後にプロが使うものを触ると理解度が格段に上がるということは今後も役に立つライフハックだと思う。

私が初めて作ったデザインの作成画面。とても時間がかかったが、達成感もひとしおだ。

もちろん、納品し終わってフリーになった合間にイラストの精度を上げるための練習も行っている。これだけでも手一杯感があるが、それに加えてWebライターもしてみたいと思い、まさに今このnoteで「書く力」・「相手に伝える力」を練習中だ。

日中はフルタイムで仕事をしているので、とにかくやっている量が完全にアホの域だし、寝不足もしばしばある。それでも、(腰と背中は悲鳴をあげているが)何時間やっても全然苦にならないし、むしろ毎日が充実していると思っている。イラストのリクエストを受けたことを皮切りに、いわゆるフッ軽になった私は、「私」ってこんなに「夢中」になることがあったんだと今更ながらに理解した。

これからも毎日「夢中」になることを忘れず続けて、なんらかの形で残していく。これがどんな結果になっていくのかは神のみぞ知るというところだが、「捨てる神あれば拾う神あり」という様に、誰かが私の「作品」を拾ってくれて、いつか今の私には想像できない何かに繋がっていくだろうと心から信じている。


私の今までの人生を7回に分けて書き連ねてきたが、この短い人生の中で総じて学んだことは、自分が「夢中」になるコト・モノを知り、忘れないようにそれを「継続」し続けることが人生を豊かにさせるということだ。

「夢中」になれることで、臆病で不安定だった私はいつの間にか自分に自信がついたことに気づいた。実は、SNSアイコンのイラストを募集している人を対象に、こちらから何件もイラストを描かせてほしいという連絡をとったのだが、今のところ全員に断られている。昔の私なら、ここで挫折して「もうイラストは描かない」と不貞腐れていただろう。しかし、今の私は実は全然凹んでない。「今回は“縁”の巡りがなかっただけ。いつか“縁”は絶対に目の前に現れる。だって『リクエストしたい』という人の存在は確かにあったから。」と思うと、「断られた事実」よりも「“縁”と巡りやすくなるために今すべきことはなにか」を考えるようになったからだ。強くなったなぁ自分。

そんな感じで、私は「夢中」を知ることで生き様がガラッと変わった。ほんまかいなと疑われることは百も承知だが、どんな形でもいいので、とにかく「これをしていると気づいたら時間が経っている」、「これをしている瞬間は全く苦にならない」と思うことを見つけてみる。これらは、本当に些細で見逃しがちなところに隠れている。だってそうでしょう。「無意識にやっている」ことなのだから。
次に、それに「夢中になっている人たち」のコミュニティーに参加する。参加と言っても、最初はちょっと挨拶する程度でいい。積極的に話しかけにいけなんて言わない。本物の根アカじゃない限り無理だ。

「夢中」になることを見つけ、共通のコミュニティーに参加すれば、その時点できっと何かが今までの「自分」とは違う気がしてくると思う。あとは、その感覚を忘れずに「夢中」になることに継続的に取り組むことだ。「夢中」になっていることを誰かに発表するのは、自分が「ちょっとだけなら見せてもいいかも…」と思ったタイミングでいい。最初は自分だけが面白いと思えばそれでいいのだ。


私には目標がある。それは、R5年3月末で今の仕事を退職して「夢中」になることを元にしてフリーランスになることだ。皆真っ先に収入のことを考えると思うが、あらゆるモノや支出を削減した結果、私は自分の生活の満足度が下がらない地点を発見した。あとはその金額分を稼ぐ力を得られれば満足した生活を送れる。シンプルな話だ。
そして、あの「ザ・リッツ・カールトンの思い出」のような体験をもう一度「経験したい」と思ったときにいつでも実行できるようになった「自分」を想像しつつ、今日も明日も明後日も「夢中」を極めていくことにする。

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