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ホーチミン市在住。ベトナム生活での体験や、日々知ったことや感じたこと、好きなこと(読書…

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ホーチミン市在住。ベトナム生活での体験や、日々知ったことや感じたこと、好きなこと(読書、映画鑑賞、旅行など)について、綴りたいと思います。

最近の記事

【読書感想文】風が強く吹いている

読書後も感動と興奮がなかなか冷めない。この本に出会えて良かったと思える1冊。 三浦しをんさんもまた、私の好きな著者のひとりである。この本は青春小説っていうのと、表紙の絵にあまり惹かれなくて、今まで読んでいなかったのだが、友人が経営する喫茶店の本棚で見つけて手に取り、ちょっと読んでみると止められず、許可を得て持って帰る。 竹青荘という名のボロ学生寮に住む10人の学生が、陸上未経験者も多くいる中で、箱根駅伝出場を目指す物語。 私は箱根駅伝を真剣に見たことがない。お正月のバラ

    • 【ベトナムの果物】ベトナムで初めて知ったアセロラの実

      ホーチミン市は雨季と乾季の2つの季節しかないけれど、果物には旬があるものがある。 要は、年中いつでも店頭で見かけるわけではないものもあるということだ。 久しぶりにアセロラをもらった。数年前にはじめて貰った時は何なのか分からず、Googleアプリのフォト検索機能で何かを調べた。へぇー、これがアセロラなんだという感想。 日本だとアセロラドリンクだったり、アセロラ味の何かを目にすることはあったけれども、赤色で甘酸っぱい食べ物っていう認識で、そもそもの形状はあまり想像したことがな

      • 【ベトナムの果物】ザボンの皮の驚くべき利用法

        ベトナム語ではBưởiと呼ばれるザボン。食べ頃は皮の色が緑から黄みがかってくるころだと、以前訪れたビエンホアのザボン村の店員さんから聞いた。食べ頃を逃してしまうと、果実のみずみずしさが失われて、ぱさぱさ感が強くなる。早すぎると甘味が少ない。 何日間かオフィス内の棚の上に置かれたままのザボン。食べ頃を迎えて、スタッフが慣れた手つきでナイフで皮を剥いていく。 剥いた後の皮を持って帰りたいと言う子がいた。それをどうするのかと聞くと、髪の毛に良いんですとのこと。皮を水で煮だして、

        • カシューナッツの実り方を知る-ベトナムで植林体験-

          ベトナムに来てから、日本よりだいぶお手頃価格で買えるカシューナッツをよく食べるようになった。でも、カシューナッツがどんな風に生るかなんて、その実を口に放り込みながらは気にしない。 先日会社のベトナム人スタッフに誘われて、Binh Thuan省の山中へ植林ボランティアに行った。主催者はベトナム人で、「JOY FOUNDATION」というグループの活動。 苗木を植え付ける場所に辿り着くと、辺りには何か実の付いた木があった。同僚が携帯で何やら検索し、その画面を見せてくる。カシュ

        【読書感想文】風が強く吹いている

          【読書感想文】かがみの孤城

          やっと読めた。これがまず第一の感想。この本が話題作だったのは数年前になるのかもしれない。私が海外生活を始めたころ。そのころからずっと気になっていた小説。 高齢のために外出の機会が減った祖母に読書でもさせようと思った母から、何か小説を買うから読みたいものがあれば教えてと言われ、真っ先に思いついた「かがみの孤城」。先日帰国した際にようやく私は手にすることができた。 主人公の少女、こころは中学1年生。学校で居場所をなくして、家に閉じこもるようになったある日、部屋の姿見が光る。手を

          【読書感想文】かがみの孤城

          ベトナム人と日本語学習

          「タピる」って言葉を知っていますか。っていきなり会社のベトナム人スタッフから聞かれて衝撃を受けた。どこでそんな言葉を知ったのだろうか。 今日、多くのベトナム人が日本語を勉強している。日々、日本の若者から発せられる略語というのか造語というのか、何というのか分からないが、こんな日本語まで覚えていこうとするなら、彼らの苦労は計り知れない。 「タピる」はぎりぎり知っていたが、日本を離れて約5年。日本のドラマやバラエティー番組、ニュースもさほど見ない私にはもう意味の分からない流行り

          ベトナム人と日本語学習

          日本の自然美 大阪の田舎町ハイキング

          日本でハイキングのイベントに参加する。 5月初旬だけど、今年の気温は暑い方なのかもしれない。けど、ホーチミン市に比べると、この時期の日本の日差しはまだ心地よい暑さ。日陰に入れば少し肌寒さを感じるぐらい。 参加したハイキングのコースは山道ではなく、かなり普通の舗装された歩道や車道を歩くコースだった。ベトナムで車やバイクに乗ってDoor to Door の移動生活をしているため、久しぶりに長距離を歩くと少しずつ疲れが現れる。 観光地の定義ってなんだろう。巡った場所は、世間一

          日本の自然美 大阪の田舎町ハイキング

          シェムリアップ旅行④ 最終日 アンコール・ワット再訪 日の出を見に

          アンコール・ワットで日の出を見るアンコール・ワットの日の出。せっかくシェムリアップまで来たからには見ておきたい。連日丸一日のツアーに参加していて疲れてはいるが、旅行最終日でラストチャンス。朝4時に起きて、4時半にホテルを出発。街灯が少ないから、真っ暗の道をTukTukに乗って向かう。アンコール・ワットの正面入り口に到着すると、すでに十数名のEarly Birdがいた。 2日前にアンコール遺跡巡りツアーで来ていて良かったと思う。でないと、暗闇でどこが日の出を見るベストスポッ

          シェムリアップ旅行④ 最終日 アンコール・ワット再訪 日の出を見に

          シェムリアップ旅行③ 3日目 クレン山、ベンメリア寺院、トンレサップ湖ツアー

          海外旅行に来ると、せっかくなので少し遠方に足を延ばしてみたくなる。でも自力で行くのは少し不安なので、ツアーを申し込みしがち。 もともとシェムリアップ市内からやや遠方で行ってみたかったのは、トンレサップ湖だけだったのだが、せっかくなので他の場所にもいろいろ連れて行ってもらえるツアー「クレン山、ベンメリア、トンレサップの日帰りツアー」を選んだ。これが思った以上だった。 ココナッツカップケーキの試食パームシュガービレッジでココナッツカップケーキを作る様子を見学した後、出来立てア

          シェムリアップ旅行③ 3日目 クレン山、ベンメリア寺院、トンレサップ湖ツアー

          シェムリアップ旅行② 2日目 アンコール遺跡巡りツアー

          アンコール・ワット。有名で壮大な遺跡。持っている情報はこれだけ。だけど、ずっと行きたいと思っていた場所。 観光名所に来るといつも思う。すごい!綺麗!で、結局ここは何だったのか?って。 今回は事前にアンコール・ワットについて調べてから訪れた。何時間もかけて書物を読んだとかではなく、ただアンコール・ワットについて解説しているYouTubeを2、3本視聴しただけ 。けど、何もしないよりはマシだったと思う。何も知らずに行っていたら、きっとここまで深く魅入ることもなかったはずだ。

          シェムリアップ旅行② 2日目 アンコール遺跡巡りツアー

          シェムリアップ旅行① 1日目 ホーチミン市からシェムリアップへ

          旅行が好きだ。特に海外旅行。行く先々の名所にとりあえず足を運ぶ。ただ、いつも訪れてから、その場所の知識の無さを後悔する。誰が・いつ・何のために建てたものなのか。寺院でも教会でも、時代背景や宗教、建てられた目的を知らずに見て回ると、ただ単にその壮大な建築物や内装の美しさに感激するだけ。ざっと見て回って、世界の観光地スタンプラリーブックに次々と判を押している感じ。スタンプの代わりに証拠写真を収めながら。 カンボジアという国、そしてアンコール・ワット、アンコール遺跡群。訪れる前に

          シェムリアップ旅行① 1日目 ホーチミン市からシェムリアップへ

          【ベトナム国内旅行】ホーチミン市からファンティエット

          ファンティエットの過ごし方ファンティエットはベトナムのビーチリゾートのひとつ。ホーチミン市からはバスで3時間程。他にも交通手段はあるかもしれないが、恐らくバスで行くのが最も容易だと思う。 快適に旅するために、少々ラグジュアリーなバスで行くのがおすすめ。リクライニングも十分にできるし、足元も広い。座席のシートも疲れにくい感じ。 ファンティエットに行くなら、ビーチ沿いでプライベートビーチがあるホテルがおすすめだ。バンガロー式の部屋で、部屋からビーチが直結しているようなところ

          【ベトナム国内旅行】ホーチミン市からファンティエット

          【ベトナム料理】ハイクオリティなベトナム菜食料理

          会社のスタッフとよく菜食料理(món ăn chay)を食べに行く。ベトナムには菜食の店が多い。小さくて安い食事処(Tiệm ăn/quán ăn)から高級レストラン(Nhà hàng)まで様々だ。私もあらゆる形態の店で菜食料理を食べてきた。そして言えるのは、どこで食べても想像以上に満足できることだ。 宗教的に菜食料理の店が多いとも聞く。仏教徒の人は、普段はベジタリアンではなくても、新月と満月の日は、菜食を食べる習慣があるようだ。以前、誕生日祝いのお返しに、(ベトナムでは誕

          【ベトナム料理】ハイクオリティなベトナム菜食料理

          クチトンネル ホーチミン旅行おすすめ観光地

          ホーチミン市発の人気ツアーのひとつ、クチトンネル。ずっと行ってみたかったこの場所に、ホーチミン市に5年程住みながら先日ようやく訪れることができた。 私の参加したツアーは、途中で「Sơn Mài Lâm Phát」という、伝統工芸品を制作・販売している場所に立ち寄った。ここで工芸品を作成しているのはエージェントオレンジの被害によるハンディキャップを抱える人たち。その背景をバスでガイドさんから教わった後、細やかな作業工程を見学すると、その先のショップで何か購入せざるを得ない気持

          クチトンネル ホーチミン旅行おすすめ観光地

          ベトナムの結婚式

          会社の同僚の結婚式。ベトナムで結婚式に参列するのは2回目。私が参列した式の形式が一般的なベトナムの結婚式とは言えないのかもしれないけれど、知ったこと、感じたことを残しておきたい。 招待状を受け取ったのは式の1週間前ぐらいだった。式は金曜日の夜。式場は会社の近くなので、私は迷った末に退社後にそのまま結婚式に参列できる範囲の服装で出勤して、日中は普通に仕事をする。日本だとオフィスカジュアルな服装で出勤しないと白い目で見られるけど、今の職場にそんなことを気にする人はいない。なんな

          ベトナムの結婚式

          読書から考えること

          趣味は?と聞かれて先ず思いつくものは読書である。とは言え、毎月何十冊も本を読むような読書家でもなければ、好んで読むのは小説で、そのテイストもかなり偏っている。 最近、読書家だと自負し、たくさんの本を所有しているという方から本を借りている。自分では手に取ることがないような内容の本。 「無知の知」なんていう、ソクラテスの言葉があったが、まさにそれを痛感する。歴史、政治、経済… 。30代にして、知らないことが多すぎる。知らないから、日本語で書かれているはずなのに内容が頭に入って

          読書から考えること