生まれ変わるのなら生きているうちに
自分が嫌いな理由
過去の自分をよく思い出しては落ち込んでしまうことがあります。「よくそれで人前にいられたな。」と、思えるくらい過去の自分がひどい人間のように思えてくるからです。自分勝手で、人に対して思いやりのかけらもなくて、人をよく巻き込んでは迷惑ばかりをかけていました。それでも、何とも思わなかったのです。感謝の気持ちがあまりにも足りなかったんだと思います。思いやりのない行動や発言で沢山の人を傷つけていました。
だから、自分のことを好きになるなんて、ずっと無理だと思っていました。どうしても自分を好きになることなんて出来なかったのです。
生まれ変わったのなら
そんな時に、輪廻転生というものが、あるのだと知りました。輪廻転生とは、人は何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わるというものです。それは、僕にとってとても救われるものであったのでした。
生まれ変わったら、理想の自分に変われるかもしれないと希望を持って想像することが出来るからでした。
生まれ変わったのなら、こんどこそ、自分を好きでありたい。
生まれ変わったのなら、次こそはポジディブでありたい。明るい性格でありたい。
そうして幻想を抱くことで、今の自分に我慢できるようなきがしたのでした。でも、逆にそれは今の自分を惨めにさせるものだったのです。生まれ変わったのならなんて考えても仕方のないことなのに、そればかりを考えてしまうものだから、早く生まれ変わりたいと思うようになってしまったのです。
未来の自分なんて、本来の在り方として考えられるのは、こうありたいと理想を掲げて今の自分の道しるべになるものです。ですが、僕はそれを、ゲームかなんかのように、簡単にリセット出来ると思う感覚に陥ってしまっていたんです。人生が思うようにならないから、リセットすればいい。
自分を許せないことが、どんどんと膨れ上がっていくばかりでした。自分が嫌いでどうしようもなくなってしまったのです。そうなってしまうと、色んなことに投げやりになってしまい、どんな言葉も受け入れてしまうようになりました。
自分なんて...。
そんなことばかり考えていました。
あれだけ自分勝手に好き放題やってきたくせに、今更。自分なんてと言っては、色んなことを諦めようとしている。
自分という存在をひとつも認められない。自分の価値をどこまでも認められない。そんな人生はもう嫌だ。自分の中でそんなことの繰り返しばかりでした。
人間関係も仕事、ちょっとしたことでも上手くいかないと、これまでの自分の行いの悪さが祟ったのだと思っていたのです。そう思うと、僕は自分の将来に希望が持てなくなってしまうのです。過去にどれだけの人を巻き込み、迷惑をかけてきたのか分かったものじゃありませんから。
人は生きているうちに変わることが出来る
ですが、それはすべて僕の思い過ごしだったのです。上手くいかないのは、その時の僕自身がそうさせていただけなのだということ。過去の自分は関係なかったのです。過去の自分が原因となって今の自分に関係あると思っていたのは、思い込みに過ぎなかっただけなんです。
人に対して嫌なことを言ってしまうのも、僕は過去の自分が出てきてしまったと、過去の自分のせいにしてしまいます。けれど、相手にとっては、僕のの中の因果とか関係のないことです。仕事においてだって、上手くいかないことを僕は過去の自分のせいにしていました。ですが、その結果は今の僕からでしか生まれてこないのです。
こうしたことが今の僕なら理解することが出来るのも、それは成長した証ではないかと思うのです。
誰もが、過去を振り返れば、当時の自分は今よりも経験も学びも足りないように見えるのです。それは、当然のことです。だって、どの過去の自分を遡っていたとしても、今の自分が自分史上、最高の自分であるのです。経験だって知識や学びだって、人間力だって、今の自分が最高地点であるのは明白です。
そう考えると随分と自分は成長することができたように感じることができます。
過去のどうしようもない自分がいたからこそ、変わりたいと思うことができたんです。それが、言葉を変えて自分の在り方を変えていったのです。
人は辛いことや失敗したこと、過ちによる後悔といったもの。そうしたものの全てが、自分を変えていくきっかけとなっていくものなんです。生まれ変わらなくても変わることが出来るものなのです。
これまでの僕が、過去のどうしようもない自分を持ち出して、苦しんでいたことも無駄ではなかったのです。
全ては、自分を変えていくために。
今では、どうせなら、生まれ変わるのなら生きているうちにと心に誓っているのです。
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