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人生の壁の捉え方

人生の壁を乗り越えようとするから

人生の壁というのは、あちらこちらに存在するものです。何かしらの技術やスキルを身に付ける上で迫ってくるものでもあります。心の成長の過程に存在するものでもあります。困難や苦難といったものや、何らかの問題が迫ってきたときも壁だと感じることもあります。人間関係の中でも壁は存在します。

これまで、僕はと言うとこうした壁を感じる度に人生の振るいにかけられているようになるのでした。何が何でも乗り越えなければならないもの。どうにかして壁を突き破っていかないといけないもの。もしも、それが失敗してしまえば、大きな挫折となってしまうものだと。

そうなると、たちまち、僕は委縮し勇気が持てなくなるのです。

とりわけネガティブな僕は、失敗したらどうしようといった不安の方が、必ずといといっていいほど勝ってしまうのです。

壁の役割を考える

どうして、人生の壁が目の前に迫ったときに、勇気が持てずに躊躇してしまうのか。どうしてそんなにも不安になってしまうのかというと、壁を乗り越えようとするときは、大抵辛くて苦しいものだと分かっているからです。壁の内側は、危機感はあっても平穏であることは間違いのないことです。

それは、どういう意味なのかというと、実際のところ、人生の壁の内側にいるということは、その壁に守られているです。壁と言うものは、そもそも、そうした役割りを持っているものではないでしょうか。本来の役割というものは、進撃の巨人を見たことがある人はよく分かるかもしれません。外から侵入を防ぐために、内の人が自ら作り出すものです。自分達の身を守るために作るものです。家も同じで、他人の侵入を防ぎ、雨風も防ぎ守ってくれるものであるのは、誰もが理解しています。

それが、どうして人生の壁になると、誰もがその壁を壊せだとか、突き破っていくと感じてしまうのか。考えてみれば、壁と言う存在があるから、快適に安心して暮らしていけるものです。心穏やかに日常を送ることが出来るのは、その壁が心を守ってくれているのです。

人生の歩みを見ても、保育園や幼稚園で過ごすときに、初めて社会を知るのです。知らない他人と同じ場所で過ごすことになるのですから。その時に、はじめて自覚できる人生の壁を感じるのです。その壁というのは、それまで親という存在で守られていたんです。自分勝手なことをしても、批判や攻撃されることなく許されるのです。それに、何も出来なくても、親となる存在がやってくれるのですから。それが、社会に出て、自分でしないといけないことが沢山でてくるわけです。トイレもそうだし、お友達とも仲良くやらないといけない。先生の言うこともきかないといけないし、皆と同じようにしないといけないときもあるのです。ですが、実際に幼稚園や保育園という枠の中で揉まれて、その壁から飛び出してみれば、お友達が沢山出来ていたり、新しい絆が生まれるものだし、出来ることが格段と増えていくのです。

こうして考えてみたら、人生の壁というものは、そこから飛び出してみると絆や成長が望めて素晴らしい反面、誰かと衝突することもあるし緊張もします。傷つくことだってたくさん経験してしまうのです。壁の内側にいれば、いつもの自分でいられるし、心も自由でいられる。

本来の人生の壁の役割りは、外の世界と自分の世界を隔てているものだったのです。

つまり、人生の壁と言うものは、自宅から出ていく感覚と同じように、自分の世界から、外の世界に飛び出していくものだというものです。決して、乗り越えるとか突き破るものではないというもの。むしろ、ちゃんと守っててくれてありがとうと感謝するべきものであるのだと感じたんです。

乗り越えようとするから、躊躇してしまうし出来ないと思ってしまう。突き破ろうとするから、無意識に止めてしまうし、その後が不安で仕方なくなってしまう心理に至ってしまうのではないかと思うのでした。

とは言え、一旦壁のむこう側に飛び出してしまうと戻れなくなる場合もあります。僕は料理人を目指していました。自分自身が料理人と自覚できたころから、料理の世界を知る前にどんなに頑張っても戻ることは出来ません。だって、その壁から飛び出して得たものが大きすぎるくらいあるからです。同じように、人生においてその壁を乗り越えるとステージが変わってしまう場合があります。その時に、壁は取り払われて、自分の世界が広がってしまったんだということです。そして、その時には新たな壁が存在しているはずなんです。

つまり、壁と言うものは、自分の世界を守ってくれているものだと感謝し、新たなつながりを求めて飛び出していくという捉え方が必要だと感じたんです。そのことで、壁が怖いものだと思えなくなりました。

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