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【BLM】医者だって人種差別を平気でする。

BLM……Black Lives Matter。
最近、良く目にするようになりましたよね。
つまり、『黒人の命をもっと大切にせえやコラァ!』という意味です。

大昔のアメリカでは、黒人は奴隷として扱われておりました。
その名残りがまだ残っているというか、永遠に続くのでしょうね…。
酷い時は、黒人というだけで逮捕されたケースも聞いた事があります。

一部の白人の中にある『黒人=価値無し』という思い込みを減らしたい…。
今日は、わたしが実際に目にした黒人差別の光景をお伝え致します。
そう…お医者さんのような頭の良さそうな人達だって、差別をするのです。

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わたしは、若くして原因不明の椎間板ヘルニアになりました。
その為、神経科医の病院に通っていた時期があります。
そこで、酷い事件を目撃してしまいました…。

わたしはヘルニアで歩き辛かった為、松葉杖を使用しておりました。
あと数歩で、お医者さんが居るお部屋まで辿り着くという所でした。
ちょうどドアは開いており、そのお医者さんと受付のオバさんが、
ドアの所で、2人でお喋りをしていました(ちなみにその2人は白人)。

そんな時、わたしの後ろから、元気良く黒人の方が歩いて来ました。
お弁当の配達屋さんのようで、大量のお弁当を抱えていらっしゃいました。

しかしその瞬間、絨毯に足を引っかけたのか、
黒人のお弁当屋さんは派手にスッ転び、お弁当を全部ブチ撒けました。

あちこちに飛び散ったサンドウィッチ…そしてピクルスやお菓子…。
そこに居た全員がビックリしてしまいました。

真っ先に喋ったのは、わたしでした。

『だっ、大丈夫?! お怪我はありませんか?!』

黒人のオジちゃんは、とても恥ずかしそうに返事をしました。

『あ、ああ…。』

そして惨めそうに、黒人のオジちゃんは、ブチ撒けてしまった
サンドウィッチやお弁当の箱を、黙々と拾い始めました。

わたしは使っていた松葉杖を放り出し、一緒に床にしゃがんで、
飛び散ったサンドウィッチをお弁当の箱に入れるのを手伝いました。
足腰が痛くて辛かったですが、人様が困っているお姿を、
黙って『見ているだけ』なのは嫌でした。

黒人のオジちゃんは申し訳なく、そして恥ずかしく思ったのでしょう。
わたしに、優しくこう言ってくれました。

『お嬢ちゃん、怪我人の君が、そんな事をしなくても良いんだよ…。』

でも、わたしは手を止めませんでした。
飛び散った小さなパンくずまで、一生懸命に拾い続けました。

『い、いや、本当に…良いんだよ……お嬢ちゃん…。』

黒人のオジちゃんは、ずっとずっと申し訳なさそうに俯いていました。
わたしは、そこに居た他のみんな(お医者さんと受付のオバちゃん)も
すぐに手伝うと思っておりましたが、どころがどっこい!

わたしは、信じられない会話を耳にし、光景を目にしてしまいました。
その2人は、その黒人のオジちゃんを見下すように言ったのです:

医者:
『あ~あ、せっかくのお弁当が、あんなバラバラになって…。』

受付:
『ねぇ~? もったいないわよね~? なんて惨めなんでしょう…。』

医者:
『俺達の弁当じゃなくて良かった(笑)。』

受付:
『本当よねえ~(笑)。 あんな風にだけは、なりたくないわよねぇ~?』

医者:
『あ~あ、あんな地面に落ちた食べ物を一生懸命に拾ってさ…。』

受付:
『お掃除するような下等な黒人になんか、なりたくないわよね…。』

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………オイ。 ちょっと待てやコラ。
それでもお医者さんと、病院で働く受付の者なのですか???

わたしはあまりに信じられず、動けなくなってしまいました。
普通、お医者さんなのですから、『お怪我はありませんか?』ぐらいは
訊くべきなのではないでしょうか??

というか、派手にスッ転んだのですから、まず一番に怪我を疑うべきです。
それどころか、『俺達の弁当じゃなくて良かった』ですものね…。
なんで、お弁当の心配なんかしているのでしょう??

そもそも、病気&怪我している患者であるわたしですら手伝っているのに、
どうして健常者であるコイツらは何もしないで笑っているだけなんだ??
わたしなんて、松葉杖を真っ先に無言で放り出したぐらいなのに!!
何かがオカシくありませんか?!?!

重症なヘルニア患者であるわたしが、無理をしてまで手伝っているのに、
そんなわたしの気遣いすらしてくれませんでした。

わたしの気遣いをしてくれたのは、黒人のオジちゃんだけでした。
受付のオバちゃんも、お医者さんも、お弁当を拾うわたし達を見て、
『嫌ぁね…あんな恰好だけはしたくないわよね…』という感じでした。
もう完全に、自分の患者と黒人のオジちゃんを見下している状態でした。

黒人のオジちゃんは、わたしへの申し訳なさと、
そのお医者さんと受付のオバちゃんの発言のせいでさらに惨めになり、
まだ床にはお弁当が残っていたけど、サッサと出て行ってしまいました。

その場に残ったのは、飛び散ったサンドウィッチやピクルスの破片と、
わたしと、お医者さんと、受付のオバちゃんだけでした…。

その時、別のお部屋から別の白人のオバちゃんが出て来たのですが、
その人もまた、信じられない事を言い放ちました。

『あらヤだ、なんで床に食べ物が落ちているの? 誰か、掃除して!』

…いやいや、そう思うんなら、あんたが少しでも拾えや!!!

わたしはもう、なんかもう、怒りやら、黒人のオジちゃんに対する
悲しみやら、一部の白人のあまりの薄情さに不快感が表に出てしまい、
『HSP』であるコト以前に、『普通の人間』として泣く寸前でした。

どうして病院で働いている人間のクセして、そんなに酷いの?!
病院で働いているからには、少しは他人に対する優しさや気遣い、
思いやりがあるから、その職業につこうと思ったのではないのですか?!
それともやっぱ、単にお給料が良いから病院で働いているのでしょうか?!

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さらに信じられないお話。
わたしは、その日はもう仕方なくそのお医者さんの診察を受けましたが、
帰る時に、またもや不快になる光景を目にしてしまいました。

お部屋のドアを出た時、床にはまだ、食べ物の破片が落っこちていました。
お掃除の人が大半を片付けたのか、大分綺麗にはなっていましたが…。

さっきの別のお部屋の白人のオバちゃんが、また通り掛かったのですが、
またこう言いました:

『あら、ヤぁ~だ! まだ食べ物が落っこちてるの~ぅ?!
まったく、掃除もロクに出来ない連中なんだから!!!』

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…いや、だから、そう思うんなら、お前がやれやああああ~~ッ!!!!!

ゼェッ、ゼェッ……。
あの時、その3人にぶつけられなかった怒りが、とうとうココで爆発!!!

まったく、信じられませんね…。
別のお医者さんに行った時、わたしはこの事件のコトを話したのですが、
そのお医者さんは、ただただ目を丸くして、ビックリするだけでした。
マトモな人間ならば、誰だってこのお話を聞いて、ビックリするでしょう。

もちろん、それ以降、わたしはそのお医者さんには行かなくなりました。
当然でしょう…人間を人間とも思っていない連中の世話になんか、
絶対になりたくありません!

一部の白人の皆様にお願いです。
お願いですから、もうちょっと黒人の皆様を大事にして下さい。
ついでに、重症の患者さんにも、もう少し思いやりを持って下さいませ…。

…あの黒人のオジちゃん、きっと今頃PTSDになっているでしょうね…。
今日も元気にお弁当を配達してくれていると良いのですが、
恐らくあの日を境に、配達屋さんを辞めたでしょうね…。

BLM。 Black Lives Matter。
PLM。 Patients'(患者の) Lives Matter。

いや、それどころか、ALM…All Lives Matter、です。
全ての命に価値があるのです。

もっと他人を尊重して下さい…。
もっと他人を大事にして下さい…。
もっと他人を愛して下さい…。

…お願いですから…。

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