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普通なんていう基準はない

普通って何でしょうね

何かと問題ばかり起こしていた僕に、母はよく普通でいいから普通になりなさいと、言っていました。それを言われる度に、何処かショックだったんです。そうか、僕は普通じゃないんだと思うようになってしまったからです。それで、いつの間にか普通を目指すようになっていました。

ただ、未だにこうした感覚が、僕を苦しめてしまっています。何かあると、すぐに普通はこうだろうと考えてしまうのです。その言葉は、自分を示唆するようで、実は自分を追い込んでしまっていたのですから。

そもそも、普通って何なのでしょう。普通の基準って人それぞれなはずなんです。母にとっての普通は、成績は平均点で、そこそこの大学に行って、それなりの会社に入って、そこで普通に出世し、それなりにキャリアを積み重ね、それなりの人と結婚して、普通の一軒家を建てて、離婚もしないで普通に夫婦仲良くて、それなりの暮らしが出来て、ほんのちょっぴりゆとりを持って老後を迎える。これまでの母の言葉をまとめてみるとこんな感じになりました。欲を言うなら、公務員になりなさいと言っていました。

ですが、僕にとっては、どれもとてもレベルが高いように感じていました。普通に生きるってとても難しいのだと感じさせられるていたのです。

社会に出てからも、普通はこうだろうと言われてきました。

「普通は目上の人に挨拶するだろ。」
「普通は先輩を立てるものだろ。」
「普通は人の気持ちを考えるだろ。」
「普通は我慢するでしょ。」
「普通はそんな失敗しないでしょ。」
「普通、それくらい知っているでしょ。」
「普通は...。」

いくつもの普通が僕の中に植え付けられていきました。そこから、外れてしまう自分を良くないことだと思ったし、ダメな人間だと思いました。自分の中では必死に普通を守ってきたからこそ、人が違うことをすれば、凄く気になってしまうのです。我慢することが出来ずに、指摘していました。それは、母が僕にしたのと同じで、自分ぼ中の常識を人に押し付けてしまっていたのです。そのせいで揉めてしまうこともしばしばでした。あれだけ苦しんだはずなのに、その時ばかりは自分が正しい人間だと思うのでした。

心は知っている

考えれば考えるほど、普通が何か分からなくなるし、自分の心に問えば問うほど、普通や常識というものが、意味のないものだということが分かるのです。

ですが、いざとなると自分の中の普通であろうとしてしまうのでした。常識の中に自分を押し込んでしまうのです。人と違うことを、どこか恐れてしまっている。自分は、やっぱり間違っているんじゃないかって思ってしまうのです。

でも、勇気が出ないのは当然だと思います。誰もが普通であることをいつも望まれてきたんですから。みんなそうなのです。体育の授業で、回れ右と言われ、自分だけが左を向いて、自分らしいと自分を褒めた人なんていないはずですから。

でも、誰の心でも、分かっているはずです。

普通なんて気にしなくていい。世間の目や一般常識という基準は、本来は存在しないもので、人生に反映させる必要はないということ。

僕のように、それが分かっていても、普通であろうとしているのは、まだまだ、自分を信じ切れていないからだと思うのです。

もしも、自分が迷ってしまったとき、自分が信じた方を選ぶことが出来た。そんな時って、自分の中にある普通や常識に縛られていないということ。これっぽっちも気にしてはいなかったんじゃないかと思うのです。

自分自身が思い描く世界の基準から、飛び出していく勇気を持つには、自分に、どんなことがあっても、共に生きていくという自分との信頼関係が必要なんです。

よくカウンセリングで、自分の思う普通を書き出してみて下さいとあります。素直に書き出してみると分かることがあります。なんでこんなことを普通と思っているのだろうって。それは、いかに自分の思い込みが強い影響をもたらしていることがわかります。その時に、そうじゃないと言われて理解したところで、いざとなると踏み出す勇気が出ないものです。

分かっていても、踏み出せないものなのです。

自分を信じてあげられるものを見つけていく。

自分のことを信じてもらうために出来ることを考える。

その答えは、自分との対話なのか、何か目標を見つけることなのか、過去と向き合うことでなのかは人それぞれです。でも、あなたの中に確かに答えがあります。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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