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「手放す」ことも選択肢に

人は欲深い生き物だから

つくづく自分は欲深い人間だと思うときがあります。過去には、ひもじい思いをしたこともあります。やっとの思いで日々を生活をしていたこともありました。その時は、いくら欲しいものがあったとしても、それを手にすることが出来なかったからといって不満に思うことはありませんでした。いつか、好きなものが好きな時に買えるようになろう。そんなことを自分に誓って励んでいたくらいでした。

それが、今となってはどうでしょう。これが欲しいと思えば、手にしないと気が済まなくなっているのです。高望みはしていないものの自分自身が欲深くなっていることを自覚することが出来るのです。

そんな自分だから、人生においても多くのことを望んでしまっているような気がするのです。

思い出すことがあります。僕はかつて立派な料理人になることを目指していました。その思いを持って、真っ直ぐに目指していたように自分は思っていました。ですが、後に引っ越しをしたときに、様々なものが出てきたんです。

バーテンダーの道具やら、絵具や立派なキャンバスといったもの。他にもいろいろと出てきたんです。そうしたものを片付けながら、本当は僕が色んなものを目指そうとしていたのを思い出しました。。

立派な料理人になることを目指していたのに、あれもこれも手を出してしまっていた自分がいたんです。その時も、自分の欲深さに、つくづく愚かだと感じました。

色んなことにチャレンジするのは良いことなのかもしれません。確かに新しい自分にも、出会うことが出来るからです。ですが、そのせいで、大事なものを見失ってしまうのは、ある意味雑念に囚われてしまっていると言えるのではないでしょうか。過去の自分を見て、そう思えたのでした。

手に入れる事だけを目指していると

自分の今の現状やかつての自分を振り返ってみたら気が付いたんです。何かを手にすることばかりを目指していると、どんどん、心が膨らんでしまい、いつかパンクしてしまうことになってしまうものだということです。

釣り好きのおじいちゃんは、物を捨てることを嫌っていました。捨てることをしなかったおじいちゃんの部屋は、人が入ることができないくらい、釣り道具やもので溢れていたんです。ですが、いつも釣りに行く時は、たった一本の釣り竿しか持っていかないのです。その釣り竿をどこにしまったのか分からなくなったと探しては、いつも、おばあちゃんに怒っていたんです。

人もそんな状態になってしまうのではないかと思いました。あれもこれもと手に入れることばかり目指していると、おじいちゃんの部屋のように心もいっぱいになってしまい。大切なものを大切であると思えなくなってしまう。あるいは、本当に大事なものが見えなくなってしまい、どうでもいいことに本気になってしまう。

そんな風に思います。

言えば、この社会の中では本当にたくさんの情報を目にするものです。ただでさえ、誘惑も多いものだと言えるのです。そうした中で、本当に大事なものを見失いやすい状況でもあります。

また、今日という一日の中で、僕らは様々な感情を味わう経験をするものです。安心感や不安や違和感、虚無感もあれば感動することもあります。また、楽しいこともあれば悲しいことだってあります。泣いたり笑ったり怒ったり喜んだり。だから、心はすぐにでもいっぱいになるのです。こうしたすべての感情を取り除くなんて出来ないはずです。でも、心に留めておかないことは可能ではないでしょうか。

それは、手放すという選択肢を持つことです。

自分の中で時々でも、手放すということを意識出来るかどうかだということです。一歩引いて、ひとつ手放せば、自分を客観的に見ることが出来るのです。それは、視野を広げてみることが出来るという意味です。

僕を含めた多くの人たちは、手放すと諦めるを混同し、諦めることは良くないという価値観の元にあれもこれも手にしようとしてしまいます。でも、本当に大事なものってわずかなことにじゃないですか。

家族を何よりも大切にしたいと言って、家を買うことを目標とし、家族そっちのけで仕事に没頭してしまう。これでは、家族は大切に出来ないじゃないですか。その時に、家を買う気持ちを手放すことが出来れば、心はすっきりとするはずなんです。

明日が来れば、すっきりとした清々しい気持ちでのぞむことが出来るように。

時に、手放すということを意識することが大切であるのだと思います。

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