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例外で乗りこえていく


マイルールにおいて例外パターンを用意する

今となっては無理な話なのですが、昔は皆勤賞というものがあり、学校でも会社でも一日足りとも休まずに通い続けると、賞がもらえるほど褒められていました。だから、具合が悪くても、必死になって通う人もいました。

このどんなときでも、やり遂げると決意することは、素晴らしいように感じますが、自分を追い込んでいく選択であることは間違いありません。

確かに追い込むことで、自分の力以上のことを発揮出来るのかもしれません。しかしながら、毎度毎度、自分を追い込んで、その度にこれまでの自分を超えて乗り越えることが出来るでしょうか。僕は疑問に思います。

毎日1時間でも勉強すると決めても、それを同じペースで守り通すのは至難の業とも言えるのに。どんなに決意してやると決めても、病気になることもそうですが、予期せぬ残業やトラブルに見舞われることだってあります。

それだけではありません。上司に怒られたり、夫婦喧嘩したりと誰かと人間関係に問題が起きて、気持ちが落ち込んでいる。又は、どうしてもやる気がでない。そういったイレギュラーな出来事が起こる場合もあります。

しかしながら、どんなときでも絶対にやると決めてしまうと、こうしたイレギュラーに対応することが出来ずに、やり通すことが出来ずに自己嫌悪に陥ってしまうのです。

ですので、こうしたことを未然に防ぐためには、自分の中で例外を設けていれば、自己嫌悪になることが出来ずに、柔軟さを身に付けることができるのです。

先ほどの例でいうなら、忙しい日や体調が悪い日、やる気が出ない日は、本を一ページだけ読むとか。そういったマイルールとして例外まで設けていれば、一日の実績をゼロにすることもなく、そのことで苦しむことなく自分を承認することができるのです。


逃げ道を用意する重要性

僕は、この柔軟さがとても大事だと思うのです。例えるなら、冷蔵庫の中の残り物で今日のおかずが作れるかどうかだということ。毎日、どんなに忙しい日も買い物に行かないといけないという中に例外を設けることが出来るアイデアを思いつくかどうかだということ。つまり、柔軟な思考によって、自分に逃げ道をつくるれるかどうかということ。

例えば、会社を辞めたいと考えたときに、生活が出来なくなるじゃないかとか、会社が大変になるのじゃないかとか、残されたスタッフがかわいそうじゃないかと思ってしまうと、自分自身で逃げ道を失ってしまうのです。

それは、自分の心の内側から沸いてくる弊害の部分もあれば、外からの弊害もあります。他人は平気で弊害となるような言葉を言ってきます。

それは、当然です。僕の心の内は僕にしか分からないように、自分の心は自分しか理解することが出来ないのです。

相手の心が分からないからこそ、他人は自分の物差しでしか言うことは出来ません。ましては、自分自身ですら見えてこないものなんですから。どんなことを言えば弊害となり、追い込まれてしまうかまでは分らないのです。辞められたら困るとはっきり言われないと追い込まれない人もいれば、相手が少し顔をしかめただけで追い込まれる人もいるのです。

問題はそこではなく、そこに反応してしまい、自分自身がそうだと感じ、信じ込んでしまうことが、大きな問題なのです。

相手から言われないようにするなんて、実際問題不可能な問題ですから。相手からの言葉を受けた時に、反応してしまい。自分自身の内側の問題となり、自分自身を追い込んでしまう。

そんな時に、自分自身が柔軟さを持ち合わせることが出来れば、自分自身で逃げ道を作ることができるのです。

その為には日頃から、例外を用意して、柔軟に生きる習慣を身に付ける必要があるのです。

人生の選択肢とありますが、多くの人は何故かいつも二択にしたがります。大学に行くのか行かないのか。この会社に入社するのかしないのか。結婚するのかしないなら別れるのか。会社を辞めるのか続けるのか。

どれも、同じように聞こえるニ択ばかりです。それでは、人生はギャンブルになってしまう気がしませんか。ギャンブルではいずれ自分を追い込んでしまいます。

しかし、しっかりとそのことに対して考えてみると選択肢はニ択だけではないはずです。大学に行かずに就職する選択肢ではなくても、学生で稼ぐこともできれば起業することもできます。会社に入社するしないにしても、1年間だけやってみるという期間を設けることで選択肢を広げることができます。会社をやめるにしても、有給を使って、長期休暇をとるのか、自分の気持ちを正直に話し、しばらく離れることだって不可能ではないはずです。もしダメなら辞めればいいだけの話です。結婚だって、すぐに籍を入れるのではなく、お試し期間を設けてみるのは?

考えてみると、いろんなアイデアが出てくるはずです。それが、自分自身には逃げ道があるのだと感じられるだけでも、気持ちが追い込まれずにすむわけなのです。

ですので、日頃から例外を設けるという習慣を作ることで、柔軟さの思考の訓練になります。それは、自分を許すことを心掛けることでもあり、自分に多くを許可することを意識することでもあるのです。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
メルシー


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