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いじめを経験したからこそ

はじめに

この記事を書こうと思ったのは、ある方からいじめを受けた経験がある方のお話しを聞きたいというメッセージを頂いたことがきっかけです。その方のいじめに対する考え方や熱心な思いを受けて、その方に尊敬と感謝の気持ちになりました。そういった思いを持って頂いて、本当にありがとうございます。それで、少しでもお役に立てるのなら、僕は協力したいと思いました。

僕は、これまで何度かいじめを受けた経験を、この「note」でも、書いてきました。それは、傷が完全に癒えたからだというと、嘘になります。いじめを受けた傷は一生消えることはないと思うのです。だから、とても非常にナイーブな問題だと思います。

僕は、自分が書き手だと思っているから、言葉にしようと努力することが出来ます。しかし、いじめを経験してしまった多くの人は言葉にすることも出来ずに、苦しみから逃れられていないのではないかと思います。まさに、かつての僕がそうだったからです。ずっと当時の受けた言葉や仕打ちが、胸に刺さったままだから、自分を肯定することが出来ずに悲観しながら生きてきたからです。

いじめを経験された方にとって、何か少しでも心の支えになれるかと思い、僕もこうして書こうと決めた所存です。しかし、中には、当時を思い出し、お気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。その時は、読むことを辞めて頂きたいと思っています。

いじめられたのは

僕がいじめられたのは、学生を終え社会人一年目の時でした。初めて就職して、期待と不安でいっぱいな時でした。まさか僕自身がいじめに遭うなんて思いもしなかったものです。言えば、学生の時なんかは普通に友達もいたし、それなりに楽しく過ごすことが出来ました。いじめとは無縁だと思っていました。

その当時、新入社員として入ったのは、僕ともうひとり。その人は、僕よりも6つも離れた年上の人でした。入社初日は、とても緊張していました。気合を入れていざ、職場に入ろいうとしたときに、僕だけ、そこで待っているように言われたのです。どうして?おかしいなって、その瞬間は思ったのですが、緊張したせいもあって、素直に待っていました。しかし、一時間待っても、二時間待っても、誰も声をかけてはくれませんでした。通る人に声をかけても、待っとけって言われただろと釘を刺されました。

そして昼過ぎになり、ようやく職場で偉い人が僕のところにきて言いました。「お前は待てと言われて、ただ、黙ってまっとくのか?そんなのおかしいだろ。この指示待ち人間が。じゃあ、一生待っとけよ。」実際に、ちゃんと職場に入れたのは、一ヶ月後のことでした。それまで、さすがに今日は大丈夫だろうと思っては、足しげく通いました。しかし、期待は裏切られ続けました。自分にやる気が見えなかったのかと思い、朝早く出勤して、誰よりも早くきては、玄関を掃除して、入り口の前で、先輩が待っていましたいました。それを見た上司は、生意気だとののしられ、暴力を受けました。

それでも、僕は諦めませんでした。僕にも諦められない理由がたくさんあったからです。僕のことを応援してくれて、送りだしてくれた人がいたからです。その人達の顔を思い浮かべては、自分を奮い立たせていました。

ある時は、サンドバックのように大勢によってたかっては、的にされました。そしてある時は、会社のゴミステーションの中に閉じ込められ、外から鍵をかけられたり、大勢で抱えては、生ごみの中に放り込まれたりしました。普段から邪魔者扱いしては、何も教えてもらえずに、僕がそれで失敗したりミスをすると、偉い人が出てきて、ポンコツと言われては暴力を受けるのでした。そして、出来ない上に、雑用や自分たちが嫌な仕事をこれでもかと押し付けられていますした。いつしか、僕はひとり、深夜まで作業をさせられていました。それを見た上司は、お前が悪いからだと、自己責任だというのでした。

誰にも相談出来なかった

僕はそれを誰にも相談することは出来ませんでした。その理由は、いじめられた理由が、全て僕が悪いからだと思っていたからです。自分自身の態度や言葉遣い、要領の悪さ、知識のなさといった、何もかもが、ダメだったんだって。だから当時は、呪ってやりたいほど憎かったのは、まさに自分だったのです。

それと、ほんの少しだけ、プライドもあったように思います。だって、友達や家族に、ありのまま言えないでしょ。まさか、会社で、仕事が出来ないからいじめられているだなんて。だから、見栄をはって、上手くやっていると、僕の周りには言っていました。

そんな時、その会社のOBで、当時は海外で活躍されていた方が、一ヶ月の有余が出来たために、バイトもかねて、職場の手伝いとして入ることになりました。

その方は、すぐに僕の状況を察してくれたのか、僕を飲みに差し出してくれました。僕はその時に、はじめて自分の気持ちを人に話せたのでした。悔しいって。思いが溢れて涙が止まりませんでした。

そして、その方はこうも言ってくれたのです。仕事で見返そうって。その一ヶ月間、その方が付きっきりで教えてくれました。仕事とはなにかも含めて。その間、誰も僕に手を出してこなかったから、仕事がこんなにも楽しいものなのかと思うことが出来ました。

そこから、僕は変わったのだと思います。毎日、必死に仕事を憶えようしました。どんなに酷いことをされても、仕事で見返すと心に決めたから、耐えました。気が付けば、だれも文句を言えないくらいまで成長することいができたのでした。

今でも残る傷跡

こうして、僕は確かに、いじめを乗り越えることが出来ました。しかし、心の傷は、ずっと残り続けていました。気持ちが落ち込むと、当時の自分のすぐに戻ってしまいます。人間不信というよりも、自分不信というのでしょうか。心の何処かに、未だに自分が弱いから、いじめられたという思いを拭い去ることが出来ていないのかもしれません。

ダメな自分が出れば、また、いじめられるかもしれないと、無意思っているいるのかもしれません。何かミスをすれば、手が震えます。その日の夜は、夢の中のいじめた人たちが出てきて、当時の再現をします。楽しい気持ちにはいつも影を落としてきます。はしゃぐ事も、心から笑うことも出来ていないような気がしてなりません。

いじめた人たちに対して思う事

もし、あのいじめがなかったらと、何度も何度も考えたことがあります。そうすると、いじめた人たちへが憎くなります。言葉は悪いけれど、今でも、何処かで不幸になっていればいいなと思っている自分がいます。

でも、見るべき部分はそこじゃないって思えたのです。

見るべき部分は自分自身なんです。

しかし、あのいじめがあったからこそ、僕は尊敬できる人に出会い、自分の気持ちを素直になることが出来ました。そして、仕事とか、人としてを学ぶことができました。

そして、未だに苦しみが残っているからこそ、僕は学ぶ気持ちを強く持つことができています。明るくいきたい。幸せになりたい。大切な人を守りたい。そうした思いを強く持つことが出来ているのは、いじめを経験することができています。自分の在り方の原点になっています。

当時の自分と向き合う事で、自分の足りないものが沢山見えてきます。
当時の自分と向き合う事で、今、自分のやるべきことが見えてきます。
当時の自分と向き合う事で、自分の素晴らしさだって気がつけるのです。

決して、良かったことだとは言えません。でも、当時の自分の気持ちや想いは、大切なものだと思うことが出来ています。

でも、いじめがこの世からなくなりますように。

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