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シェムリアップ旅行② 2日目 アンコール遺跡巡りツアー

アンコール・ワット。有名で壮大な遺跡。持っている情報はこれだけ。だけど、ずっと行きたいと思っていた場所。

観光名所に来るといつも思う。すごい!綺麗!で、結局ここは何だったのか?って。

今回は事前にアンコール・ワットについて調べてから訪れた。何時間もかけて書物を読んだとかではなく、ただアンコール・ワットについて解説しているYouTubeを2、3本視聴しただけ 。けど、何もしないよりはマシだったと思う。何も知らずに行っていたら、きっとここまで深く魅入ることもなかったはずだ。


アンコール遺跡は「ツアー」 or 「個人で巡る」 のどちらがいいのか

結論から述べると、1日ツアーで巡って、その後個人で巡るのが良いかと思う。アンコール遺跡に関して、かなりの知識を有しているならば、ツアーを申し込む必要はないと思う。

ガイドさんに依るかもしれないが、私のツアーガイドさんは、アンコール・ワットの研究者らしく、かなり博識だった。ガイドさんが語るこの遺跡群の目の付け所は、自分では気が付かない点、YouTubeでは知りえなかった点が多々あった。これが先ずはツアーをおススメしたい理由だ。

ただ、ガイドさんが喋る喋る。私たちはアンコール遺跡内の日陰に座らされて話を聞いている時間がどれほど長かっただろう。アンコール・ワットを語るには、作った人、当時の歴史、建築法やその装飾、ヒンドゥー教と仏教についてなど、あまりにも説明すべきことが多すぎるのだろう。ついには遺跡と若干逸れた哲学的なことまで話し出して、遺跡内を観て回りながらか冷房の効いた車の中で話してくれないだろうかと思ってしまった。

個人で巡る日を別途設けておくことを薦めるのは、ツアーだけでは各遺跡群の全貌を観れない可能性があることと、数多ある遺跡の一部しか訪れられないからだ。ツアーでは、"アンコール・ワット" "タ・プローム" "アンコール・トム" "プノン・バケン"を訪れたが、アンコール・ワットもアンコール・トムもツアーではその広大な内部の全てを観て回ることはできなかった。

アンコール遺跡に入るには、アンコールパスが必要だ。1日券、3日券、7日券とある。ベンメリア寺院など中心街から遠方にあるが見どころもある場所も訪れたいと思えば、3日以上必要になるのも頷ける。

アンコール遺跡巡り

アンコール=都市、ワット=寺院。日本でいう京都のように、かつてはこの場所が都市だったことを表す。
建設されたのは12世紀頃と言われている。歴史の知識が乏しいので、12世紀と聞いて、文明がどれほど発展していたのかは分からないのだが、37年間でできたとは思えないほど細やかで見事な彫刻が上から下まで施されている。この寺院全体がアート作品。数万人もの人々が携わったとのことなのだが、設計図や彫刻のデザイン案なんかはあったのか。それを数万人で共有することが可能だったのか。複数人が作業したに違いないのだが、そうとは思えない彫刻画の統一感。アンコール・ワットに関する文献を読めば分かるのかもしれないが、個人的には不思議で仕方がなかった。

第一回廊に施されている壁画のストーリーをより理解していけばよかったと後悔。描かれている神話などの全貌を知っていれば、さらに内覧が楽しめたし、より感動したことだろう。

ガイドさんに教えてもらったアンコール・ワットの見どころ、不思議の数々…記憶しておくために書き残したいが、枚挙にいとまがない。それに、自分で語るにはまだまだこの場所の勉強不足だ。

タ・プローム寺院と翌日別のツアーで訪れたベンメリア寺院は木の根が絡みついたなんとも神秘的な場所。木がなぜこんなところに生えているのだろうかと不思議に思ったが、聞けば鳥などの動物が食べた木の実の種を落とし、それが雨季に降る大量の雨により育っていったからだそう。長い年月が今のこの姿を作り上げたのだろう。

タ・プローム寺院

プノン・バケンは少し高い位置にあり、緩やかな山登りが必要だった。ここを訪れたのが17時頃。サンセットを観に来ている人が多くいた。この少々高い位置から、アンコール・ワットを望むことができた。

プノン・バケンから望むアンコール・ワット

ツアーについて

ツアーではまずアンコールパスの購入場所に立ち寄る。希望する有効期限のパスを購入できる。私は翌日ベンメリア寺院に立ち寄るツアーも予約していたので、3日券を購入した。

アンコール・ワットはかなり有名な観光地にも関わらず、私たちが訪れた際は、かなり観光客が少なかった。シェムリアップ観光のベストシーズンではないからですか?とガイドさんに聞いたら、お昼だからだよ!と返ってきた。13時頃で39度近くの気温だった。

ミニバスに乗るたびに、ドライバーさんが冷たいタオルと、冷えた水のボトルを渡してくれた。だいたいこういうツアーは1人につきペットボトルの水を1本しかもらえないだろうと思っていたが、何本でも渡してくれた。そうでないと、ツアー客は脱水症状を起こしていただろうと思うほど、暑くて汗が止まらなかった。

とは言え、観光客が少ない分、他の人がほぼ写ることなく写真が撮れたのは良かった点かもしれない。初めはガイドさんに各々スマホを渡して、個人や連れとの写真を撮ってもらっていたのだが、しまいにはガイドさんが自身のスマホで写真を撮り、ツアー終了後にLINEで100枚近くの写真を送ってくれた。

英語でのツアーに参加した。ヒンドゥー教の神々の話や、回廊の有名な壁画「乳海撹拌」のストーリーは、日本語で聞いても頭にクエスチョンマークがたくさん浮かぶようなファンタジー的な感じなので、ツアーで初めて英語で説明を聞いていたら、たぶん何も理解できなかった気がする。これに関しては、アンコール国立博物館でも展示や音声ガイドによる説明があるので、やはり博物館にはアンコール遺跡巡りをする前に訪れることをおススメする。

アンコール・ワットの第一回廊をツアーでは一部しか見れなかったので、最終日にもう一度来ようと決めた。

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