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未来の自分は応援してくれる

未来の自分と今の自分

僕は理想の自分に苦しんでいたことがありました。理想の自分と今の自分とのギャップがあまりにも差があり過ぎてしまっていたからです。

その当時の夢は立派な料理人になって、自分の店を持ち繫盛店にすることでした。その時の未来の自分はみんなから熱い信頼をされ、いつも笑顔で、どんな時も落ち込まず、力強く、優しくも厳しくもある人。そう思い浮かべていました。

それなのに。それなのにって、いつも感じていました。あまりにも弱弱しく、すぐに落ち込み、後輩からは慕われない。自分に甘く、人には厳しくしてしまう自分。料理の腕もまだまだ未熟な自分。今の自分に嘆くばかりでした。

そうやって、辿りついた先は、僕は理想が高すぎたのだ。そんな理想ばかり言っても仕方がない。もっと現実をみないとダメだ。そう自分に言い聞かせて夢を諦めさせたのでした。

当時まだ、20代の頃の話です。もったいないですよね。今、思うとそうやって、数々の夢や理想を僕は諦めてしまったのではないかと思います。

未来の自分を描くことを辞めてしまった僕の問題は、成長することも辞めてしまったことでした。それに伴って結果が出ない毎日を過ごすことになったし、困難を目の前にすると逃げ出すのでした。

自分ではスランプのように感じていましたが、原因は理想の自分を描かずに目標を持たなかったから。そうなのです。本来は未来の自分というのは、今の自分を導いてくれるものなのです。


視点を変える

どうして、僕は未来の自分を味方にすることが出来なかったのだろうか。当時の僕は、今の自分を基準に視点を持って未来を見ていたからでした。

だから、未来との自分とのギャップを感じてしまったのです。それは、自分の成長、可能性を含めて未来を描いていなかったからですが、そちらの方は、僕のnoteの「人生の可能性問題」で詳しく書かせて頂いております。是非そちらも読んでみて下さい。


ここで大事なことですが、過去の経験は、現在から観て初めて意味を定義できるのもであるということです。

簡単に言うと、今僕があるのは過去のおかげだというものです。ということはです。未来を視点に置いた時に、今していることに意味が持てるということです。

感覚でいうと未来の自分が今の自分を導いてくれる感覚です。未来の自分が、今の自分を励まし助言をくれます。そして、こうありたいと思う未来へと引っ張ってくれるということなのです。

哲学者のニーチェは言いました。「過去が現在を作っているように、未来も現在を作っている」と。未来の自分を基準に視点をおいた時に、もう自分の夢や目標は叶っている、達成している自分で今の自分をみてあげるのです。そうすれば、今の自分が辛いと感じても、未来の自分が応援してくれるはずです。


未来の自分からのメッセージ

そうすることで何が大きくかわるのかというと、行動が主体的になるということなのです。

主体的とは、自分自身で考えてこれをやるべきだと選んだ行動に取り組もうとすることです。決められたことを積極的に取り組もうとする自主的とは異なります。

未来の自分に視点をおいた時に、今の自分を信じることが出来るということなのです。例えすぐに結果に繋がらなくても、評価に繋がらなくても、やる価値があると信じられるのです。自分自身の責任で切り開いていくという覚悟が持てるのです。そして、時には自分を励まし、寄り添えることもできます。今の自分の行動に感謝することも出来ます。

試しに、未来の自分になったつもりで、今の自分に何かメッセージを贈るとしたら、何を言うだろうと想像してみてください。

今の自分に自信が持てずにいるのなら。もし、今、落ち込んでいるのなら。自分にどんな言葉をかけることができるだろうか。

その言葉を自分に贈ることが出来た時、それが何よりも応援の言葉となってくれる。だって、理想の自分からの贈り物なのですから。

そしたら、これまで踏み出せなかった一歩が踏み出せるのではないでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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