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姿勢を正せば

いつの間にか下ばかりを見ていた頃

姿勢を正すことが出来れば、心の姿勢を変えることが出来る。そう、心と身体は連結しているのです。

人生を振り返ったとき、悲しみや辛い気持ちで心がいっぱいなとき、僕は大抵うなだれたように、下を向いていたのではないかと思うのです。

僕は、社会人になりたての頃、すぐに会社に行くのが憂鬱になっていました。その理由はいじめに遭っていたからです。それは、ひどいもので、暴力は当たり前で、ゴミステーションに閉じ込められたりした。入社した間もなくの頃、何をして良いのか分からなかったので、何をしたらよいですかと訪ねたら、お前は一日そこに立っていろと言われました。しかも、その人が指を指していたのは、会社の外でした。僕はそれから、立たされつづけさせられたのでした。

いつの間にか、僕は下を向くようになっていました。

目線を上げて、僕をいじめてくる人たちと目が合ってしまうのなら、たちまち嫌なことをされてしまう気がしていたからです。それが、癖になっていました。いつも下ばかりを向いていました。

空を見上げることはありませんでした。太陽が、憎かった。だって、こんなにも憂鬱なのに、まばゆく輝いているのが、とても嫌味にしか思えなかったからです。その日に星が出ていようが月が出ていようが、どうでもよかった。僕には関係ないことだと思いました。だって、今日という憂鬱を僕は耐えられるかどうか。明日の憂鬱を僕は耐えられるかどうか。それだけで、頭がいっぱいだったから。

何よりも姿勢を正しなさい

そんなある日、僕の気持ちを変えてくれる人が現れました。そこの会社の出身の方で、当時は海外を転々として、自由気ままに生きている方でした。その方が帰省して、会社に遊びに来てくれたときに、僕のことが目に止まったらしいのでした。明らかに、生きている感じのないくらい、暗い姿だったからかもしれません。

それから、その方がまた海外に行くまでの間、毎日にように僕を誘ってくれては、たくさんの話をしてくれたのでした。海外での話やこれまで経験した面白い話。それは、僕にとって、夢のような話でした。聞いているだけでワクワクしたものです。

そして、僕にこうアドバイスしてくれたのです。「色々考えるだろうけれど、辛い思いをしているだろうけれど、全部仕事で見返せばいい。」「仕事を憶えて、誰も何も言えなくなるくらいにまで、成長すればいい。」「このままだと、ずっといじめられたままなんだから。必死に仕事を憶えなさい。」

僕ははっとさせられました。人生に希望が持てた気がしました。

先ずはどうしたらいいですかと、僕が尋ねると、その方はこうおっしゃってくれたのでした。

「何よりも姿勢を正しなさい。」

それから僕は、姿勢を意識するようになりました。その人の言葉には素直になることが出来たからです。

姿勢を正し、胸を張り、顔を上げていると、僕でも立派に仕事が出来るんじゃないかと思えるようになりました。それまで、憂鬱でいっぱいだった気持ちが和らいでいくようにも思えました。気分もずっと良くなっていたのでした。

こんなことで負けたくはない。そう思えるようになり、僕は頑張ることが出来ました。気が付けば、僕をいじめていたひとたちは、目の前からいなくなっていました。立場がなくなった人もいたことでしょう。僕は、自分でいじめを乗り越えることが出来たようにも感じました。その時から、太陽は僕の味方になってくれて、希望の光に変わっていました。

姿勢が変われば心が変わるというものは、多くの研究がなされていて、証明されてあります。

姿勢を正して座っている人達は、背中を丸めて座っている人達よりも自持っているいることも分かっているらしいのです。冗談のように聞こえるけれど、是非とも試して欲しいことであります。

僕も、体験したからこそ分かるのです。姿勢を正すことの大切さを。

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メルシー

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