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久しぶりに話しかけられたと思ったら多分遊ばれてて草

ああ、ついに「草」を使っちゃったよ。Twitterで使っているnote用アカですら文の最後に「草」を付けないようにしてたというのに。ところで草って言いたくなるようなことが起きたのですが聞きますか?もし暇だったら聞いて行ってください。

*そこそこ長いです。

今日大学のサークルがあったんですよ。

先週、緊急事態宣言期間が明けてから活動が再開してるんですが体を動かすのにはちょうどいいくらいの運動量なので時々参加していて、今日も行ってきました。

まあサークルということで、先輩もいれば後輩もいてもちろん同級生もいます。同級生の人たちとはかれこれもう3年目の付き合いになりますけど、ここ最近全然話してなかった人もちらほら。

別に仲が悪いとか喧嘩しているからとかそういうわけではないけど、ただ何となく喋らないみたいなことってあるじゃないですか。それです。

向こうから話しかけてきたら普通に答えますけど特に話しかけられることもなく、かといってこちらから話すことも何もないので話しかけない。みたいな感じの状態がいつのまにか出来上がって続き、まあいいやと思って過ごしてました。

ですが今日その均衡状態が破られ、ついに向こうから話しかけてきました。

こういう時の「察知する能力」がとても高いんですけど、今回も的中です。明らかにこちらに向かっている雰囲気が伝わってきて、「あっ、これ絶対こっちに来てるやつだ」って思ったら最後。

次の瞬間には視界に相手がいます。もう避けられません。

話しかけられるのは嫌じゃないですしむしろありがたいので全然いいんですけど、久しぶりに話すとなると何を言われるのか気になります。

「何言われるのかな」なんて思いながら立ってたら、目の前に拳を突き出してじゃんけんをやる態勢を取ってるじゃないですか。目の前で起きてるよくわからない景色を見て頭の中は?状態。

「何で?」と聞いたら「いいから」と言われ、しぶしぶじゃんけんの要請に応じたところ負けてしまったのですが、次は僕の顔を指さして「あっち向いてほい」と言ってるじゃないですか。

???

混乱と疑問が頭の中に畳みかけてきます。

さすがにあっち向いてほいに応じることはできなかったのですが、多分「こいつ面白くねえな」って思われてるはずです。2人の間に嫌なタイプの沈黙が訪れましたし、相手の顔は若干曇ってました。

そしてその後も何か喋ってたと思うんですが、喋ってたら遠くから笑い声が聞こえてきました。よく「自分のことを笑ってるって考えるのは自意識過剰だ」みたいなこと言われますけど、今日は明らかに笑われていました。

僕と僕の目の前にいる人とのやり取りを見て、その結果として起きてる笑いです。そう考えると僕自体が笑われているわけではないので、もしかしたら自意識過剰かもしれません。

ただ、バスケをしている人たちの声と、それを見ている人たちの話し声だけしか聞こえなかった世界に大きな笑い声が轟いたので間違いありません。

笑われた原因もわかっています。

それはきっと僕の「癖」。何か言われたときに即座に返すのが苦手なので、「ん?」と言うことでちょっとだけ考える時間を稼いでいるのですが、この時に顔も一緒に動いてしまいます。

ちょっとだけ顔が前に動いちゃうみたい。

いやだって、「ん?」だけを発するのって結構難しいじゃないですか。声のトーンと大きさ次第では相手に届かないなんてことがありますから、どうせなら顔を動かした方が相手には伝わりやすくなりますよね。

どうやら彼らからするとこの「ん?」と頭の動きがリンクしているのが面白いらしく、僕の目の前にやって来た人はこれを引き出すために話しかけてきたみたいです。

これも僕の得意技なんですけど、こういう時に発せられる小さな言葉を聞き取ることが出来ます。中学生・高校生の時に休み時間になったらうつ伏せでいることが多かったのですが、きっとこの時に培われたのでしょう。

多分ですけど「でた?」みたいな感じの声が聞こえてきました。それが本当かは分かりません。絶対にそうとは言えません。ただ、その瞬間に笑い声が響いていたことを考えてみると多分言われてるんだと思います。

その瞬間気付きました。

「ああ、目の前にいるこの人がわざわざ話しかけてきたのは何か話したいことがあるわけじゃなくて、ついつい出ちゃう癖を見たいからなんだ」って。

僕は見事にその罠に引っかかりその癖が出ちゃいました。相手の思う壺です。

シューズと床が擦れて鳴る高めのキュッという音とバスケをしている人たちの声、順番待ちをしている人たちの喋り声で構成されていた世界に大きな笑い声が現れ、目の前にいる人は僕の癖が出るや否や顔を前に動かして僕の真似をする。

たった数分の出来事ですが、僕の世界は綺麗にひっくり返されました。

ロジャーがレイリーに言ったように、「あいつの世界ひっくり返してやろうぜ」なんて話をしていたのかもしれません。

とはいえ彼らが僕の癖をどのように捉え、どのように感じ、どのように接するのかは僕にはどうすることも出来ません。なのでその癖を笑い、面白いと捉え、引き出してやろうと思って話しかけてくるならそれでいいです。

ただそれってある程度の信頼関係というか、付き合いがあるからこそ成り立つことじゃないですか。

最初に「かれこれ3年目の付き合いだ」なんて言ったのに矛盾してますけど、ずっと連絡を取っていたわけでもなくて、同じ空間にはいても全然話していなくて、サークルで会っても挨拶すら滅多にしないそんな関係ですよ?

それなのにずかずかと人の世界に入り込んできて楽しむだけ楽しんだら出て行くって、よくわからないんですよね。

新しいおもちゃを買ってもらったけどちょっと遊んだらそこら辺に投げ捨てて別のもので遊び始める子供じゃないですか。トイストーリーでも保育園に寄付されたおもちゃが散々ひどい扱いを受けた挙句、そこら辺に放り投げられるみたいなシーンありますけど、それと同じです。

いやもしかしたら子供の方がおもちゃを大切にすることを知っているかもしれませんし、大人になったらおもちゃを雑に扱ってもいいなんてこともありません。

これでも一応人間であって、便利なおもちゃじゃないんですよね。

普段のテンションは低いけど感情はありますし、リアクションが薄いけど心の中では反応が悪くてごめんって思ってますし、その場のノリに合わせて何かやるのは苦手だけど目の前で起きていることを楽しむことはできます。

人間なので。

ただちょっと遊ぶためだけに利用されるのは嫌いなんですよね。

僕の知らないところで癖を真似してみたり、似ているティックトッカーを見ていたりするのはいくらしてくれてもかまわないけれど、楽しむためにをわざわざ本人を雑に扱う必要ってなくないですか?

これでもちょっと楽しみだったんですよ。久しぶりに話しかけてきた相手が何を言うのか。近況でも聞かれるのかななんて思ったり、いろいろ考えてみても結局その楽しみは無駄でした。

こんなことのために話しかけてくるくらいなら、話さない状態でいる方がましかなって思いました。ただ、数分間でこれだけの出来事と感情と思考を同時に残していってくれたのには感謝します。

ネタに昇華できるならそれでいいやの精神で生きましょう。

人間って生き物を理解するにはまだまだ時間がかかりそうです。









読んでくれてありがとうございました🤹‍♂️🤹‍♀️

読んでくれてありがとうございます。