見出し画像

繋がりが分からなくなったとき

孤独であることは、やはり怖い

「何をどうしたら良いのか分からなくない。」

そんな風に悩んでいた過去がありました。頭の中で必死に考えてみるのだけれど、これからどう生きていけばいいのか分からないんです。

その時の自分の気持ちは鮮明に覚えています。自分は何をやってもダメなんだと強く思っていました。勤めていた会社が進めていたひとつの大きな事業が失敗し、その責任を全て押し付けられてしまいました。毎日のように浴びせられる否定的な言葉やとても納得することの出来ない仕打ちに、僕の心は傷付き、ボロボロになっていきました。

僕自身も確かに失敗したことも強く責任を感じていたんです。だから、そうした言葉や仕打ちを、自分でも驚くぐらいあっさりと受け入れていたんです。

ある心療内科医の先生が書かれている本にこう書いてありました。

「心身が危機的な状況に陥ると、人は世界との繋がり方を見失ってしまう。」

その意味は、体験したからこそ理解することが出来ます。

自分をとことんダメな人間だと思ってしまうと、どうしても考えてしまうのです。そんなダメな自分を誰が認めようとするのか。こんなダメな自分を誰も大切に思ってくれるはずがない。みんな見放してしまうのは当然なんだ。どうせ誰も助けてはくれないんだ。僕の話を真剣に聞いてくれる人なんかいるはずがない。

そうした思考はどんどんエスカレートしていくものでした。

みんなが僕のことを鬱陶しいと思っているのではないか。みんながみんな僕のことを邪魔者扱いしているのではないか。そう思った瞬間、世界が一瞬にして変わるのでした。僕はひとり孤独になっていました。

誰かのちょっとした言葉や行動が、僕が孤独であることを証明しているようでした。ささいなことであっても、心はえぐられるように感じてしまうのでした。

そうなると、自分ではもうどうすることもで出来ないものだと思うのです。

繋がりを感じるには

ですが、その心療内科医の先生は、こうも書いてありました。

「人にはどんな困難からも回復できる力が備わっている。」

この一文を読んだときに、僕の中で希望を持つことができたのです。それが、とても嬉しくて感極まりました。

そう思うと、そうであることを世界はたくさん証明してくれるものです。

僕の中でも、誰よりも孤独だと感じた経験やコロナを乗り越えたといったような様々な経験を得て、ひとつ学んだことがあります。

それは、自分が自分であるという感覚を持つことが大切であるということです。

自分が誰かと繋がっているとか自分が世界と繋がっているとか、考える前に、自分自身が自分の心と繋がっているのかどうかということ。つまり、自分のことを認めて受け入れることが出来るのかどうかということ。

これまでの僕は、自分の為にと思い、いつも自分を突っぱねていました。自分は厳しくしないとダメだと思い、自分を否定し続けていたんです。だから、人から否定されれば、簡単に受け入れてしまったんだと思います。それは、自分自身と自分の心がつながっていない状態だと言えたのです。その証拠に、いつも心と頭を切り離して物事を考えていました。

心では、こうしたいと思っても、頭ではそれは無理だと思うことってあるじゃないですか。その時に、自分を否定し自分と自分の心が繋がっていないから、頭で考えたことしか選ぶことが出来なかったんじゃないかと思うのです。

そのことに気が付いてから、自分を否定することを辞めました。

どんなことがあっても、自分は自分の味方であろうと心掛けました。自分に労いの言葉や励ましの言葉をかけ続けました。そうすると自分が自分であることが、ほんの少しずつ感じられるようになりました。

ですが、それでも自分が自分の心と繋がっているとまで思えなかったんです。

ある時、ちょっとした気まぐれで山登りをしたんです。その時に、鳥の鳴き声や木々が揺れる音。落ち葉の匂いや山の中の匂い。必死に一歩ずつ踏み出す足が山道を踏みしめる感覚。ようやく頂上に辿り着いたときに、見渡す限りの絶景。そうしたことをこれまでにないくらいに感じることが出来たんです。その感覚を味わっているうちに、僕は自分と自分の心がようやく繋がれた感覚になれたのです。

それは、五感を刺激することで心の感覚が研ぎ澄まされたのだと思います。

つまり、自分からも自分と繋がれるように、否定せずに労いや励ましの言葉をかけたりして意識すること。心の方も、心の感覚をオープンにすること。自分の中でも自分と自分の心がお互いに歩み寄ることが、大事であるのだということを知れたのです。

誰もが心が傷付いて辛い気持ちになったり、どうしようもない困難を前にすると、繋がりが分からなくなってしまうものです。そんな時は、焦る気持ちを落ち着かせるのです。そして、自分が自分であると感じられるように、自分の内側に意識を向けて、自分の心と繋がれるように、自分の気持ちに歩み寄ること。自分自身に心を開くこと。こうしたことに努めていく必要があるのだと思います。

お知らせです

お悩み相談はじめました!

人生に迷った時、どうしたらいいのか分からない時、誰にも相談できずに、苦しみました。いつか、僕自身も誰かに寄り添い、背中を押すことが出来たらと思い続けてきました。
だから、あなたのお悩みに、寄り添いたいのです。
どの記事でも構いませんので、コメント欄にてお待ちしております。

詳しくは、こちらを読んでください。

相談される方は上の記事内にある注意事項を読んでから、ご相談下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?