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自分の愚かさを受け入れる

自分の心は欲の塊

幸せを感じる為には、日常の中から、多くの恩恵を受けていることに気がつけることが大切であるのです。逆に言えば、あれも足りないこれも足りないと多くのものを欲しがることは、心を貧しくさせてしまうものだから、幸せを感じなくさせてしまうものであるのです。

時々、僕は自分という人間が、非常におろかに感じるのです。幸せであるために大切なことを忘れて、欲深くなってしまうからです。気が付けば、あれも欲しいとかこれも欲しいとか、色々と考えてしまっているのです。

ついこないだも、僕の周りの人たちが、旅行に行った話や、美味しいご飯を食べた話を聞いた時、とても羨ましく感じました。休みなく仕事で手が離せない状況に不平を感じました。どうして自分はそうすることができないのかと、心悔やみ嘆いていました。

過去の自分と比べた時に、こんなにも心豊かにいられているのに、まるで僕だけがいつも我慢を強いられ、不幸に感じるのではないかと思うくらい気持ちが落ちてしまったのでした。

そして、こんな風になってしまう自分もまた、愚かだと思ってしまいました。

学ぶことで陥ってしまった

その原因は、先ほどお話しさせて頂いたように、幸せを感じるのは欲深くあってはいけない。そういう教えに囚われ過ぎてしまった僕がいたからでした。

自分がこれが欲しいと感じたことをことごとく否定してしまっていたんです。欲はいけないことだって。それは、本当の自分の気持ちに正直ではありませんでした。強い自己否定を持って、自分を虐げていたんです。

虐げられた感情が、嫉妬や妬みに変わり、不平不満として出てきてしまった。そういう風に考えることが出来ました。

そうしたことで、余計に自分の中で欲が生まれ出てきてしまったのです。最終的には、更に、自分は愚かな人間とまで言って、追い打ちをかけるように否定してしまっていたんです。

気持ちがどんと落ち込んでしまうのは、当然だったのです。

そのことに気がつけました。

もう一度学び直す

自分の欲が止まらなくなってしまった原因が分かったとき。そんな自分を情けなく思うのは辞めようと思いました。だって、そもそっもそれは、成長したいと思ったからこそ、陥ってしまったことだからです。

その思いは受け止めたかったのです。

幸せになろうと頑張っている証拠なんだって思うと、これ以上否定するのは、いくら自分であっても、あまりにもひどいことだと思ったんです。

自分に優しくなれたとき。ひとつの記憶が甦ってきました。

それは、かつて僕自身が精神的におかしくなってしまったときのことでした。一流の料理人を目指してしたけれど、自分に才能がない。自分には才能がないと、呪いのように唱えていました。だから、人よりも倍の努力をしなくてはいけない。そう思い、自分を追い込んでいきました。しかし、他人との結果の差は、どれだけ努力しても縮まることはありませんでした。もっと頑張らなくちゃ。努力が足りない。足りないってなっていたんです。気持ちは追い込まれてあせるばかり。疲れはてて寝てしまう自分を呪いました。

そうした時に、お客様から、クレームを頂いたのです。塩辛くて食べられないと。その日は、何件も同じ指摘をされました。僕は何度も確認しました。でも、どれだけ確認しても味がしなくなってしまっていたのです。

何もかもが崩れ去ってしまった気持ちでした。こんな致命的なことになってしまったら、どうあがいても終わりでしかないと感じました。もう終わったなって。そして、もう完全にダメだと分かっていたのに、周りにそれを悟られたくなくて、ただただ、必死に誤魔化そうとして、自分を余計に追い込んでしいました。

たくさん嘘をついたから。

深夜、ひとり職場に残り、自分の味覚が戻るように、口を漱ぎ続けたり、味を感じられるかどうか、確認しました。どれだけ食べても味覚は戻ってはきませんでした。その時の焦りと追い込まれた気持ちは、とても生きた心地はしませんでした。

食べても食べても、味がしないのです。そして、気が付けば、喉を通らなくなってしまうくらい食べていました。急に気持ち悪くなって、全てを吐き戻した。窮地に追い込まれ、切羽詰まった状況で、もう死にたいとまで思ったんです。そう思い吐き続けていたら、急にこう感じたのです。まだ、僕は生きていたいんだって。生きていたいから、本能的に吐いてしまうのだって。

ちょっとだけ、自分の本音が聞けたような気がしました。

それから、そうした自分の気持ちを感じたくて、ただ、生きていることを実感したくて、食べ物を詰め込んんでは吐いて、食べては吐いての繰り返しました。そうやって何一つ状況が変わらない中で、自分を保っていたのです。

僕は、自分を満たしきれずに、味覚障害と過食を繰り返してしまったのでした。

ふと、当時の苦しさがよみがえりました。当時の自分が教えてくれます。今の君は十分に幸せじゃないかって。あれが欲しい。これが欲しいって思うくらい、良いいじゃないかって。許してあげなよって。欲を持ったってことは、今の自分が豊かになっている証拠だということ。

そう思うと、僕の中で欲深い自分を許すことが出来ました。そうすると、すっかりと僕の中の欲は小さくなりおさまっていきました。

そして、なによりも感謝の気持ちを、ちょっと育むことが出来たきがしたのでした。

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