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自分でコントロールしていく

ひとつの疑問

かつての僕は、極めて労働環境が劣悪なところで働いていました。成功するまでは死んでも働けが、スローガンのようになっている会社でした。いわゆるブラック企業と言われる会社でした。

目標の売上が取れていないのなら、基本の給与は頂けず、寝ることを責められます。休むことはもっての外でした。時には、帰宅することさえ許されなかった環境。家に帰っては、シャワーを浴びては、とんぼ返りで職場に戻っていく日々でした。

そんな会社の中でも、僕はお荷物的な存在でした。毎日のように、出来ていないことを詰められては追い込まれていました。そうして、極限まで追い込まれて、気持ちが落ちた時を見計らっては、優しい言葉をかけてくるのでした。本当にそこは上手であったと思います。その言葉に救われ、感謝するようになり、会社に貢献したいと、本気になって言いなりになっていました。

次第に、僕は、心を壊して精神を病みました。それは、自ら命を絶とうとしたほどでした。

でも、今になって、ひとつの疑問が生まれたのでした。あんな会社は誰も続く人はいないものだと思うのに、多くの人は、すぐに消えていったのに、確かにあの時に、長く勤めている人がいたからでした。

この違いは何だったのか。凄く不思議でした。その人だけ、特別扱いだったのか?はたまた、僕を含めた脱落した多くの人たちが、奴隷的な特別扱いだったのか分かりません。

コントロール感

しかし、考えていくうちにひとつの答えが見えてきました。

それは、自分が物事をコントロールすることが出来ていると感じられているかどうかだということです。

まさに僕は、やらされている感満載だった訳です。しっかりと、かつての僕の心を読み解いてみると、忙しさが苦しくて辛いと感じていたのではないということ。自分ではどうすることも出来ないことを、言われたままに忙しくさせられていたから、辛くて苦しかったのではないかと思うのです。

言うなれば、僕は何もコントロールすることが出来ない状況に追い込まれていました。いや、追い込まれたために、自分ではコントロールすることが出来ないと思い込んでしまったのかもしれません。

だって、冷静に考えてみたら、そんなに嫌な会社なら、すぐに退職すればいいだけの話であるのです。なのにどうすることも出来ないとか、どうしたら良いのかわからないと、ずっと悩んでいたのですから。

そして、何と言っても分かったことは、どうにもならないと思うことこそ、最大のストレスになっていたことです。それは、間違いありません。

どんな環境であっても

今だから分かります。僕は、今こうして自分で会社を経営して、運営しているからです。全てを自分で判断していかないといけないというプレッシャーはありますが、多くを自分がコントロール出来ているという実感があります。

過去の自分と比べてみても、仕事に対する気持ちが全然違うのです。積極性が生まれ、心理的な負担が少ないのです。前に進んでいると言う実感も、敏感に感じ取れるようになりました。だから、気持ちに余裕が生まれているです。今もトラブルや問題は絶えませんが、「自分ならできる。」「何とかなるかもしれない。」「やれることをやればいいんんだ。」そう思うことが出来るのです。だから、仕事は楽しく感じるし、充実感も感じられるのです。自分で言うのもおかしいですが、それも、僕にとって今が決して、望ましい環境でも、とても満足できる良い労働環境ではないにしてもです。

つまり、環境は大きな影響をもたらすものですが、決して、それが全てではないのです。全ては、どんな環境であれ、どんな状況であっても、自分が自分をコントロールすることが出来ていると感じることが出来れば、人は、気持ちを前向きにすることが出来るというものでした。

今のあなたの状況はいかがなものでしょうか。

もし、色んな状況が重なり、自分で色んなことをコントロールすることが出来ていないと感じているのなら。そうしたものを、自分では変えることが出来ないと感じているのなら。どうしたらいいのか分からずに、強いストレスを抱えて、気持ちが辛く苦しいと感じるているのなら。

何でもいいので、自分でコントロール出来ることを探してみて下さい。時間があるのなら、自分の趣味であり、やりたいことをするのも良いものだし、仕事で忙しくて何も出来ない状態ならば、その仕事の中で、これだけは、自分にまかせてもらえることをひとつでも見つけることだと思います。

それだけで、幾分は今の気持ちを軽くすることが出来るのだと思います。

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