マガジンのカバー画像

ADHDあるある

31
運営しているクリエイター

#発達障害

kindle出版10作目「大人のADHDあるある」制作秘話。

kindle出版10作目「大人のADHDあるある」制作秘話。

ずっと構想はあったのだけれど、とりかかるまで半年かかった。本当は年末までにリリースしたかったのだが、間に合わず。なんとか、かんとかリリースできた。この本は、NOTEのADHDあるあるを編集して一冊に仕上げたものだ。NOTE1000記事を入れた意味があった。とにかく適当に書きまくり、あとから編集して一冊にする作戦の第一弾だ。

文字数は7万5000文字を超える力作だ。普通のkindle本は2~3万文

もっとみる
「発達障害」という曖昧な用語と、統一性のない診断と猫も杓子も。

「発達障害」という曖昧な用語と、統一性のない診断と猫も杓子も。

猫も杓子も発達障害である。生きづらさ、個性的、変り者、なんでもかんでも発達障害という言葉で片づけようとすべきではない。発達障害というラベルが貼られることで、かえって実態は曖昧模糊としたものになり、対処法もないかのように思えてしまうことがある。

発達障害という言葉の使い方・診断に関しての疑問を表明する識者は少なくないようだ。私も情報発信者の一人として注意しなければならないと感じた。

ひとまとめに

もっとみる
#ADHDあるある:怖いのは過集中!集中しすぎるのは危険なシグナル。

#ADHDあるある:怖いのは過集中!集中しすぎるのは危険なシグナル。

ADHD特性の中で、とりわけ長所にもなり、短所にもなるのが「過集中」だ。まるで、ブレーキが搭載されていないスポーツカーのような感じだ。止まる時は、ぶっ倒れる時だ。私も、上司から「止まると死ぬ魚だな」と言われてきたし、スイッチが入ると朝でも深夜でも仕事に没頭するような半生を送ってきた(今は、かなり改善したけど)。

「ADHDでよかった」の立入氏の本の中にも「過集中」エピソードが満載なんだけど、34

もっとみる
そんな自分がちょっと好きだったりする(書評)ADHDでよかった 立入勝義

そんな自分がちょっと好きだったりする(書評)ADHDでよかった 立入勝義

ADHDでなければ、どれだけ生活が楽だっただろうと思うことはあるけれど、ADHDでない自分のことを想像することができないのも事実だ。ADHDは自分そのものなのだ。だから、今ある自分がいるのも、たどっていけばADHDのおかげだとも思える。このなんだか、わけのわからない感覚を自伝の形で書き表した本を見つけた。

アメリカ在住20年の起業家・コンサルタントの立入氏だ。彼がADHDの診断を受けたのは34歳

もっとみる
ADHD/ASDは「治る」のか?【書評】発達障害の僕が輝ける場所を みつけられた理由 栗原 類

ADHD/ASDは「治る」のか?【書評】発達障害の僕が輝ける場所を みつけられた理由 栗原 類

ふだん、テレビを見ない私は栗原類君のことをあまり知らない。彼が出ているバラエティも、ドラマも見たことがない。でも、ネット上で「発達障害のモデル」(ネガティブキャラのイケメンモデル)という評判は聞いたことがあった。今回、初めて彼の本を読んで、そのコツコツした努力(主に母)に感銘を受けた。

そして、発達障害の、障害は変わらないものではなく、少しずつでも改善でき、成長できるものだという確信が強まった。

もっとみる
発達障害(ADHD)=「ワーキングメモリー障害」と理解すると対処法が見えてくる。

発達障害(ADHD)=「ワーキングメモリー障害」と理解すると対処法が見えてくる。

日々、ADHDのお勉強に励んでいるのだけれど、ADHDについて正確な知識が分かれば分かるほど、その症状にどう対処してよいか見えるようになってくる。

ADHDという言葉に出会ったのは、15年くらい前だけど、あの頃は「なんだ、そんなもん。そんなラベルを付ければ、誰でも障害じゃないか」というくらいの認識しかなかった。あの頃からちゃんと向き合っていれば、もっと生きやすかった気がする。

さて、ADHDと

もっとみる
大人の発達障害(ADHD)の二次障害を防ぐ5つの方法。

大人の発達障害(ADHD)の二次障害を防ぐ5つの方法。

このnoteでは、ADHDの仕事術やライフハックを、ひたすらに集めて書きまくっている。その目的は、ADHDの二次障害を防ぐためだ。対象読者は、今から20年前の自分だ。

誤解を恐れずに言えば、ADHDそのものは、恐れるに足らん。その特性自体は、人から嫌われるものではないと思う(迷惑はかけるけど)。ハチャメチャ具合も含めて、その個性を愛されているADHDをいくらでも知っている。ほとんど日常生活を営め

もっとみる
#ADHDあるある:発達障害の二次障害「不安障害」との戦い。

#ADHDあるある:発達障害の二次障害「不安障害」との戦い。

ADHD傾向が激しい私の悩みは、二次障害ですっかりブルーになってしまう時間が多いことだ。これまでは、あまり発達障害と結びつけて考えてこなかったのだが、日常生活が遅れるかどうかの微妙なラインに悩んだ時に、改めて、発達障害という「根っこ」に戻ってきた。

参考:#ADHDあるある:発達障害の二次障害は、かくも苦しい。
参考:「隠れADHD」の苦悩、注意すべきは二次障害。【書評】精神科医が伝えたい「発達

もっとみる
#ADHDあるある:発達障害は睡眠障害になる可能性が高い?眠りの質が低くて、寝起きが悪い。

#ADHDあるある:発達障害は睡眠障害になる可能性が高い?眠りの質が低くて、寝起きが悪い。

毎日、スマートウォッチで睡眠時間を計測しているが、なかなか深い眠りが少ない。基本的にはロングスリーパーなのだが寝ている時間の割には、目ざめのスッキリ感は乏しい。いつも寝足りない、グロッキー、憂うつな目ざめとなる。目が覚めだしてから、確実に動けるようになるまでは30分はかかる。スッキリ起きることができた朝は、人生の中でも数えるほどしかない。

睡眠の質を高めることには、こだわって、いろいろな実験をし

もっとみる
#ADHDあるある:運転が苦手・事故の多さが尋常ではない。

#ADHDあるある:運転が苦手・事故の多さが尋常ではない。

ADHDは空間把握能力が低い。地図を見るのもかなり苦手な人が多いようだ。運転が下手な人が多いのも、そのせいだろう。私は、「男なんだから、運転がうまくないといけない」みたいな常識?に縛られるのをやめてから、ずいぶん楽になったが、もう、最初から運転は苦手だった。

ADHDの本を読むにつれて、同じような経験をしている人が多いことに驚かされる。自分の特性が分かっていれば、それほど落ち込まずに済んだのかも

もっとみる
ADHDには「ランドセルサイクル」が通じない。「普通」の人には理解できない感覚なんだろうな。

ADHDには「ランドセルサイクル」が通じない。「普通」の人には理解できない感覚なんだろうな。

前もってちゃんと準備をしていれば、忘れ物が減るだろう。きちんとチェックすれば、失くし物が減るだろう。こんな論理は、ADHDには通用しない。私は、小学生の時に、学校からもらったプリントをまともに家に持って帰ったことがなかった。だいたいランドセルの中でくちゃくちゃになっているか、学校の机の中でくちゃくちゃになっているかだった。

ADHDと「普通」の人は、驚くほど感覚が違うのだ。最近、コンサルタントの

もっとみる
#ADHDあるある:やめられない「いたずら癖」と破壊衝動。

#ADHDあるある:やめられない「いたずら癖」と破壊衝動。

ADHDは、やんちゃな子、いたずらっ子と呼ばれることが多い。小さい時は、かわいいね!と言われることが多いけれど、そのいたずらは深刻だ。だんだんと親にとっても、周囲にとっても見過ごせなくなってくる。その結果、ADHD児は、もう朝から晩まで怒られて育つことになる(実話)

先日、久しぶりに両親の友人と会った。私は全く覚えていないおじさんだったけれど「大きくなったね」と喜んでくれた。実は、小学生の時に、

もっとみる
#ADHDあるある:突進する癖・追突癖

#ADHDあるある:突進する癖・追突癖

ADHDは、黙っていられないのだ。私は今でも落ち着いていられないので、座っていても体が上下左右に揺れ動き続けているらしい(自分ではあまり自覚していない)。先日、ZOOM会議の録画を見たが、自分一人がひたすら揺れているのを見て、ちょっと悲しかった。まさに多動児なのだ。

発達障害に関しての、温かな目線での本を出している杉山氏も、ADHD気味で多動傾向があるらしい。「多動メンバー」という、自分の周囲の

もっとみる
#ADHDあるある:致命的に時間の逆算ができない。時間通りに家を出るための3つの方法。

#ADHDあるある:致命的に時間の逆算ができない。時間通りに家を出るための3つの方法。

ADHDの大きな特徴は「衝動性」だ。普通の人は、そこでしないだろうというところでブレーキがきかないのだ。精神科医の備瀬氏は、夏目漱石の「坊ちゃん」が、まさにADHDの特性を持っていると分析している。

私は、坊ちゃんほど、衝動性が高くないけれど、思いついていきなり行動し始めることがあり、その動きは家族に迷惑をかけている。時間の逆算が致命的なまでにできないのだ。不思議なんだけれども。まあ、いわゆる遅

もっとみる