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不毛会議 season 3 #101-150

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とあるアパレルメーカーの会議室。 アズナブル=社長から毎日飛び出す 支離滅裂、奇想天外、叫喚地獄なワード集。 そんな言葉から生きることの奥義が見え隠れ。 ブラックユーモア人生指南… もっと読む
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記事一覧

不毛会議 #101

不毛会議 #101

「俺、鬱なんだよ」

いきなり?って話。

アズナブルが遂に鬱だったことをカミングアウト。

そんな予感はしていたけど直接言われると同情心を隠せない。

ただ、今が躁なだけだと気付いていない。

このカミングアウトの後

スタッフを罵倒していたのは何だったんだろう。

つづく

不毛会議 #102

不毛会議 #102

「牛鮭定食。牛鮭定食食えば昼飯いらねーな。1日持つぞ。牛鮭。牛鮭定食大盛りなら完全に余裕だな」

何回牛鮭言うんだって話。

アズナブルは資産的には勝ち組だった。
到底一代では使い切れない額のお金を儲けたのだ。

しかし
食べ物に関しては質素倹約だった。
よくカップラーメンを食べていた記憶がある。
住まいは豪邸だが
『立って半畳、寝て一畳』
と身の丈を見失わない感覚で住まいを捉えていた。
これは非

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不毛会議 #103

不毛会議 #103

「お!やっと来たか!早く座って食え!この店の料理ぜーんぶ新鮮!」

唐揚げとポテトフライが乗るテーブルを指差して発言。

是非、新鮮の定義をお聞ききしたい。

そしてこの年の忘年会もやはり
取っ組み合いのケンカになった。

つづく

不毛会議 #104

不毛会議 #104

「在庫ある?在庫だよっ(怒)!!」

CoCo壱番屋の出前の配達員が来た。
我々生産管理チームの昼飯だ。
外出すると時間ロスするので
この日は出前を頼んだわけだ。

出前とは注文したものを持ってくるシステム。
小学生でも分かるだろう。
勿論、在庫なんざある訳がない。
注文したものを、注文した人に届ける。
これが常識だろう。

しかし忘れちゃいけない。
この事務所は常識なんて通用しない世界だ。
皆ん

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不毛会議 #105

不毛会議 #105

「どうだ?美味いか?不味いか?不味いもんは食わんでええ!!」

深夜1時。

目黒にある有名な中華屋さんのラーメンを一口食っての発言。

大声で聞いてきたため誰も美味いですと言えずにいると見かねて
「こんな不味いもん食えるか!!」
と一口食って退店。

とてもお店の方には不快な思いをさせたことを反省しています。
大変申し訳ありませんでした。

それにしてもなんなんだろこのパフォーマンス。

つづ

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不毛会議 #106

不毛会議 #106

「まっ不味っ!!!」

「最高のネギトロ食いたいか?」

送別会の日。
主役のスタッフが二次会に連れて行かれた。
それも寿司屋だ。

ちなみに
送別会にアズナブルはほぼ参加したことがない。
なぜなら
ほとんどの人が円満退社ではないからだ。
だからこんな事は稀だ。

「この店のネギトロは本当に最高なんだぞ」

アズナブルが語る。
これは非常に珍しい光景だ。
お気に入りの寿司屋に連れて行き
居なくなる

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不毛会議 #107

不毛会議 #107

「十円のものを百円で売る、これオッケー。十円のものを二十円で売る、これ下手くそ。これだけ覚えとけ!!」

初めてアズナブルと海外出張に行った時。
現地のバーで飲みながら教えてくれたこと。

この時、飲んでいたテーブルに置いてあった紙ナプキンに
●十円→百円OK
●十円→二十円×

と書いて「これは肌身離さず持っておけ」と手渡された。
その紙はそのバーに忘れてきちゃった。

つづく

不毛会議 #108

不毛会議 #108

「俺、矢沢は超えちゃったからなぁ」

まだ入社したての頃。
アズナブルと共通の話題で仲良くなろうと
矢沢永吉を話題に出したら唐突に発言。

その当時矢沢永吉は膨大な借金を騙されて抱え込んだというニュースがあったからか。

つづく

不毛会議 #110

不毛会議 #110

「数字は嘘をつかない」

定番の表現。
もはや殿堂入り。

文字通り"数字"は嘘をつかないということ。
ここで言う"数字"とは
売上、数量、原価、利益、納期などの数字にまつわる全て。

この言葉の意味は「物事の論理にかなった合理性は揺るぎない」と言う事だ。

この思考法則はアズナブルの独特の行動様式をつくりだしていた。

人間が何かミスをする、または騙すとする。
その場合相対する一般的な人は、感

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不毛会議 #109

不毛会議 #109

「ばか!すぐ呼んできなさい!」

クラブに遊びに行った。

すると
「矢沢永吉がいますよ」
とスタッフが報告した際に発言。

何だかんだ言ってただのファン。

つづく

不毛会議 #112

不毛会議 #112

「仕事で例えたらさぁ…今、出発しようとしている電車に乗らないやつはアホだぞ。ましてや誰かが困ってるからって助けて乗り遅れる奴はアホだ。ベルがなってるんだ。他人は構うな。人を押しのけてでも乗れ。」

新人歓迎会での発言。

目の前のチャンスは強引にでも掴み取れ。
先ずは自分のやる事をやってから他人を助けろ。
という定番の例え話。

アズナブルの価値観が如実に現れている。
チームワークより個人。
誰か

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不毛会議 #113

不毛会議 #113

「社長の言う電車には乗れません。」

112話のアズナブルの話を聞いた歓迎会の主役の新人が翌日にコメント。

つまり退社。

しかもメール。

つづく

不毛会議 #114

不毛会議 #114

「ブーーーーンブブーーーーンブーンガチャガチャブォーーーーーンブーーーーンブォーーーオオオオンブォンブォーン。今何分?」

「今から練習するわ」
おもむろに呟くアズナブル。

カーレースチームを率い、自らもレーサーとして出場していたアズナブル。
頭の中にはサーキットのコースがインプットされている。
そこで脳内トレーニング。
そうシュミレーションだ。

横にいたスタッフにタイムを3分計らせる。
ヨー

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不毛会議 #115

不毛会議 #115

「どんな感じ?」

会社に電話をかけてきて開口一番。

定番の台詞。
想像したらわかると思うが、この質問が一番答えづらい。

「どんな感じ?」とは何だ。

何に関して「どんな感じ?」なんだ?
「売上か?」
「人の入りか?」
「商品の評判か?」
「みんなのテンションか?」
と秒であらゆる可能性を考えて答える。

いつも口から出掛かるが
間違えても「何がですか?」は言ってはいけない。
センスもクソもな

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