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イヤホンを手放せない

僕は音楽を聴いたりラジオを聞くのが好きで、常にイヤホンを耳につけている。家の中で音楽やラジオを聞く時はスマホからそのまま垂れ流すけど、外で聞くときには絶対イヤホンが必要だ。

自転車に乗りながらイヤホンを装着していると何かしらの法律に引っかかると数年前に決められてからは、自転車に乗る時にイヤホンを使わないで垂れ流すこともあるけど人とすれ違うことが少ない場所でしかやらない。

春休みに実家に帰省していた時は人がいないから垂れ流しても大丈夫だろうと思ってそのまま散歩していたら、思ったよりも人とすれ違って少しだけ恥ずかしかったりもした。

だから最近は家の中だけで音楽やラジオを垂れ流し、外に出る時には必ずイヤホンを使うようにしている。その出かける先がどんなに近い場所であってもだ。

今は1人暮らしをしているのだけれど、大学とマンションの距離がとても近い。家を出てから大学の敷地内に入るまで2分ほどしかかからないと思う。そして教室には3~4分ほどくらいで到着する。それくらい近い。

音楽1.5曲分、ラジオに至ってはオープニングトークさえ終わらないうちに教室に到着してしまう。

たったこれだけの距離なのにイヤホンを付ける。

ここまでくると「スマホ依存症」ならぬ「イヤホン依存症」だ。

ちなみに今は大学の図書館でnoteの記事を書いているのだけれど、左手の横に置いてあるアイフォンにはイヤホンが巻き付けられている。音楽を聴こうと思えば一瞬で聴ける状態だ。まるでスリープ状態のパソコンみたいにいつでも使えるようにしてある。

ただアイフォンにイヤホンを巻き付けているのには理由があって、イヤホンが絡まるのが嫌なのだ。

ワイヤレスイヤホンなら絡まったものをほどくという煩わしい過程を飛ばしてすぐに使えるんだろうけど、有線だとそうはいかない。

有線のイヤホンをカバンの中にしばらく入れていると全く触っていないのにびっくりするくらい複雑に絡まっていたみたいな経験はないだろうか。カバンに放り込まれたイヤホンを取り出してみると「よくまあこの短時間で絡まれましたね」と言いたくなるくらい複雑に絡まっている。

この見事に絡まったイヤホンをほどく時間というのが嫌いだ。授業が終わって家に帰るまでのわずかな時間を楽しみたいのに、イヤホンをほどいている間に家に到着してしまうから。

だけど人から話しかけたらイヤホンを外すという人としての礼儀は忘れていないからそこだけは救いかもしれない。といってもイヤホンをしていて誰かから話しかけられるということは滅多にないのだけど。やっぱりイヤホンをしているとどうしても自分の世界に入ってしまうから話しかけづらいのかな。

これからは時々イヤホンを付けずに大学の雰囲気とか、自然の空気とか肌でしか感じられないものをじっくりと味わう日も設けてみようと思う。変化があるほうが退屈しないと思うから。

まあイヤホンを完全に手放す日が来ることはないだろうけど。

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