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面白いを意識出来た話

自分を決めつけていた

自分には、どうしても面白い人間ではないと思っていました。誰かと話していても、なにひとつ気の利いた面白い事が言えませんでした。グループになると、ひときわ何も言えずに苦手になってしまいます。会話をすることは、何とか出来るですが、自分から話をすることは絶対にありません。それくらいの程度なのです。

ある時、得意先を接待したことがあります。その時、同行したて頂けた先輩から、面白いことひとつも言えないつまらない人間だと、お叱りを受けたんです。接待なんだから、ごもっともなことなのですが、あえて言われると辛い気持ちでした。

それから、その先輩は、何かある度に面白くなれと責めてくるのです。

この性格は、直せるものなら直したいものでした。話し方の本を読んだり、お笑いのテレビを観ては、僕なりに研究したのです。リアクションを大きくしようとか、声に抑揚をつけるとか、やってみたんです。でも、思うようにはなれませんでした。

僕だって、面白くなれるならなりたい。面白い話が出来るようになりたい。会話を盛り上げるようになりたい。そう思っていても、持って生まれたものなのか自分には出来ないものだと、いつの間にか決めつけてしまっていたのでした。

面白いってそうじゃない

僕は面白いことも言えないつまらない人間。それは、コミニケションにおいても欠点とさえ思っていました。悲観的な僕は、人との会話を避けるようになりました。自分でも、自分の良さを見出せないまま、後ろ向きな気持ちになることが多かったのです。だから、責めて真面目に仕事をしようと心がけていました。

そんな時に、真面目さが、会社で認められて、チームのリーダーを任されることになりました。当時の僕にとっては、大きなチャンスでもあり、差し迫った大きなピンチでもありました。自分では、全く持って、実力が追い付いていないと感じたからです。

はじめは、絶対に自分では出来ないと思い、辞退しようとしたくらいです。しかし、同時に、これが上手く出来たら、自分にとっても大きな自信になるし、みんなから認められるようになる、最大のチャンスだと思い直し、頑張ってみることにしたんです。

それから、ひとつの企画が終わるまで、毎日が必死でした。ひとり夜遅く会社に残っては、どうすれば上手く出来るのか考えました。その時に、色んなことを試し、沢山の失敗をしました。時には、自分が嫌になるくらい失敗したこともありました。背伸びをしたぶん、本当にもがくように必死だったんだと思います。

そして、大きな成果までは行きませんでしたが、僕は昇格することが出来たくらい、仕事で認めて貰えることが出来たんです。

それから、しばらくして、僕は部下と共に飲みに行く機会がありました。その時に、チームリーダーになった時の話になり、僕は沢山の挑戦して、沢山の失敗をした話をしたんです。

その時に、部下がこう言ってくれたんです。

「先輩の話は面白いです。もっと聞かせて下さい。」

それは、決っしてお世辞のようには思えませんでした。その後も本当に真剣に聞いてくれたからです。

この出来事は、僕の中で面白いの基準が変わった出来事でした。

面白いこととは、何も相手を笑わせることではないんです。芸人さんのように、ここぞというタイミングで、思いつかないような事を言う必要なんて何処にもなかったんです。

ただただ、自分自身が、何事も一生懸命にやっていくこと。面白いと思うことや挑戦する生き方をしていくことが大切だということ。そうした生き方や心の在り方が、言葉となり人を引き付ける話になるものだということ。挑戦する生き方は、ワクワクする気持ちを常に持つことが出来るものです。面白い生き方をしていることは確かなことです。

毎日、必死になって生きることこそ、必死になれるからこそ、面白いと思われるような興味を持って貰える話が出来るというものです。面白い人間とはそういうものだと思えるようになり、自分でも変われるのではないかと希望を持つことが出来ました。

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メルシー

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