不完全な人間だからこそ

ちょっといい話を聞きました

先日、YouTubeを観ていると、とても素敵なお話しを聞くことができました。
簡単にその内容をざっと引用させて頂くと、こういうものでした。

近い未来、みんなで生きていかないといけない時代がやって来る。名誉やお金で生きてきた人たちが生きてはいけなくなる。心で繋がり合えるコミニティを作っていくことが必要になる。血の繋がっていない家族とも生きていく必要がある。
あなたも発達障害だ。私も発達障害だ。この世界中の皆が発達障害なんだ。私たちは、みんながでこぼこに作られているのだよ。人によって出来ることがみんな違う。何故かと言うと、皆で生きていくためには、皆で生きていくことがどれだけ幸せで豊かなことなのかということを学び理解するたためであるのだということ。

僕は、この話を聞いた時に、自分が少し恥ずかしくなりました。

この社会で自分らしく生きていくために

そもそも、現在は自分らしく生きられる時代になったと言われています。自分の好きなコミニティであったり、自分が望むコミニティが、自分で選べるようになった時代であると。よく言われている多様性が認められる時代になったからこそ、そうした自由を手にすることが出来るようになったと感じているのです。これまで、皆が皆、小中高と学校に通い、大学に進学して、会社に入り、そこで出会った仲間や気の合う人間、もしくは家族や血のつながった者同士だけで助け合い生きていく。更には、その中で趣味や遊びも共有していく。そんな道筋が立てられていたように強く感じていました。ただ、そこから外れてしまったら、冷たい風にさらされてしまうのだけれど。

それが、どんな人であっても、今では、趣味ではこのコミュニティを選んだり、仕事をするのならこっちで心の癒す場所はあっちといったように、自分の気持ちや状況に合わせて、人間関係を築いていけるものだということであるのです。

ただ、自分で自由に選べるということは、当然、ひとりを選ぶこともある。誰かに心を開く勇気がなければ、どんどん人との関わりを避けてしまう。強制的に組織に属することの意識が薄れてしまうからこそ、孤独になる人もまた多くなるのではないかということを僕は感じました。そして僕自身も、多分こっちの方に入ってしまうのではないかと思うのでした。

現に今、孤独を感じることばかりなのです。未だに多くを縛られているし、未だに心を開く勇気が持てていないから。

だから、考えたのです。孤独に強くならないといけないって。いつしか読んだ本にも書いてあった孤独力というものを身に付けていかないといけないと強く感じていたんです。

そう思った時に、この競争社会において、自分らしく生きていくためには、自分の得意なもので勝負していかなくてはいけない。そういう風に考えていたんです。

だから、誰かと比べては、このままでは勝てないとか、負けてしまうと感じては、色んなことに踏み出せない自分がいました。

そうやって、誰かに勝とうとした瞬間から、目的が変わってしまっていたような気がします。仲間が敵に、恩師は超えないといけない壁になってしまう。そうなってしまえば、常に人と駆け引きが生まれる。敵わないと感じたら、不正が生まれてしまう。負ければ、妬みや恨みが生まれてしまうのです。

これでいいはずがないのは明確だったのです。

確かに、子供の頃から競争させられて育ってきました。学生の頃は同級生と何でも競い合っていました。社会に出れば、どの世代とも競い合うようになります。そんな中で、自分の無力さばかりを感じてしまうものでした。

ですが、それだけではなかったはずです。何かひとつ目標に向かって、手を取り合い頑張った記憶が少なからず残っていました。その時の楽しさや喜びは、ひとりのときとは比べ物にならないくらい格別なものだった気がします。さらには、上手くいかなかったときだって、お互いに励まし合うことがどれだけ救いになったことなのか。また、頑張ろうって何度でも思い直すことが出来たのですから。

それは、自分自身が不完全だからこそ、味わえるものだと言うのです。

だったら、完璧を目指して人と勝負していくのではなく、自分の不完全さを認めて、手を取り合いながら生きていくことを選んでいこうと思えたのです。それは、今からでも出来ることはたくさんあるように思えます。

他人とは争うものではなく、協力し合うものだと概念を変えていくことが大切になると学ぶことが出来たのでした。

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メルシー