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自分を褒めて伸ばすことについて

褒められたことがなかったからこそ

人の記憶は曖昧なものではあるのですが、子供の頃から、褒められた記憶が僕にはありません。とても厳格な母であったために、いつも叱られては、否定ばかりされていたからです。

そんな僕はいつしか自分を否定ばかりするようになっていました。いつも、自分なんかといった言葉が思考を支配していたんです。

もちろん、僕だって自分に自信というものをつけていくために頑張りました。沢山積み上げればあげるほど、ダメな自分が隠せると思ったからです。ですが、積み上げたものは崩れてしまうもの。ひとつの挫折で、これまで苦労して積み上げてきた自信がいとも簡単に崩れ去ってしまったのでした。

そこからは、本当に辛く苦しいものでした。ですが、何もかも失い何もかも崩れてしまったことが、ある部分で幸いしたのです。まるで生まれ変わった気持ちになれたからです。自分をダメだと否定する気持ちや自分なんてと考えてしまうことも、まるで、開き直るかのように前向きになれたのでした。落ちるとこまで落ちてしまったから、前を向くしかなかったんです。

そんな時に、僕は自分が褒めたら、伸びることを知ったのです。誰もが褒められたら嬉しいじゃないですか。その喜びをまた味わいたいと思う気持ちが、力となってやる気やその気になれるのです。まさに良いことだらけのように感じていたのです。

人に褒められたいという気持ちは、それまで、弱気な僕を変えてくれたのです。そして、自分でも自分を褒めることが出来るようになりました。

自分を褒めて伸ばす。でも、その先に

そんな時に、勤めていた先でも、褒められるようになりました。そこの会社のオーナーは、いつも忙しそうにしているからなのか、人のことが見えていないからなのか、滅多に人を褒める人ではありませんでした。そんな中で褒められたのです。とても嬉しかったです。自分は誰よりも成長出来る気になっていました。

ただ、他の人が褒められたときに、僕は悔しい気持ちになったのです。その瞬間に「あの人は、あんな風なのに、どうして褒められるの?納得できない!」そんな言葉が、頭をよぎりその人を批判的な目で見るようになってしまったのです。

それから、月日が経つにつれて、僕の気持ちはエスカレートしていきました。気が付けば、その人に対して直接批判したり、その人を陥れようと周囲の人に煽るようなことを言う様になってしまいました。

きっと、僕の中で、競争心が強くなってしまったのでした。

強い競争心は、人は皆ライバルだと思うようになるし、敵わないひとには、陥れようとしてしまうようにもなります。そして、人は油断ならないといった信念を持ってしまうようになるのです。

そうやって、人を批判的な目で見てしまうということは、自分をも認められなくなってしまうのです。

いつしか、自分が失敗したときに、これまでにないくらい自分を批判してしまい、何処までも自分を否定をしてしまったのでした。

褒められる自分が自分であり、褒められない自分は自分ではない。自分を良い自分ダメな自分と分けてしまうのです。気が付けば、自分を否定ばかりしていた頃の自分に戻っていました。悲観的な自分になっていたのでした。

自分を褒めて伸ばす。それは確かに、自分をやる気にさせ、その気にさせるものではあるのです。それは、大きな力になるのは間違いありません。ただ、その先には、強い競争心を生んでしまうのです。嫉妬や憎しみは、そこからも生まれてくるのです。気が付けば、自分をも批判的に見てしまう。そんな悲観的な自分になってしまうのです。

競争心といえば、こちらも良いようにきこえるのかもしれません。確かに、ライバルと言う存在は大切なものであるかもしれません。ですが、それは、心の友と言えると言うか、同じ目的を持ち、同じ悩みや苦しみを知っているからこそ、分かち合える部分があるからこそなのです。つまり、競い合ってはいるのですが、支え合っている部分の方が大きいのです。

そもそも、他人は敵だと思いながら生きているよりも、人とは手を取り合っていきていくものだと言う方が、自分の夢や理想に近づけるものではないでしょうか。

こうしたことを知ることが大事だと思うのです。決して、自分を褒めてはいけないと言っているのではありません。こうして、僕みたいに失敗した人がいることを理解した上で、自分を褒めることが大切だと思うのです。

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